お子さんの喜ぶ顔が見たくて、キャラ弁を二段弁当で作ってみたいと思いませんか。でも、ご飯とおかずのスペースが分かれていると、詰め方が難しそう、せっかく作ったキャラクターが崩れてしまいそう、と悩んでいる方も多いかもしれません。
この記事では、そんなお悩みを解決するために、キャラ弁を二段弁当で可愛く仕上げるためのコツを基礎から応用まで徹底解説します。まずは基本となる二段弁当箱の選び方と特徴を理解し、ご飯の段やおかずの段の使い分けルールを押さえましょう。
そして、崩れ知らずで隙間なく詰めるテクニックや、立体キャラが潰れないための高さ調整術、彩りを意識したおかず選びのポイントを学べば、見た目の完成度がぐっと上がります。
さらに、ご飯の段を可愛く見せる平面キャラアイデアから、おかずの段が華やぐ詰め方の工夫、メインになる簡単キャラおかずレシピ、隙間埋めにぴったりなミニキャラおかずまで、具体的なアイデアも豊富にご紹介。パーツの作り置きで朝の時間を短縮する方法も知れば、忙しい日でも安心です。
さあ、この記事で紹介するポイントを押さえて、あなたもキャラ弁の二段弁当を楽しんでみませんか。
- 自分にぴったりの二段弁当箱を見つける方法
- お昼までキャラ弁が崩れない詰め方の秘訣
- いつものお弁当がパッと華やかになる彩りのコツ
- 初心者でも真似できる簡単キャラおかずの作り方
目次
初心者向け!キャラ弁を二段弁当で可愛く作る基本のコツ
- 二段弁当箱の選び方と特徴
- ご飯の段・おかずの段の使い分けルール
- 崩れ知らず!隙間なく詰めるテクニック
- 立体キャラが潰れないための高さ調整術
- 彩りを意識したおかず選びのポイント
二段弁当箱の選び方と特徴
キャラ弁作りにおいて、お弁当箱選びは完成度を左右する重要な要素の一つです。中でも二段弁当箱は、ご飯とおかずを完全に分けて詰められるため、デザインの幅が広がり、きれいな見た目を維持しやすいという大きなメリットがあります。
ご飯で作ったキャラクターがおかずの水分で崩れたり、おかずの匂いがご飯に移ってしまったりする心配が少ないのです。
ここでは、キャラ弁作りに挑戦したい方や、新しいお弁当箱を探している方に向けて、二段弁当箱が持つ特徴と、ご自身のライフスタイルに合った最適な一品を見つけるための選び方を詳しく解説していきます。


お弁当箱選びの第一歩!容量の決め方
お弁当箱を選ぶ際、まず初めに考えたいのが「容量」です。食べる人の年齢や性別、一日の活動量によって必要なお弁当の量は大きく異なります。容量が小さすぎると物足りなくなり、逆に大きすぎると詰めづらかったり、食べきれなかったりするかもしれません。
一般的な容量の目安を以下の表にまとめましたので、選ぶ際の参考にしてみてください。
| 対象者 | 容量の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 幼児(3~5歳) | 300~450ml | 少量を食べやすく詰めることがポイントです。 |
| 小学生(低学年) | 450~600ml | 成長に合わせて少し大きめを選ぶのも良いでしょう。 |
| 小学生(高学年)~中高生女子 | 600~800ml | 部活動などをしている場合は、多めの容量がおすすめです。 |
| 成人女性 | 500~700ml | 活動量や食事スタイルに合わせて調整します。 |
| 中高生男子・成人男性 | 800~1,000ml以上 | 体をよく動かす方は1,000ml以上が目安となります。 |
このように、食べる人に合わせて適切な容量を選ぶことが、満足度の高いお弁当作りの基本となります。
毎日使うものだからこだわりたい!素材ごとの特徴
お弁当箱は様々な素材で作られており、それぞれに異なる特徴があります。デザイン性だけでなく、扱いやすさや機能性を考慮して、ご自身の使い方に合った素材を選びましょう。
素材によって電子レンジや食洗機が使えるかどうかも変わってきます。日々の使い勝手に直結する部分なので、購入前にしっかり確認しておくと安心です。
| 素材 | メリット | デメリット | 電子レンジ/食洗機 |
|---|---|---|---|
| プラスチック製 | 軽量で持ち運びやすい。デザインやカラーが豊富。電子レンジ・食洗機対応のものが多い。 | 油汚れが落ちにくいことがある。傷がつきやすく、色や匂いが移りやすい。 | 対応製品が多い |
| 木製(曲げわっぱ等) | 木が余分な水分を吸ってくれ、ご飯が冷めても美味しい。見た目がおしゃれで温かみがある。 | 電子レンジ・食洗機は使用不可。洗った後はしっかり乾かす必要があるなど、手入れに手間がかかる。 | 使用不可 |
| ステンレス製 | 丈夫で壊れにくい。油汚れが落ちやすく、色や匂い移りがしにくいので衛生的。 | 電子レンジは使用不可。デザインのバリエーションは比較的少ない。 | 電子レンジ不可 (食洗機は製品による) |
| アルミ製 | 軽量で丈夫。熱伝導率が良いため、保温庫での使用に適している。 | 電子レンジ・食洗機は使用不可。酸に弱く、醤油やソースなどを長時間入れると変色することも。 | 使用不可 |
例えば、お子様用や、手軽さを重視するならプラスチック製が便利です。一方で、ご飯の美味しさや見た目にこだわりたい方には木製のお弁当箱が人気を集めています。
詰めやすさと持ち運びを左右する「形状」と「機能性」
お弁当箱の形状も、詰めやすさやカバンへの収まり具合に影響します。
- 長方形・正方形: 定番の形で、おかずを仕切りやすく、キャラ弁のレイアウトも考えやすいのが特徴。カバンにもすっきりと収まります。
- 丸型・オーバル型: 丼ものや麺類を詰めるのに便利です。角がないため洗いやすいという利点もあります。
- スリムタイプ: 細長い形状で、通勤・通学用の薄いカバンにも入れやすいのが魅力です。
さらに、使い勝手を向上させる機能性にも注目してみましょう。特に汁気の多いおかずを入れる機会があるなら、パッキン付きで密閉性の高いタイプを選ぶと汁漏れの心配が減ります。また、食べ終わった後に上下の段を重ねてコンパクトに収納できる「入れ子式」の二段弁当箱は、帰りの荷物を少しでも小さくしたい方におすすめです。
もう一つは、一段のお弁当箱に比べて高さが出やすい点です。ご自身のカバンに入るサイズかどうか、購入前に高さを確認しておくと良いでしょう。
- 誰が食べるか?:食べる人の年齢や性別に合わせて適切な「容量」を選びましょう。
- どう使うか?:電子レンジでの温めや食洗機での洗浄が必要かなど、ライフスタイルに合った「素材」や「機能」を確認します。
- どう持ち運ぶか?:カバンの形に合う「形状」か、食べた後にコンパクトになる「入れ子式」が良いかなど、持ち運びのシーンを想像してみると選びやすくなります。
これらのポイントを踏まえて、ぜひお気に入りの二段弁当箱を見つけ、毎日のキャラ弁作りを楽しんでください。
ご飯の段・おかずの段の使い分けルール
二段弁当でキャラ弁を作るとき、「ご飯はどっちの段?」「おかずはどこに入れればいいの?」と迷った経験はありませんか。実は、この使い分けにはキャラ弁をきれいに、そして美味しく保つためのちょっとしたコツがあるのです。
結論から言うと、作りたいキャラクターやおかずの種類によって使い分けるのが最も良い方法です。なぜなら、ご飯の段とおかずの段、それぞれの特徴を活かすことで、見た目のクオリティが格段に上がり、持ち運び中の型崩れも防ぎやすくなるからです。
ここでは、基本的な使い分けのルールと、状況に応じた応用テクニックを詳しく解説していきます。


基本的な使い分け方:下の段にご飯、上の段におかず
キャラ弁初心者の方や、どちらに詰めるか迷った時にまず試してほしいのが、「下の段にご飯、上の段におかず」という組み合わせです。これはキャラ弁作りの王道とも言えるスタイルになります。
この詰め方の一番のメリットは、お弁当全体の安定感が増すことです。一般的に、ご飯はおかずよりも重さがあるため、下に詰めることで重心が安定し、持ち運び中に傾きにくくなります。
また、下の段は上の段よりも面積が広いお弁当箱が多く、ご飯を平らに敷き詰めれば、キャラクターの顔などを描くための広いキャンバスとして活用できるでしょう。
例えば、動物の顔や人気キャラクターの大きな顔をメインにしたい場合、下の段にご飯をしっかり詰めて土台を作ることで、海苔やチーズなどのパーツを配置しやすくなります。そして、上の段には仕切りやカップを活用して、彩り豊かなおかずを詰めれば、味移りの心配も少なく、見た目も華やかに仕上がります。
応用編:上の段にご飯、下の段におかず
もちろん、必ずしもご飯が下の段でなければいけない訳ではありません。作りたいお弁当のスタイルによっては、「上の段にご飯、下の段におかず」という配置が適している場合もあります。
このパターンの代表例が、そぼろご飯やオムライスなどを活用した「のっけ弁」風のキャラ弁です。ご飯の上に具材を乗せてキャラクターを表現する場合、上の段にご飯があった方がデザインしやすく、食べる時もスムーズでしょう。また、立体的なキャラクターを作りたい時にも、上の段を使うことで高さを出しやすいという利点があります。
ただし、この詰め方には注意点も存在します。下の段に詰めたおかずに汁気がある場合、持ち運んでいる間に上のご飯に染みてしまう可能性があります。そのため、おかずは汁気をしっかり切る、片栗粉でとろみをつけるなどの工夫が求められます。
使い分けパターンの比較
どちらの段にご飯を詰めるか、それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。
| 使い分け | メリット | デメリット | こんな時におすすめ |
|---|---|---|---|
| 下にご飯・上におかず | ・重心が安定し、持ち運び中に崩れにくい ・広い面積でキャラクターを作りやすい ・おかずの味移りを防ぎやすい |
・食べる時に上の段から開ける必要がある | ・大きな顔のキャラクターを作る時 ・キャラ弁初心者の方 ・汁気の多いおかずを入れる時 |
| 上にご飯・下におかず | ・のっけ弁や丼もの風キャラ弁に最適 ・立体的なキャラクターが作りやすい ・食べる時にご飯が上にある |
・おかずの汁がご飯に染みる可能性 ・重心が高くなり不安定になりがち |
・そぼろご飯などでキャラを作る時 ・おにぎりなどで立体感を出す時 ・おかずが汁気の少ないもの中心の時 |
詰め方のコツと食中毒を防ぐための注意点
どちらのパターンで詰めるにしても、キャラ弁を安全で美味しく保つためには、いくつかの共通した注意点があります。特に、湿気や温度管理は食中毒予防の観点から非常に重要です。
まず、ご飯やおかずは必ず完全に冷ましてから詰めるようにしてください。温かいまま蓋をすると、内部に水滴がついて雑菌が繁殖しやすくなるためです。ご飯を敷き詰めた後、うちわなどで扇いで粗熱を取るだけでも効果があります。
また、味移りや汁漏れを防ぐ工夫も大切です。
- シリコンカップやアルミカップで、おかずを一品ずつ仕切る
- ミニトマトやブロッコリーなどをおかず同士の隙間埋めに活用する
- 揚げ物などの下にワックスペーパーを敷いて、余分な油が他に移るのを防ぐ
これらの小さな工夫が、お弁当を開けた時の「きれいな状態」を保つ秘訣になります。
キャラ弁作りの注意点まとめ
安全に楽しむために、以下の点には特に注意しましょう。
- ご飯やおかずは、中までしっかり加熱調理する。
- 素手で食材に触れるのを避け、清潔な菜箸や手袋を使用する。
- 完成したお弁当は、保冷剤を入れた保冷バッグで保管・持ち運びする。


このように、二段弁当のご飯とおかずの配置には、それぞれにメリットと適したシチュエーションがあります。まずは基本の「下にご飯」パターンから試してみて、慣れてきたら作りたいキャラクターに合わせて応用編にも挑戦してみてください。少しの工夫で、あなたのキャラ弁はもっと素敵になるはずです。
崩れ知らず!隙間なく詰めるテクニック
二段弁当に詰めたキャラ弁が、お昼に開けてみたら残念な姿に…そんな経験はありませんか。せっかく時間をかけて作ったお弁当が崩れてしまうと、がっかりしてしまいますよね。実は、お弁当が崩れる主な原因は、お弁当箱の中にできてしまう「隙間」にあります。
持ち運ぶ際の揺れによって、おかずが隙間の中で動いてしまい、ぶつかり合って形が崩れたり、キャラクターの繊細なパーツがずれたりするのです。逆に言えば、この隙間をいかに上手に埋めるかが、キャラ弁を美しいまま保つための最も重要なポイントになります。
ここでは、誰でも簡単に実践できる、崩れ知らずの詰め方テクニックを具体的にご紹介していきましょう。


詰め方の基本は「大きいもの」から
お弁当を詰めるとき、どこから手をつけて良いか迷うかもしれませんが、基本は「大きいものから小さいものへ」と詰めていくことです。この順番を守るだけで、おかずの配置がぐっと楽になります。
最初に詰めるのは、お弁当の土台となるご飯です。ご飯は一段にぎゅっと敷き詰めるか、おにぎりにして配置します。このとき、ご飯はしっかりと冷ましておきましょう。温かいまま蓋をすると蒸気がこもり、傷みの原因になる可能性があります。
次に、唐揚げやハンバーグ、卵焼きといった形のしっかりした大きなおかずを配置してください。これらがお弁当の「骨格」となり、他のおかずを支える役割を果たします。そして最後に、残った隙間を埋めるように、小さなおかずや飾りを詰めていく流れが理想的です。
詰める順番の黄金ルール
1. 主食(ご飯など)→土台を作る
2. 大きなおかず→骨格を作る
3. 小さなおかず→隙間を埋める
この順番を意識するだけで、仕上がりの安定感が全く違ってきます。
隙間を彩る「仕切り」と「詰め物」の魔法
大きなおかずを詰めた後にできてしまう隙間。ここをどう攻略するかが腕の見せ所です。彩りも考えながら、上手に仕切りや詰め物を活用していきましょう。
おかず同士の味移りを防いだり、彩りを加えたりするのに便利なのが「仕切り」です。定番のレタスや大葉は、見た目も華やかになります。一方で、夏場など気温が高い時期は傷みやすいため、代わりにシリコンカップやバランを使うと安心です。
シリコンカップは洗って繰り返し使える上、様々な色や形があるので、お弁当の雰囲気に合わせて選ぶ楽しみもあります。
さらに、小さな隙間を埋める「詰め物(フィラー)」も大活躍します。これらはただ隙間を埋めるだけでなく、お弁当全体の彩りや栄養バランスを向上させる役割も担っているのです。
| おすすめの詰め物 | メリット | ワンポイントアドバイス |
|---|---|---|
| ブロッコリー・ミニトマト | 彩りが良く、手軽に使える定番アイテム。 | 使用前にキッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ることが大切です。 |
| 枝豆・コーン | ピックに刺したり散らしたりして、細かい隙間を埋めるのに最適。 | 冷凍のものを常備しておくと、いつでも使えて非常に便利です。 |
| 型抜きした野菜・チーズ | 人参やチーズを星やハートの形に抜くだけで、一気に可愛らしさがアップします。 | 薄切りにしたきゅうりやハムをくるくる巻いて詰めるのもおすすめです。 |
| ちくわきゅうり・アスパラベーコン | 隙間の高さに合わせてカットして使えるため、縦方向の隙間埋めに役立ちます。 | おかず自体にボリュームも出るので、満足感も高まります。 |
夏場の食材選びに関する注意点
レタスなどの葉物野菜や、マヨネーズを多用したポテトサラダなどは、気温の高い時期には傷みやすい傾向があります。食中毒を防ぐためにも、お弁当には火をしっかり通した食材を選び、保冷剤を必ず添えるようにしてください。
動かない!おかずを固定する裏ワザ
隙間を埋めても、キャラクターの目や口といった細かいパーツがずれてしまうことがあります。そんな繊細なパーツや、動いてほしくないおかずを固定するためのちょっとした裏ワザも覚えておくと便利です。
その一つが、揚げパスタの活用です。短く折った乾燥パスタを素揚げしたものをピック代わりに使い、おかず同士を留める方法があります。
揚げパスタは、時間が経つとおかずの水分を吸って柔らかくなるため、そのまま食べることが可能です。例えば、ミートボールとブロッコリーを串刺しにしたり、ウインナーで作ったキャラクターの手足を胴体に固定したりするのに使えます。
また、海苔やチーズで作った小さなパーツを固定したい場合は、ごく少量のマヨネーズを「のり」代わりに使うと、ずれにくくなります。
揚げパスタの簡単な作り方
フライパンに数ミリ程度の油をひき、短く折ったパスタを入れて弱火でじっくりと加熱します。きつね色になったら取り出して油を切るだけで完成です。作り置きしておくと、忙しい朝に重宝します。
二段弁当ならではの詰め方のコツ
二段弁当の場合、それぞれの段の役割を意識することが大切です。一般的には、下の段(深い方)にご飯を、上の段(浅い方)におかずを詰めることが多いでしょう。
ご飯の段は、蓋との間に隙間ができないよう、表面を平らにならしながら少し多めに詰めるのがポイントです。ご飯の上にキャラクターを乗せる場合も、蓋で押しつぶされない程度の高さに調整してください。
おかずの段は、立体的に詰めることを意識します。背の高いおかずを奥に、低いおかずを手前に配置すると、見た目のバランスが良くなります。全て詰め終わったら、お弁当箱の蓋を閉める前に、箱ごと軽く左右に振ってみましょう。
このとき、中身が「カタカタ」と音を立てて動くようであれば、まだ隙間がある証拠。ブロッコリーや枝豆などで最後の仕上げをすれば、より崩れにくいお弁当が完成します。


立体キャラが潰れないための高さ調整術
二段弁当に詰めた、愛情たっぷりの立体キャラ弁。しかし、お昼に蓋を開けたらキャラクターの顔がぺちゃんこに…なんて経験はありませんか。せっかくの力作が台無しになってしまうのは、とても悲しいものです。
実は、いくつかのポイントを押さえるだけで、この悲劇は防ぐことが可能になります。結論から言えば、立体キャラを潰さないためには、お弁当箱の「実際に使える高さ」と「キャラクターの完成形の高さ」を事前に把握し、計画的に詰めていくことが何よりも重要です。


なぜなら、キャラクターが潰れる直接的な原因は、蓋を閉めたときに上から押さえつけられてしまうことにあります。特に二段弁当の場合、下段に詰めたおかずが上段の底をわずかに押し上げ、計算していた高さが変わってしまうこともあるため、一層の注意が必要になるのです。
ここからは、具体的な高さ調整術を3つのステップに分けて見ていきましょう。
ステップ1:お弁当箱の「有効内寸」を正確に測る
まず最初に行うべきは、お弁当箱の「本当の高さ」を知ることです。カタログスペックの深さではなく、蓋を閉めた状態でキャラクターが安全に収まる空間の高さ、つまり「有効内寸」を把握することが全ての基本となります。
メジャーや定規を使って、お弁当箱の底から上段の底(または蓋の裏側)までの高さを実際に測ってみましょう。このとき、蓋の形状によっては中央部分が少しへこんでいたり、パッキンが出っ張っていたりする場合があります。一番低い部分に合わせて高さを計算するのが、失敗しないための秘訣です。
下段の詰めすぎに注意
繰り返しになりますが、二段弁当で特に気をつけたいのが、下段のおかずです。ブロッコリーや唐揚げなどをパンパンに詰めすぎると、上段の容器の底が持ち上がってしまいます。これにより、せっかく計算した上段の有効内寸が狭くなってしまうため、下段は少し余裕を持たせて詰めることを意識してください。
ステップ2:キャラクター自体の高さをコントロールする
お弁当箱の限界値がわかったら、次はその高さに収まるようにキャラクターを作る工夫が必要です。
例えば、キャラクターの土台となるご飯は、お弁当箱の深さの半分以下を目安に、なるべく薄く平らに敷き詰めます。キャラクターの耳や鼻、手足といったパーツも、厚みのある食材を使うと全体の高さを上げてしまう原因になるでしょう。スライスチーズやハム、海苔といった薄い食材を上手に活用することで、高さを抑えつつも立体感を表現できます。
もっとも効果的な方法の一つが、キャラクターを「寝かせる」デザインにすることです。立っているキャラクターはどうしても高さが出てしまいますが、ご飯のお布団ですやすや眠っているデザインや、うつ伏せになっているようなポーズにすれば、高さを劇的に抑えることが可能になります。


ステップ3:詰め方の工夫で最終調整
キャラクターが完成したら、いよいよお弁当箱に詰めていきます。ここでの詰め方次第で、仕上がりの安定感が大きく変わってきます。
まず、主役である立体キャラクターを最初に配置しましょう。キャラクターの位置と高さを決めてから、その周りに他のおかずを詰めていくのがセオリーです。こうすることで、おかずに押されてキャラクターが変形するのを防ぎます。
キャラクターの周りを埋めるおかずは、隙間なく詰めることが大切です。隙間があると、持ち運ぶ際の振動でキャラクターが動いてしまい、崩れる原因になります。きんぴらごぼうやひじきの煮物、細かく切った野菜炒めなど、形が自由になり、高さを調整しやすいおかずを上手に活用して、キャラクターをしっかりと固定してあげましょう。
立体キャラを潰さないための高さ調整術まとめ
これまでのポイントをまとめると、まずはお弁当箱の「有効内寸」を正確に把握することから始まります。次に、その高さに収まるように、キャラクターのデザインを工夫(特に「寝かせる」のがおすすめ)します。
最後に、主役のキャラを先に配置し、周りを高さの出ないおかずでしっかり固定するという流れです。この3ステップを意識するだけで、お昼まで綺麗なキャラ弁をキープできる確率が格段にアップします。
ちょっとした裏技:クッション材の活用
どうしても高さがギリギリになってしまいそうな時は、キャラクターの上に直接触れないよう、ワックスペーパーや可愛い柄のラップを一枚そっと被せるのも有効な手段です。これがクッションとなり、蓋からの圧力を和らげてくれます。
また、蓋との間にわずかな隙間がある場合は、飾り用のピックをキャラクターの横に数本刺しておくと、蓋を支える柱のような役割を果たしてくれることもあります。
このように、いくつかの簡単なコツを知っているだけで、二段弁当のキャラ弁作りはもっと楽しく、そして失敗が少なくなります。ぜひ次のキャラ弁作りで、これらの高さ調整術を試してみてください。
彩りを意識したおかず選びのポイント

お弁当の蓋を開けた瞬間に「わぁ、美味しそう!」と思ってもらうためには、味だけでなく見た目の彩りが非常に重要になります。特に二段弁当は、おかずを詰めるスペースが区切られているため、色のバランスを意識するだけで、見栄えが格段に向上します。
結論から言うと、お弁当の彩りの基本は「赤・黄・緑」の3色を揃えることです。これは信号の色と同じで、この3色が入るだけでお弁当全体が明るく、栄養バランスも良く見えます。さらに「白」と「黒」を加えた5色を意識すると、プロのような仕上がりを目指せるでしょう。
なぜなら、料理は舌だけでなく目でも味わうものだからです。彩り豊かなお弁当は食欲を刺激し、お昼の時間をより楽しいものに変えてくれます。難しく考える必要はなく、いつものおかずに少し色をプラスする意識を持つだけで、お弁当作りがもっと楽しくなるはずです。
お弁当を彩る基本の5色とおかずの例
それでは具体的に、どのようなおかずを選べば良いのでしょうか。ここでは、彩りの基本となる5色と、それぞれの色の代表的なおかずを一覧でご紹介します。これらを参考に、冷蔵庫にある食材をチェックしてみてください。
| 色 | おかずの例 | ワンポイントアドバイス |
|---|---|---|
| 赤・オレンジ | ミニトマト、人参のグラッセ、パプリカ、カニカマ、鮭フレーク、ケチャップを使ったおかず | お弁当の主役になる鮮やかな色です。隙間に1つ入れるだけでも、パッと華やかな印象を与えてくれます。 |
| 黄 | 卵焼き、炒り卵、かぼちゃの煮物、さつまいもの甘露煮、コーン、チーズ | 明るく元気な印象を与える色で、お弁当には欠かせません。卵料理はアレンジも豊富で大活躍します。 |
| 緑 | ブロッコリー、ほうれん草のおひたし、枝豆、きゅうり、アスパラベーコン、ピーマン | 新鮮さと安心感を与えてくれる色です。加熱しても色が変わりにくく、冷凍保存しやすい野菜が多いのも魅力。 |
| 白 | ごはん、はんぺん、かまぼこ、カリフラワー、鶏むね肉、大根の煮物 | 他のおかずの色を引き立てるレフ板のような役割を果たします。清潔感があり、お弁当のベースとなる色です。 |
| 黒・茶 | のり、ひじきの煮物、昆布の佃煮、黒ごま、きのこのソテー、唐揚げ | 全体の色を引き締め、味のアクセントにもなります。茶色いおかずも、他の色と組み合わせれば美味しそうに見えます。 |
彩りだけじゃない!栄養バランスと詰める際の注意点
お弁当の彩りを意識することは大切ですが、見た目だけを重視するあまり、栄養バランスが偏ってしまうのは避けたいところです。例えば、彩りのために野菜ばかりになったり、逆に加工食品が多くなったりしないよう注意が必要といえます。
主食(ごはん・パン)、主菜(肉・魚・卵)、副菜(野菜・きのこ類)のバランスを考えた上で、彩りをプラスしていくのが理想的なお弁当作りです。このように考えると、自然と色数も増え、栄養満点のお弁当に仕上がります。
また、おかずを詰める際には、隣り合うおかずの色が違う色になるように配置するのがコツです。例えば、卵焼き(黄)の隣にブロッコリー(緑)を、唐揚げ(茶)の隣にミニトマト(赤)を置くことで、それぞれのおかずが引き立ち、全体が華やかに見えます。
- 冷凍野菜:冷凍の枝豆やブロッコリー、ミックスベジタブルは、レンジで温めるだけで使えるので常備しておくと重宝します。
- カラフルなピック:おかずに刺すだけで、お弁当が可愛らしい雰囲気に変わります。
- おかずカップやバラン:シリコン製のおかずカップには様々な色や形があります。緑色のバランを仕切りに使うだけでも、彩りが豊かになります。
このように、彩り豊かなお弁当を作るためのポイントは、色の組み合わせを少し意識することです。まずは基本の「赤・黄・緑」を揃えることから始めてみませんか。きっと、毎日のお弁当作りがもっと創造的で楽しい時間になるはずです。
【アイデア集】キャラ弁を二段弁当に詰めるテクニック
- ご飯の段を可愛く見せる平面キャラアイデア
- おかずの段が華やぐ詰め方の工夫
- メインになる簡単キャラおかずレシピ
- 隙間埋めにぴったりなミニキャラおかず
- パーツの作り置きで朝の時間を短縮
ご飯の段を可愛く見せる平面キャラアイデア
二段弁当のご飯の段は、梅干しやふりかけだけだと、どうしてもシンプルになりがちですよね。せっかくおかずをカラフルに詰めても、ご飯が白いままだと少し寂しい印象になってしまうことも。しかし、この白いご飯のスペースは、アイデア次第でお弁当の主役級のデコレーションスペースに変わります。
結論から言うと、二段弁当のご飯には「平面キャラ」が最適です。立体的なキャラクターと違って蓋で潰れてしまう心配が少なく、初心者の方でも挑戦しやすいのが大きな魅力です。海苔やチーズ、ハムといった身近な食材を使って、お弁当を開けた瞬間に「わぁ!」と声が上がるような、可愛いご飯の段を作ってみませんか。


なぜなら、平面キャラはパーツをご飯の上に貼り付けていくだけなので、高さが出ず、お弁当の蓋に接触しにくいからです。また、白いご飯が背景になることで、海苔の黒や食材の色がはっきりと映え、キャラクターが際立つのも利点と言えるでしょう。
まずはここから!初心者さん向け簡単アイデア
キャラ弁作りが初めての方でも、少ない材料で簡単に作れるキャラクターから始めるのが成功の秘訣です。特別な道具がなくても、ハサミや爪楊枝があれば作れるアイデアをご紹介いたします。
例えば、「パンダ」は最も手軽なキャラクターの一つです。白いご飯をベースに、海苔で目、鼻、口、耳のパーツを作って配置するだけで、あっという間に可愛いパンダが完成します。おにぎりを大小2つ作って親子パンダにするのも素敵ですね。
また、人気キャラクターの「まっくろくろすけ」もおすすめです。ご飯におかかや海苔の佃煮を混ぜて黒いおにぎりを作り、スライスチーズと海苔で作った目を乗せるだけで出来上がります。たくさん作ってご飯の上に散りばめると、より可愛らしい雰囲気になります。
慣れてきたら挑戦したい!人気キャラクターアイデア
基本的な作業に慣れてきたら、少しパーツの多い人気キャラクターに挑戦してみるのも楽しいです。薄焼き卵を使えば黄色いキャラクター、ハムや魚肉ソーセージを使えばピンク色のキャラクターを作ることができます。
細かいパーツを作る際は、クッキングシートを活用するのがおすすめです。作りたいキャラクターのイラストの上にクッキングシートを乗せて油性ペンで輪郭をなぞり、そのシートを食材の上に乗せてナイフやハサミでカットすると、正確な形のパーツを作ることが可能です。
どのキャラクターに挑戦するか迷ったら、以下の表を参考にしてみてください。
| キャラクター例 | 難易度の目安 | 主な材料 |
|---|---|---|
| パンダ、おばけ | ★☆☆(かんたん) | ご飯、海苔 |
| くま、うさぎ | ★★☆(ふつう) | 醤油ご飯、海苔、スライスチーズ |
| アニメキャラクター | ★★★(むずかしい) | ご飯、海苔、薄焼き卵、ハム、チーズなど |
平面キャラを上手に作るためのコツと注意点
平面キャラをきれいに、そして安全に作るためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。これらのコツを実践するだけで、仕上がりのクオリティがぐっと上がります。
- パーツの接着: 海苔やチーズなどの細かいパーツは、裏にマヨネーズを少量塗るか、少量の水で湿らせてからご飯に乗せると、ずれにくくなります。
- チーズの扱い: スライスチーズは、フィルムを付けたままカットすると、ベタつかずにきれいに切ることができます。
- 海苔の縮み防止: 炊きたての熱いご飯の上に海苔を乗せると、蒸気で縮んでしまうことがあります。ご飯を少し冷ましてから乗せるのがおすすめです。
一方で、キャラ弁作りでは衛生管理も非常に重要です。特に、食材に直接手で触れる機会が多くなるため、注意が必要になります。
このように、いくつかのポイントを押さえるだけで、二段弁当のご飯の段は驚くほど華やかに変身します。まずは簡単なキャラクターから始めて、少しずつレパートリーを増やしていくと、毎日のお弁当作りがもっと楽しくなるはずです。ぜひ、あなただけのオリジナル平面キャラ弁当に挑戦してみてください。
おかずの段が華やぐ詰め方の工夫
二段弁当の魅力は、ご飯とおかずを分けて詰められる点にあります。特におかずの段は、彩りや配置を少し工夫するだけで、蓋を開けた瞬間の感動が大きく変わるものです。ここでは、キャラ弁がもっと楽しくなる、おかずの段を華やかに見せる詰め方のコツを詳しくご紹介します。
結論から言うと、重要なのは「彩り」「配置」「立体感」という3つの要素を意識することです。これらをマスターすれば、いつものおかずが見違えるほど魅力的に映ります。
なぜなら、お弁当箱という限られた空間では、ただ無計画におかずを詰め込むだけでは、どうしても地味で平坦な印象になりがちだからです。計画的に詰めることで、主役のキャラクターを引き立て、お弁当全体の完成度を高めることにつながります。


彩りを意識して、見た目を鮮やかに
お弁当を華やかに見せる最も簡単な方法は、彩りを豊かにすることです。基本として「赤・黄・緑」の信号カラーを揃えることを意識してみてください。これだけでお弁当箱の中がパッと明るくなります。
例えば、以下のような食材を取り入れると、手軽に彩りをプラスできます。
| 色 | おかずの例 | ポイント |
|---|---|---|
| 赤 | ミニトマト、パプリカ、カニカマ、人参のグラッセ | 食欲を増進させる効果が期待できます。 |
| 黄 | 卵焼き、かぼちゃの煮物、コーン、さつまいもの甘露煮 | お弁当全体を明るく見せてくれます。 |
| 緑 | ブロッコリー、枝豆、ほうれん草のおひたし、アスパラ | お弁当に新鮮さと安心感を与えてくれます。 |
さらに、茶色(唐揚げ、ハンバーグ)、白(ちくわ、はんぺん)、黒(のり、ひじき煮)といった色を加えると、全体が引き締まり、よりバランスの取れた見た目になります。詰める際は、同じ色が隣り合わないように散らして配置するのが美しく見せるコツです。
配置の工夫で、おかずを魅力的に見せる
彩り豊かなおかずが揃ったら、次は配置を工夫していきましょう。詰め方一つで、おかずの魅力は何倍にも増します。
まずは、味移りを防ぎながら彩りも添えてくれる仕切りを上手に活用することから始めます。シリコンカップやバランはもちろん、レタスや大葉を仕切り代わりに使うと、見た目もナチュラルでおしゃれな印象に仕上がります。
大きなメインのおかずから詰めた後、残りのスペースにおかずを配置していくのが基本です。このとき、ただ並べるのではなく、卵焼きやウインナーを交互に並べて模様を作ったり、ミートボールを中心に置いて放射状に他のおかずを並べたりすると、動きが出て楽しく見えます。
立体感をプラスして、躍動感を演出する
最後に意識したいのが、お弁当に立体感を出すことです。おかずを平面的に並べるだけでなく、少し高さを出すことで、お弁当がより一層おいしそうに見えます。
例えば、アスパラの肉巻きやインゲンの胡麻和えなどは、寝かせて詰めるのではなく、立てて詰めることで断面が見え、彩りも豊かになります。また、ハンバーグの上にチーズを乗せたり、レタスを下に一枚敷いたりするだけでも、簡単に奥行きを演出できます。
カラフルなピックを刺したり、ハムやチーズを型抜きで飾ったりするのも、手軽に立体感と楽しさをプラスできるおすすめの方法です。ただし、やりすぎるとごちゃごちゃした印象になるため、バランスを見ながら取り入れてみてください。
- 汁気の多いおかずは、しっかり汁気を切るか、おかかと和えるなどの工夫をしましょう。味移りや傷みの原因になる可能性があります。
- おかずを詰めすぎると、蓋で押しつぶされてしまい、せっかくのデコレーションが台無しになることがあります。蓋を閉めた状態をイメージして、8分目程度に収めるのが理想です。
このように、彩り・配置・立体感の3つのポイントを押さえるだけで、二段弁当のおかずの段は格段に華やかになります。毎日のことなので、完璧を目指す必要はありません。まずはミニトマトを一つ加える、ブロッコリーで隙間を埋めてみるなど、できることから試してみてはいかがでしょうか。
メインになる簡単キャラおかずレシピ
二段弁当を開けた瞬間、思わず「わぁ!」と声が上がるような、可愛らしいお弁当は憧れますよね。しかし、キャラ弁と聞くと「なんだか難しそう…」「朝からそんな時間はない…」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、いつものおかずを少し工夫するだけで、誰でも簡単にメインを飾るキャラクターおかずを作れるのです。この記事では、二段弁当の主役にぴったりな、簡単で可愛いキャラおかずのレシピを3つご紹介します。特別な道具がなくても挑戦できるものばかりなので、ぜひ気軽に試してみてください。


ころんと可愛い!くまさんミートボール
お弁当の定番、ミートボールをアレンジしたレシピです。お子様が大好きなケチャップ味で、見た目も可愛らしく食欲をそそります。丸い形が二段弁当のスペースにも収まりやすく、メインおかずとして最適でしょう。
| 材料 | 作り方 |
|---|---|
| ・合いびき肉 ・玉ねぎ(みじん切り) ・パン粉、牛乳 ・卵、塩こしょう ・スライスチーズ ・焼きのり |
1. ボウルにひき肉、炒めた玉ねぎ、パン粉、牛乳、卵、塩こしょうを入れよく混ぜ合わせます。 2. 小さく丸めて、フライパンで焼き色がつくまで焼いてください。 3. ケチャップ、ソース、砂糖などを混ぜたタレを絡めて煮詰めます。 4. ミートボールが冷めたら、丸型で抜いたスライスチーズを耳と口の部分に貼り付けましょう。 5. のりパンチやハサミでカットしたのりで目と鼻を付ければ完成です。 |
可愛く仕上げるコツ
チーズを貼り付ける際は、ミートボールの粗熱をしっかり取ることが重要です。熱いまま乗せるとチーズが溶けてしまい、きれいな表情が作れなくなります。また、チーズが剥がれないように、マヨネーズを少量接着剤代わりに使うと良いでしょう。耳の位置を少しずらすだけで、首をかしげているような動きが出て、より可愛らしい印象になります。
お弁当がパッと華やぐ!にっこりお花の卵焼き
卵焼きは、お弁当の彩りを豊かにしてくれる貴重なおかずです。ここでは、いつもの卵焼きにひと手間加えるだけで、お花の形になるテクニックを紹介します。切り口が華やかなので、お弁当の蓋を開けた時のインパクトも大きいですよ。
作り方の手順
まず、いつも通りに卵焼きを作ります。少し甘めに味付けすると、お子様にも喜ばれるでしょう。焼きあがった熱いうちに巻きすで形を整えるのがポイントです。
次に、卵焼きの側面に、菜箸などを使って4〜5本、均等な間隔でくぼみを付けていきます。ぐっと押し込むようにして、しっかりと跡を付けてください。このひと手間で、お花の形がくっきりと浮かび上がります。そのまま輪ゴムで固定し、完全に冷めるまで待ちましょう。
最後に、よく冷えた卵焼きを1.5cm程度の厚さにカットします。すると、切り口がまるでお花のように見えてきます。中央にケチャップを少し乗せたり、黒ごまでおしべを表現したりすると、さらに可愛らしさがアップします。
アレンジのヒント
卵液に細かく刻んだニンジンやほうれん草を混ぜ込むと、彩りも栄養もさらに豊かになります。また、魚肉ソーセージを芯にして卵を巻くと、中心がピンク色になり、より華やかなお花が出来上がりますよ。
子どもに大人気!ウインナー星人の大行進
男の子にも女の子にも人気のウインナーを使った簡単キャラおかずです。タコさんウインナーは定番ですが、ここでは少し変わった「ウインナー星人」をご紹介します。数本作って並べるだけで、お弁当箱の中が賑やかな宇宙空間に早変わりします。
作り方は非常にシンプルです。まず、赤ウインナーを半分にカットしてください。次に、切り口を下にして置き、上部にストローを斜めに差し込んで、目の部分を2つくり抜きます。このとき、ストローを少し回しながら抜くと、きれいに穴が開きます。
それから、胴体の部分に、ナイフで縦に2本切り込みを入れ、足を表現しましょう。これをフライパンやトースターで焼くと、足がぱっと開いて可愛らしい星人の形になります。顔のパーツとして、くり抜いた目の部分に黒ごまを差し込むと、表情が引き締まります。


キャラ弁作りで最も大切な衛生管理の注意点
キャラ弁は、食材に手で触れる機会が多くなるため、食中毒のリスクには細心の注意が必要です。調理前には必ず石鹸で手を洗い、清潔な調理器具を使用してください。特に、のりやチーズなどの細かいパーツを扱う際は、清潔なピンセットを使うのがおすすめです。
また、作ったおかずは完全に冷ましてからお弁当箱に詰めるようにしましょう。温かいまま蓋をすると、蒸気がこもって傷みやすくなる原因となります。
このように、普段のおかずも少しのアイデアと工夫で、お弁当の素晴らしいメインキャラクターに変身します。今回ご紹介したレシピは、どれも基本的な調理の延長線上で作れるものばかりです。ぜひ、お子様の好きな動物やキャラクターをモチーフに、オリジナルのキャラ弁作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
隙間埋めにぴったりなミニキャラおかず


お弁当箱のちょっとした隙間、あなたはどうしていますか。そのままにしておくと、持ち運んでいるうちにおかずが片寄ってしまい、せっかくの盛り付けが台無しになることもあります。だからこそ、そんな悩みを解決してくれるのが、小さくて可愛い「ミニキャラおかず」の存在です。
ミニキャラおかずは、お弁当の隙間をただ埋めるだけではありません。お弁当箱の蓋を開けた瞬間の「わぁ!」という感動を演出し、食事の時間をより楽しいものに変えてくれます。また、隙間をしっかり埋めることで、おかず同士がぶつかるのを防ぎ、きれいな状態をキープする役割も果たしてくれるのです。
ここでは、誰でも簡単に作れる、隙間埋めに最適なミニキャラおかずのアイデアをいくつかご紹介します。
超定番!ウインナーで作るミニキャラおかず
キャラ弁作りで昔から愛されている食材といえば、やはりウインナーでしょう。加工しやすく、加熱すれば形が崩れにくいので、初心者の方にもおすすめです。
例えば、「タコさんウインナー」はあまりにも有名です。赤いウインナーの下半分に切り込みを入れて炒めるだけで、可愛らしい足が広がります。黒ごまで目をつければ、あっという間にキャラクターが完成します。
切り込みの入れ方を変えるだけで、「カニさんウインナー」にも変身させることが可能です。斜めに切り込みを入れるのがポイントになります。他にも、縦半分に切ったウインナーの断面に切り込みを入れて作る「宇宙人ウインナー」など、アイデア次第で様々なキャラクターが生まれるでしょう。
ウインナーキャラのポイント
ウインナーは炒める・茹でるなど加熱すると切り込みが開いて形が作られます。皮なしウインナーよりも、皮ありの赤いウインナーの方が張りがあって形を作りやすいという特徴があります。
コロンと可愛い!うずらの卵のミニキャラおかず
丸い形が愛らしい「うずらの卵」も、ミニキャラ作りに最適な食材です。少しの手間で見違えるほど可愛らしくなります。
代表的なのは「ひよこ」です。茹でたうずらの卵をめんつゆやカレー粉を入れた液に漬け込んで薄く色付けし、黒ごまで目を、コーンや人参でくちばしを作れば、小さくて愛らしいひよこが出来上がります。お弁当箱の隅にちょこんといるだけで、雰囲気が一気に和みます。
また、海苔で目と口を貼り付けるだけでできる「おばけ」も簡単です。ハロウィンの時期には特に喜ばれるでしょう。うずらの卵を2つ重ねてピックで留めれば、冬にぴったりの「ミニ雪だるま」も作れます。マフラー代わりにカニカマを巻くなど、アレンジも楽しんでみてください。
彩りもプラス!野菜・ちくわのミニキャラおかず
お肉や卵だけでなく、野菜や加工品を使っても可愛いミニキャラは作れます。お弁当に彩りが足りないと感じた時にも役立つアイデアです。
例えば、半分に切ったミニトマトに、海苔で作った模様と顔をつけると「てんとう虫」になります。緑のおかずの上に置くと、より一層映えるでしょう。
ちくわも非常に便利な食材です。穴に枝豆やコーンを詰め、切り込みを入れて可愛い「ちくわ鳥」を作るアイデアは人気があります。黒ごまで目をつければ、まるでさえずりが聞こえてきそうなキャラクターが完成します。
もっとシンプルに、茹でたブロッコリーを隙間に詰めるだけでも、「森の木」のような雰囲気が出て、お弁当の世界観が広がります。このように、食材を何かに見立てるだけでも、立派なミニキャラおかずになるのです。


ミニキャラおかず作りの注意点
ミニキャラおかずは細かい作業が多く、食材に直接手で触れる機会が増えます。そのため、食中毒を防ぐための衛生管理が非常に重要です。調理前には必ず石鹸で丁寧に手を洗い、清潔な菜箸やピンセット、手袋などを使用してください。
また、海苔やチーズなどのパーツは、時間が経つと水分でふやけたり、溶けたりすることがあります。特に気温や湿度が高い夏場は、お弁当の保管場所に注意し、保冷剤を必ず併用しましょう。
このように、いくつかのポイントを押さえるだけで、二段弁当の隙間は可愛いアピールポイントに変わります。朝の忙しい時間でも、前日にパーツを準備しておくなど工夫次第で、負担を減らすこともできます。ぜひ、あなたのオリジナルミニキャラで、お弁当の隙間を楽しく彩ってみてください。
パーツの作り置きで朝の時間を短縮
キャラ弁作りで朝の時間を短縮するための最大のコツは、パーツの作り置きにあります。前日の夜や週末など、比較的時間に余裕があるときに準備を進めておくことで、忙しい朝の負担を劇的に減らすことが可能です。朝はパーツを配置するだけ、という状態を目指せば、心にも時間にもゆとりが生まれるでしょう。
なぜなら、キャラ弁作りは想像以上に細かな作業が多く、朝の限られた時間内ですべてをこなそうとすると、焦りの原因になりがちだからです。
おかずを調理し、ご飯を詰め、さらにキャラクターの顔や飾り付けをする…これらを一から始めると、お弁当をしっかり冷ます時間もなくなってしまいます。作り置きを活用すれば、朝の作業を「組み立て」と「盛り付け」に集中させられるため、落ち着いてお弁当作りを進められます。


作り置きにおすすめの定番パーツ
それでは、具体的にどのようなパーツを作り置きできるのでしょうか。ここでは、キャラ弁作で活躍する代表的なパーツを紹介します。
例えば、彩りを加える野菜パーツが挙げられます。ブロッコリーを小房に分けて塩茹でしたり、人参を好きな形で型抜きしてグラッセにしたりしておくと、隙間を埋めるのに大変便利です。ほうれん草の胡麻和えなども良いですが、水分をしっかり切ってから詰めるようにしましょう。
また、メインとなるおかずも冷凍保存が活躍します。ミニハンバーグやミートボール、鶏の唐揚げなどは多めに作って冷凍しておけば、朝は電子レンジで温めるだけで一品完成。薄焼き卵を焼いて細切りにし、錦糸卵として冷凍しておくのも、髪の毛や模様を表現する際に役立ちます。
パーツを長持ちさせる保存のコツ
作り置きしたパーツの鮮度を保ち、美味しく安全に食べるためには、正しい保存方法が欠かせません。食材や調理法に合わせて、冷蔵と冷凍を上手に使い分けることがポイントです。
- 冷蔵保存(1~2日目安):ハムやチーズの型抜き、下茹でした野菜など、すぐに使い切るパーツに適しています。乾燥を防ぐため、ラップでぴったりと包んだり、蓋付きの容器に入れたりしてください。
- 冷凍保存(1~2週間目安):ハンバーグや唐揚げ、きんぴらごぼうといった加熱調理したおかずに適しています。1食分ずつ小分けにしてラップで包み、フリーザーバッグに入れて空気を抜いてから冷凍するのがおすすめです。
- 常温保存(海苔パーツ):カットした海苔は湿気が大敵。シリカゲルなどの乾燥剤と一緒に、密閉できる小さな容器に入れて常温で保管します。
下の表に、代表的なパーツと保存期間の目安をまとめましたので、参考にしてみてください。
| パーツの種類 | おすすめの保存方法 | 保存期間の目安 |
|---|---|---|
| 下茹でした野菜(ブロッコリー、人参など) | 冷蔵または冷凍 | 冷蔵:2~3日、冷凍:約2週間 |
| 加熱したおかず(ハンバーグ、唐揚げなど) | 冷凍 | 約2~3週間 |
| 型抜きしたハム・チーズ | 冷蔵 | 1~2日 |
| カットした海苔 | 常温(乾燥剤と共に密閉) | 湿気るまで(約1ヶ月) |
また、お弁当に詰める際は、冷凍したおかずは必ず中心部までしっかりと再加熱することが大切です。生のミニトマトやきゅうりなど、水分が多い食材は作り置きには不向きなので、詰める直前に準備することをおすすめします。
このように、週末や前日の夜に少しだけ時間をかけてパーツを準備しておくだけで、朝のお弁当作りは驚くほどスムーズになります。作り置きを上手に取り入れて、キャラ弁作りをもっと手軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ:ポイントを押さえてキャラ弁の二段弁当を楽しもう
二段弁当でのキャラ弁作りは、お弁当箱の選び方から詰め方の工夫まで、いくつかのコツがあります。ご飯とおかずの配置、崩れないための隙間埋め、彩りの良いおかず選び、高さ調整などを押さえれば、初心者でも見た目も味も良いお弁当が作れます。
- 食べる人の年齢や活動量に合わせて適切な容量の二段弁当箱を選ぶこと
- 電子レンジや食洗機の使用有無など生活スタイルに合った素材を選ぶこと
- お弁当全体の重心が安定しやすい下の段にご飯を詰めるのが基本の形
- のっけ弁などデザインによっては上の段にご飯を詰めるのもおすすめ
- 食中毒を予防するためご飯やおかずは完全に冷ましてから詰めるのが鉄則
- お弁当を詰める時はご飯や大きなおかずから入れるとレイアウトしやすい
- おかずが動いて崩れるのを防ぐため隙間はしっかり埋めることが重要
- 揚げパスタや少量のマヨネーズを使い細かいパーツを固定する裏ワザ
- 立体キャラが潰れないようお弁当箱の蓋を閉めた時の高さを測っておく
- キャラクターを無理に立たせせず寝かせたデザインにすると高さを抑えやすい
- お弁当の彩りはまず赤、黄、緑の三色を揃えることを意識してみよう
- おかずを詰める際は同じ色が隣り合わないように配置するとより華やか
- 二段弁当のご飯の段には潰れにくい平面的なキャラクターが向いている
- ちょっとした隙間にはウインナーや野菜で作るミニキャラがぴったり
- 海苔のカットなど細かいパーツは前日の夜に作り置きしておくと楽になる







