スーパーの香辛料コーナーでS&Bの「生わさび」と「本わさび」を見かけ、どちらを買うべきか悩んだ経験はありませんか。このふたつはS&B製品ラインナップでの位置づけが異なり、その根本には原料の違いである本わさびと西洋わさびの特性が深く関わっています。
風味と香りの違いはもちろん、ツーンとくる辛さの質にも個性があります。また、色と食感の違いといった見た目からもわかる特徴に加え、多くの方が気になる価格の違いや、なぜ値段に差があるのかという理由まで、知れば選ぶのがもっと楽しくなるはずです。
お刺身やお寿司に合わせるならどっちが最適で、お蕎麦やステーキとの相性はどうなのでしょう。手軽さと保存のしやすさで選ぶのか、本格的な香りと辛味を求めるのか。コスパ重視かそれとも風味重視か、S&Bの生わさびと本わさびの違いを理解して食卓を豊かにしましょう。
- 「本わさび」と「生わさび」の原料や風味の決定的な違いがわかる
- お刺身やステーキなど料理に合わせた最適な使い分けが身につく
- 価格差の理由を理解し自分の好みや予算に合わせて選べる
- スーパーの棚で迷わない自分にぴったりの一本が見つかる
目次
S&Bの「生わさび」と「本わさび」の基本的な違いとは?
- 原料の違い:本わさびと西洋わさび
- 風味と香りの違い:ツーンとくる辛さの質
- 色と食感の違い:見た目からもわかる特徴
- 価格の違い:なぜ値段に差があるのか
- S&B製品ラインナップでの位置づけ
原料の違い:本わさびと西洋わさび
スーパーの香辛料コーナーに行くと、チューブに入ったわさびがずらりと並んでいますよね。「本わさび」や「生わさび」といった商品名を目にしますが、この二つにどのような違いがあるのか疑問に思ったことはありませんか。実は、これらの製品の風味や価格の違いは、主に使用されている原料に秘密があります。
結論から言うと、S&Bの「本わさび」と「生わさび」の最大の違いは、原料として使われている「わさびの種類」です。
一般的に「本わさび使用」と表示されている製品は、日本原産の「本わさび」が主原料なのに対し、「生わさび」と表示されている製品の多くは、「西洋わさび(ホースラディッシュ)」を主原料とし、そこに「本わさび」をブレンドしたものなのです。


本わさび(沢わさび)の特徴
本わさびは、日本の清流でしか育たないデリケートな植物です。お寿司屋さんなどで、すりおろして提供される緑色のわさびがこれにあたります。栽培には、一年を通して12~15℃の安定した水温と、豊富な湧き水が必要不可欠であり、栽培条件が非常に厳しいことから高価な食材として知られています。
風味の面では、すりおろしたての爽やかで上品な香りが最大の特徴です。辛味もただツーンとくるだけでなく、後味にほのかな甘みを感じさせる奥深さがあります。この繊細な風味が、お刺身や蕎麦といった和食の素材の味を最大限に引き立ててくれるのです。
西洋わさび(ホースラディッシュ)の特徴
一方、西洋わさびはヨーロッパが原産の植物で、ホースラディッシュとも呼ばれています。本わさびが清流で育つのとは対照的に、西洋わさびは畑で栽培されます。比較的育てやすいため、世界中で広く生産されており、安定した供給と手頃な価格が魅力です。
見た目は白っぽく、その辛さは本わさびの約1.5倍とも言われるほど強烈です。鼻にツーンと突き抜けるような刺激的な辛味が特徴で、ローストビーフに添えられる白いソース「レフォール」の原料としてもおなじみでしょう。香りは本わさびほど豊かではありませんが、このパワフルな辛味は多くの加工食品で重宝されています。
「本わさび」と「西洋わさび」の比較まとめ
二つのわさびの違いを分かりやすく表にまとめました。このように、同じ「わさび」という名前でも、全く異なる個性を持っていることが分かります。
| 項目 | 本わさび | 西洋わさび(ホースラディッシュ) |
|---|---|---|
| 原産地 | 日本 | ヨーロッパ |
| 栽培場所 | 水のきれいな沢や渓流 | 畑 |
| 色 | 薄い緑色 | 白色 |
| 香り | 爽やかで上品な香り | 香りは弱め |
| 辛味 | 上品でマイルド、後味に甘み | 鼻に抜けるような強い刺激 |
| 主な用途 | 刺身、寿司、蕎麦など | ローストビーフ、加工わさびの主原料 |
なぜチューブわさびはブレンドされているの?
それでは、なぜ多くのチューブわさびは、これら二つのわさびをブレンドして作られているのでしょうか。その理由は、それぞれの長所を活かし、短所を補い合うためです。
高価で繊細な香りが魅力の「本わさび」と、安価で力強い辛味を持つ「西洋わさび」。これらをブレンドすることで、本わさびの豊かな風味と西洋わさびのガツンとくる辛味を両立させ、なおかつ価格を抑えた製品を作ることが可能になるのです。
S&Bの「生わさび」シリーズの多くは、このブレンド技術によって、多くの家庭で使いやすい価格と味わいを実現しています。
購入前に原材料表示をチェックしよう
「本わさびの風味が好き」という方は、ぜひ商品の裏側にある原材料表示を確認してみてください。原材料は使用されている重量の割合順に記載されています。「本わさび」が最初に書かれているか、また「西洋わさび」が含まれているかをチェックすることで、自分の好みに合った製品を見つけやすくなります。
風味と香りの違い:ツーンとくる辛さの質
スーパーなどで手軽に購入できるS&Bのチューブわさびですが、「生わさび」と「本わさび」の二種類があり、どちらを選ぶべきか迷った経験はありませんか。この二つの商品の最も大きな違いは、「香りの質」と「辛さのキレ」にあります。結論から言うと、繊細で爽やかな香りを楽しみたいなら「本わさび」、ガツンと鼻に抜ける力強い辛さを求めるなら「生わさび」がおすすめです。
なぜなら、この違いは主に使用されているわさびの種類と配合バランスから生まれるからです。それぞれの特徴を理解することで、料理に合わせた最適な一本を選べるようになります。


爽やかな香りが際立つ「本わさび」
S&Bの「本わさび」は、その名の通り、主原料に本わさびを贅沢に使用しているのが最大の特徴です。原材料表示でも「本わさび」が最初に記載されており、そのこだわりがうかがえます。
このため、チューブから出した瞬間に、まるで本物のわさびをすりおろしたかのような、爽やかで上品な香りが立ち上ります。辛さもただツーンとくるだけでなく、鼻に抜けた後にスッと消えていくようなキレの良さがあり、後味はすっきりしています。
素材の繊細な風味を邪魔することなく、むしろ引き立ててくれるような上品さが持ち味と言えるでしょう。
力強い辛さが特徴の「生わさび」
一方、「生わさび」の主原料は西洋わさび(ホースラディッシュ)です。もちろん、こちらにも本わさびはブレンドされていますが、中心となっているのは西洋わさびの持つ力強い風味になります。
西洋わさびは、本わさびと比較して辛味成分が多く、涙が出るほどツーンとくるシャープな辛さが特徴的です。香りは「本わさび」ほど繊細ではありませんが、その分、どんな料理にも負けない存在感のある辛さを加えてくれます。日常の様々な料理に、手軽にわさび特有の刺激的なアクセントを加えたい場合に非常に便利なのです。
| 本わさび | 生わさび | |
|---|---|---|
| 香り | すりおろしたてのような爽やかで上品な香り | 力強く、存在感のある香り |
| 辛さの質 | ツーンとくるが、後切れが良く上品 | ガツンと鼻に抜けるシャープで力強い辛さ |
| 主な原料 | 本わさび | 西洋わさび |
| おすすめ料理 | お刺身、寿司、そば、ステーキなど | お茶漬け、納豆、冷奴、和え物など |
料理による使い分けが楽しむコツ
このように風味や香りが異なるため、料理によって使い分けるのが最もおすすめの楽しみ方です。
例えば、白身魚のお刺身やイカ、お寿司といった素材そのものの繊細な味を堪能したい場面では、上品な香りが魅力の「本わさび」が最適でしょう。わさびが主張しすぎず、魚介の旨味を見事に引き立ててくれます。また、お蕎麦のつゆに溶かしても、香りがつゆの風味と調和して格別です。
逆に、お茶漬けや納豆のように、しっかりとした辛さのアクセントが欲しい時には「生わさび」が活躍します。マヨネーズと混ぜてアボカドと和えたり、唐揚げの下味に加えたりと、日常的な料理にパンチを効かせたい場合に重宝するはずです。
どちらが良い・悪いということではなく、それぞれに異なる魅力があります。ぜひ、あなたの好みやその日の料理に合わせて、S&Bの「生わさび」と「本わさび」を使い分けて、食卓をより豊かに楽しんでみてください。
色と食感の違い:見た目からもわかる特徴
S&Bの「生わさび」と「本わさび」、この二つのチューブわさびの最も分かりやすい違いは、なんといっても見た目の「色」と口に入れたときの「食感」にあります。
スーパーの棚で隣に並んでいると、どちらを選ぶべきか迷ってしまうかもしれませんが、それぞれの特徴を知ることで、料理に合わせた最適な選択ができるようになります。
結論から言うと、「生わさび」は鮮やかな緑色で滑らかなペースト状であることが多く、一方で「本わさび」は少し落ち着いた淡い緑色で、シャキシャキとした繊維質の食感が楽しめるのが大きな特徴です。この違いは、主に使われている原料と加工方法に由来します。


色の違いは原料と加工の証
まず、色の違いについて詳しく見ていきましょう。「生わさび」の多くは、西洋わさびを主原料に、本わさびを加えて風味を調整しています。そして、私たちがイメージする「わさびらしい」鮮やかな緑色を出すために、着色料が使われることが一般的です。
これにより、料理に彩りを添える、食欲をそそるような美しい緑色が生み出されます。
これに対して、「本わさび」と名前がついている製品は、主原料に本わさびを使用しています。そのため、色合いは本わさび本来の、少し白っぽさを感じる自然な淡い緑色になります。すりおろしたての本わさびに近い、ナチュラルな見た目が特徴と言えるでしょう。
食感の違いが料理のアクセントに
次に、食感の違いです。これは料理の味わいを大きく左右するポイントとなります。「生わさび」は、原料を細かくすりつぶして滑らかなペースト状に加工されています。このため、口当たりがとてもクリーミーで、醤油などにもさっと溶けやすいのが利点です。
一方で、「本わさび」は、本わさびの茎などを粗めに刻んだものが入っていることが多く、独特のシャキシャキとした食感が楽しめます。この繊維感が、料理のアクセントとして非常に良い働きをします。ただ辛いだけでなく、食感でも楽しめるのが「本わさび」の魅力と言えます。
「生わさび」と「本わさび」の見た目と食感まとめ
二つの製品の違いを分かりやすく表にまとめました。料理に合わせて選ぶ際の参考にしてみてください。
| 特徴 | S&B 生わさび(一般的な傾向) | S&B 本わさび(一般的な傾向) |
|---|---|---|
| 色合い | 着色された鮮やかな緑色 | 本わさび由来の自然で淡い緑色 |
| 食感 | 滑らかでクリーミーなペースト状 | 繊維質を感じるシャキシャキとした食感 |
| 適した使い方 | 醤油に溶かしたり、料理に彩りを加えたりする | 食感をアクセントに、肉料理や和え物に添える |
購入時には原材料表示の確認を
ここで説明しているのは、あくまで一般的な傾向です。S&Bの製品ラインナップは非常に豊富で、「生わさび」の中にも本わさびの比率が高いものや、食感を残したものなど、様々なバリエーションが存在します。
購入する際には、パッケージの裏にある原材料名表示をチェックして、どのようなわさびが使われているかを確認することをおすすめします。
価格の違い:なぜ値段に差があるのか
スーパーの香辛料コーナーに並ぶS&Bのチューブ入りわさび。「本生 本わさび」と「本生 生わさび」、名前はとても似ていますが、よく見ると価格に違いがあることに気づくでしょう。この価格差は、一体何によって生まれるのでしょうか。
結論から言うと、価格の違いは、主に使用されている「わさびの種類」と、その希少性に起因します。高価な「本わさび」を贅沢に使っているか、比較的安価な「西洋わさび」をベースにしているかが、値段の差に直結しているのです。


高価な理由:栽培が難しい「本わさび」
S&Bの「本生 本わさび」のように、価格が比較的高めに設定されている製品は、その名の通り「本わさび」を主原料としています。本わさびは、日本原産の植物で、きれいな水が流れる渓流など、ごく限られた環境でしか育ちません。
栽培には、一年を通して12~15℃という安定した水温や、適切な日照量など、非常にデリケートな条件が求められます。さらに、収穫できるまでに1年半から2年もの長い歳月がかかるのです。このように、栽培に多大な手間と時間がかかるため、本わさびは収穫量が少なく、希少価値が非常に高くなります。
この希少な原料を贅沢に使用しているからこそ、「本生 本わさび」は価格が高くなる、というわけです。
手頃な理由:安定供給が可能な「西洋わさび」
一方、「本生 生わさび」の主原料は「西洋わさび」です。これはホースラディッシュとも呼ばれ、ヨーロッパが原産の植物になります。本わさびが清流で育つのとは対照的に、西洋わさびは畑で栽培することが可能です。
生命力が強く、さまざまな環境で育つため、大量生産に向いています。そのため、本わさびに比べてはるかに安価で、安定的に供給できるという大きなメリットがあります。
「本生 生わさび」は、この西洋わさびをベースに本わさびをブレンドすることで、ツーンと鼻に抜ける力強い辛味と、手に取りやすい価格を実現しているのです。
価格と原料のまとめ
二つの製品の価格差は、品質の優劣ではなく、原料となるわさびの栽培コストと希少性の違いから生まれています。それぞれの特徴を理解すると、選びやすくなるでしょう。
| 商品タイプ | 主な原料 | 栽培の特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| 本わさび使用(例:本生 本わさび) | 本わさび | 清流で育ち、栽培が難しく希少 | 比較的高価 |
| 生わさび(例:本生 生わさび) | 西洋わさび、本わさび | 畑で育ち、大量生産が可能 | 手頃 |
原材料表示をチェックしよう
「生わさび」という商品名でも、多くの場合、本わさびもブレンドされています。食品の原材料表示は、使用されている重量の割合が多い順に記載するルールがあります。
そのため、パッケージ裏面の原材料名を見て、「本わさび」と「西洋わさび」のどちらが先に書かれているかを確認することで、どちらが主原料かを見分けることができます。
このように考えると、価格の違いは、それぞれの製品が持つコンセプトの違いとも言えます。「本生 本わさび」は、本わさび本来の上品な香りと風味を重視する方向けのプレミアムな製品です。
対して「本生 生わさび」は、日常の食卓で気軽にわさびの辛味を楽しみたい方向けの、コストパフォーマンスに優れた製品と位置づけられています。あなたの好みや用途に合わせて、最適な一本を選んでみてください。
S&B製品ラインナップでの位置づけ
S&Bのわさび製品は、スーパーの棚にずらりと並んでおり、どれを選べば良いか迷ってしまう方も少なくないでしょう。実は、S&Bのわさびラインナップの中で「生わさび」と「本わさび」は、それぞれ異なるコンセプトとターゲットを持って開発されており、その位置づけは明確に分けられています。
結論から言えば、「本わさび」シリーズは、本わさび本来の繊細な香りと風味を追求したプレミアムラインです。一方で、「生わさび」シリーズは、力強い辛さと使いやすさを両立させた、日常使いに最適なスタンダードラインに位置づけられています。
この違いを理解することで、あなたの料理や好みにぴったりの一本を見つけやすくなります。
「本わさび」シリーズ:本物志向のプレミアムライン
S&Bの「本わさび」と名の付く製品群は、わさび本来の上品な香りと、後から追いかけてくる清涼感のある辛さを最大限に楽しむために作られました。主に、素材の味を大切にする本格志向の方や、お祝い事など特別な日の食卓を彩りたいと考えている方々をターゲットにしています。
その理由は、主原料にあります。「名匠 にっぽんの本わさび」や「本わさび」といった製品では、国産の本わさびが贅沢に使用されているのが特徴です。特に香りを重視した製法が採用されており、すりおろしたてのようなフレッシュな風味を家庭で手軽に味わえるよう工夫されています。
例えば、白身魚のお刺身やお寿司、本格的な手打ちそばなど、繊細な素材の味を引き立てたい場面でこそ、このプレミアムラインの真価が発揮されるでしょう。価格帯はスタンダードな製品よりも少し高めに設定されていますが、それに見合うだけの満足感を得られる製品群と言えます。

「生わさび」シリーズ:日常使いに最適なスタンダードライン
これに対して、「おろし生わさび」に代表される「生わさび」シリーズは、私たちの食卓で最も馴染み深い存在かもしれません。このシリーズは、日常の様々な料理で気軽にわさびの風味と辛さを楽しみたいという幅広いニーズに応える、スタンダードな位置づけの製品です。
特徴は、ツーンと鼻に抜けるシャープで力強い辛さにあります。この爽快な辛さを実現するために、本わさびに西洋わさび(ホースラディッシュ)がバランス良くブレンドされています。西洋わさびを加えることで、コストを抑えながらも、多くの人に好まれる刺激的な風味を生み出しているのです。
そのため、お茶漬けや冷奴といった日常的な一品から、ステーキや焼肉のアクセント、さらにはアボカドと和えてディップにするなど、和洋を問わず非常に幅広い料理に活用できます。多くのスーパーで手頃な価格で販売されており、家庭の冷蔵庫に常備しておきたい定番品としての役割を担っています。

S&Bわさびの使い分けポイント
このように、S&Bのわさびはシーンに応じて使い分けるのがおすすめです。
- 特別な日や素材の味を活かしたい時:「本わさび」シリーズ
- 毎日の食卓で気軽に辛味を加えたい時:「生わさび」シリーズ
この2つの基準で選ぶだけで、いつもの食事がワンランクアップします。
ここで、S&Bの代表的なわさび製品のラインナップ上の位置づけを、より分かりやすく表にまとめてみました。それぞれの特徴を比較して、商品選びの参考にしてください。
| シリーズ | 代表的な商品名 | 主な特徴 | おすすめの料理 |
|---|---|---|---|
| プレミアムライン | 名匠 にっぽんの本わさび 本わさび |
本わさびの繊細な香りと上品な辛さが際立つ。すりおろしたてのようなフレッシュな風味が特徴。 | お刺身、お寿司、そば、和牛のたたき |
| スタンダードライン | おろし生わさび | 西洋わさびをブレンドした、シャープで力強い辛さ。幅広い料理に使える万能タイプ。 | 焼肉、お茶漬け、冷奴、ステーキ、ドレッシング |
| 中間・応用ライン | 料亭の味 贅沢おろし生わさび きざみわさび |
生わさびに本わさびを加え風味を高めたものや、茎の食感を楽しめるタイプなど、付加価値を追求。 | 海鮮丼、アボカド和え、肉料理の薬味 |
購入時は原材料表示の確認を
同じ「生わさび」や「本わさび」という名称でも、商品リニューアルなどによって原材料の配合比率が変わる可能性があります。本わさびの使用比率などにこだわりがある場合は、購入の際にパッケージ裏面の原材料表示を確認することをおすすめします。
このようにS&Bでは、消費者が求める風味や利用シーンに合わせて、多彩なわさび製品を戦略的に展開しています。繊細な香りを求めるか、それとも力強い辛さを求めるかによって、選ぶべき製品は変わってきます。それぞれの位置づけを理解し、日々の食卓をより豊かに楽しんでみてはいかがでしょうか。
料理で比較!S&B「生わさび」と「本わさび」の違いを活かす選び方
- お刺身やお寿司に合わせるならどっち?
- お蕎麦やステーキとの相性は?
- 手軽さと保存のしやすさで選ぶなら
- 本格的な香りと辛味を求めるなら
- コスパ重視?それとも風味重視?
お刺身やお寿司に合わせるならどっち?

お寿司やお刺身の魅力を最大限に引き出すわさび。S&Bのチューブわさびには「おろし生わさび」と「本わさび」という二大巨頭が存在しますが、この二つには明確な違いがあります。ここでは、それぞれの特徴を理解し、お刺身やお寿司をより楽しむための選び方をご紹介いたします。
もしあなたが、素材の繊細な味わいをじっくり楽しみたいのであれば「本わさび」がおすすめです。一方で、脂の乗ったネタにガツンとした刺激を加えたい場面では「生わさび」が活躍するでしょう。このように、それぞれの個性を知ることが、最高の組み合わせを見つける第一歩となります。
原材料の違いが風味の決め手
二つのわさびの風味や辛さの違いは、主に使われている原材料に由来します。それぞれの特徴を見ていきましょう。
S&B「本わさび」シリーズ
主原料は、その名の通り「本わさび」です。沢や清流で育つ本わさびは、上品な香りと、ツーンとした後にすっと消える爽やかな辛味が持ち味。素材の味を邪魔することなく、むしろ旨味や甘みを引き立てる役割を果たします。
S&B「おろし生わさび」
主原料は「西洋わさび(ホースラディッシュ)」で、そこに「本わさび」がブレンドされています。西洋わさびは、涙が出るような力強く、持続性のある辛さが特徴です。このため、少量でもしっかりとした辛味と風味を感じられます。
つまり、繊細で奥深い香りと辛さを求めるなら「本わさび」、パンチの効いた刺激的な辛さを求めるなら「生わさび」と覚えておくと分かりやすいかもしれません。

ネタや料理に合わせた使い分け具体例
原材料の違いを理解した上で、具体的にどのようなお刺身やお寿司にどちらが合うのかを見ていきましょう。もちろん個人の好みが最も重要ですが、一般的な相性として参考にしてください。
| おすすめのわさび | 相性の良いネタ・料理 | 風味の特徴 | |
|---|---|---|---|
| 繊細な味の白身魚・貝類 (タイ、ヒラメ、ホタテ、イカなど) |
本わさび | ネタ本来の甘みや食感をじっくり味わいたい時。 | 上品な香りが素材の風味を邪魔せず、爽やかな辛味が旨味を引き立てます。 |
| 脂の乗った赤身魚・青魚 (マグロのトロ、ブリ、サーモン、サバなど) |
生わさび | 魚の脂の旨味に負けないアクセントが欲しい時。 | 力強い辛さが脂のコクと合わさり、後味をさっぱりさせてくれます。 |
| お蕎麦 | 本わさび | 蕎麦つゆに溶かして風味を楽しみたい時。 | 蕎麦の繊細な香りと調和し、つゆ全体の味を格上げします。 |
| お肉料理 (焼肉、ローストビーフ、ステーキなど) |
生わさび | 肉の脂っこさをリフレッシュさせたい時。 | ガツンとくる辛さが肉の旨味を引き締め、良いアクセントになります。 |
このように考えると、高級なお寿司屋さんで出てくるわさびが、あまりツーンとしすぎず香り高いのは、本わさびを使っているから、ということが理解できるのではないでしょうか。逆に、回転寿司などで馴染み深い、少量でもしっかり辛いわさびは「生わさび」のキャラクターに近いと言えます。
選ぶ際の注意点と豆知識
どちらのわさびを選ぶにしても、いくつか知っておくと良いポイントがあります。
価格と風味の持続性
一般的に、主原料に本わさびを多く使用している「本わさび」シリーズの方が、「おろし生わさび」に比べて価格が高い傾向にあります。また、チューブタイプのわさびは、開封すると空気に触れて徐々に風味が落ちてしまいます。
特に本わさびの繊細な香りは揮発しやすいため、開封後は冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに使い切ることを心がけましょう。
「生」ってどういう意味?
ちなみに「生わさび」の「生」とは、粉わさびのように乾燥させたものではなく、「生のわさびをおろしたような風味」を表現しています。S&Bの公式サイトによると、厳しい品質基準をクリアした西洋わさびを独自の方法ですりおろすことで、あの独特の風味と辛味を実現しているとされています。
(参照:


結論として、お刺身やお寿司に合わせるわさびは、「これが正解」という一つだけの答えはありません。繊細な香りを楽しむ「本わさび」と、力強い辛さが魅力の「生わさび」。それぞれの個性を理解し、その日のネタや気分に合わせて使い分けることで、食卓がより一層豊かになるでしょう。
お蕎麦やステーキとの相性は?
わさびといえば、お刺身やお蕎麦を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実はステーキのようなお肉料理とも相性抜群なのです。ここでは、「名匠の風味 本わさび」と「おろし生わさび」が、それぞれお蕎麦やステーキとどのようにマッチするのか、その魅力と使い分けのポイントを詳しく解説していきます。


結論:お蕎麦には「本わさび」、ステーキには「生わさび」がおすすめ
早速結論からお伝えしますと、お蕎麦の繊細な風味を堪能したいなら「本わさび」が、ステーキの脂の旨味を引き立てたい場合には「生わさび」が特におすすめです。
なぜなら、わさびの種類によって「香り」の質と「辛味」の強さが大きく異なるからです。「本わさび」は上品で爽やかな香りが持ち味で、素材の風味を活かしたい料理に適しています。
一方、「生わさび」は西洋わさびがブレンドされているため、ツーンと鼻に抜ける力強い辛味が特徴であり、脂の多い料理や味の濃い料理と合わせると、全体の味を引き締めてくれます。
使い分けの基本ポイント
- お蕎麦・お刺身など素材の味を活かす料理 → 香り高い「本わさび」
- ステーキ・焼肉など脂の多い料理 → 辛味の強い「生わさび」
お蕎麦とわさびの理想的な関係
お蕎麦を食べる際、わさびをどのように使っていますか。多くの方は、そばつゆの中にわさびをすべて溶かし込んでいるかもしれません。もちろん、それも一つの美味しい食べ方ですが、ここでは素材の風味を最大限に楽しむ方法をご紹介します。
おすすめは、「本わさび」を少量、お蕎麦の上に直接乗せて食べる方法です。こうすることで、まず本わさびならではの清涼感のある香りが鼻腔をくすぐり、その後に蕎麦本来の豊かな風味が口の中に広がります。つゆに溶かさないことで、わさびのフレッシュな香りと辛味をダイレクトに感じられるでしょう。
「名匠の風味 本わさび」のような本わさび100%の製品は、辛味がおだやかで香りが非常に豊かです。そのため、繊細な蕎麦の風味を邪魔することなく、むしろ一層引き立てる役割を果たしてくれます。
豆知識:わさびはつゆに溶かさない方が良い?
本来、わさびの香り成分は揮発性が高く、水に溶かすと香りが弱まりやすい性質があります。そのため、通の食べ方としては蕎麦に直接乗せるスタイルが推奨されることが多いです。ただ、これはあくまで好みの問題。つゆに溶かしたときのピリッとした刺激が好きな方もいるため、自分好みの食べ方を見つけるのが一番です。
ステーキとわさびの意外なマリアージュ
次に、ステーキとわさびの組み合わせについて見ていきましょう。ステーキソースや塩コショウで食べるのが一般的ですが、わさびを添えるだけで、驚くほど味わいが変わります。
ステーキには、ツーンと力強い辛味が特徴の「おろし生わさび」が非常に良く合います。西洋わさびのパンチの効いた辛さが、牛肉の濃厚な脂をさっぱりとさせ、後味を爽やかにしてくれるのです。肉の旨味と脂の甘み、そしてわさびの辛味が見事に調和し、最後まで飽きることなくステーキを楽しめるでしょう。
食べ方としては、焼いたお肉に直接乗せても良いですし、お醤油と混ぜて「わさび醤油」にするのも定番です。特に、赤身肉の鉄分とわさび醤油の相性は抜群で、まるで高級な和食をいただいているかのような上品な味わいに変化します。
| わさびの種類 | おすすめの料理 | 相性が良い理由 |
|---|---|---|
| S&B 名匠の風味 本わさび | お蕎麦、お刺身、冷奴 | 上品な香りが素材の繊細な風味を引き立てる。辛味がおだやかで、料理の味を邪魔しない。 |
| S&B おろし生わさび | ステーキ、焼肉、アボカド | ツーンとくる強い辛味が肉の脂を中和し、さっぱりとさせる。全体の味を引き締める効果がある。 |


このように考えると、基本の組み合わせはあれど、絶対的なルールはありません。料理の種類やその日の気分、そして何よりご自身の好みに合わせて自由に使い分けてみることが、食の楽しみを広げる一番の秘訣と言えるでしょう。
手軽さと保存のしやすさで選ぶなら
お刺身やお蕎麦など、和食に欠かせない「わさび」。本格的な風味を求めるなら生のわささびを自分ですりおろすのが一番ですが、毎回の手間や保存の難しさを考えると、少しハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
そのような中で、手軽さと保存のしやすさを最優先するなら、S&Bのチューブ入りわさびが非常に優れた選択肢となります。いつでも使いたい時に、使いたい分だけ本格的なわさびの風味を楽しめるため、多くの家庭で重宝されています。

チューブわさびが便利な理由
チューブわさびが支持される最大の理由は、その圧倒的な利便性にあります。生のわさびは、皮をむいて専用のおろし器ですりおろす必要があり、時間と手間がかかってしまいます。また、一度すりおろすと、わさび特有の爽やかな香りと辛味は時間と共に失われていくのが実情です。
一方、チューブわさびであれば、キャップを開けて絞り出すだけですぐに使用できます。S&Bの製品は、風味を損なわないような工夫が凝らされており、開封後も冷蔵庫で適切に保存すれば、長期間にわたって品質を保つことが可能です。この手軽さと保存性の高さが、日々の食卓で活躍する大きな理由といえるでしょう。
S&B「本生 本わさび」と「本生 生わさび」の違い
S&Bのチューブわさびの中でも、よく見かけるのが「本生 本わさび」と「本生 生わさび」ではないでしょうか。名前が似ているため混同しがちですが、実は主原料に大きな違いがあり、それが風味や辛味の個性につながっています。
「本生 本わさび」は、その名の通り、日本原産の「本わさび」を主原料としています。上品で繊細な香りと、後を引かないキレのある辛味が特徴です。一方、「本生 生わさび」は、ツーンと鼻に抜ける力強い辛さを持つ「西洋わさび(ホースラディッシュ)」を主原料に、本わさびをブレンドして作られています。
この二つの違いを、以下の表にまとめてみました。
| 項目 | S&B 本生 本わさび | S&B 本生 生わさび |
|---|---|---|
| 主な原料 | 本わさび | 西洋わさび(+本わさび) |
| 香りの特徴 | 爽やかで上品な香り | ツーンと鼻に抜ける力強い香り |
| 辛味の特徴 | 繊細で後を引かないキレのある辛味 | シャープでガツンとくる辛味 |
| おすすめの用途 | お刺身、お寿司、そばなど素材の味を活かす料理 | 肉料理、マヨネーズと混ぜる、アボカドなど濃厚な食材 |
(参照:エスビー食品株式会社公式サイト)
素材の風味を繊細に楽しみたいお刺身やお寿司には「本生 本わさび」を、ステーキやローストビーフ、ポテトサラダのアクセントなど、力強い辛味を加えたいシーンでは「本生 生わさび」を選ぶと、それぞれの持ち味を最大限に活かせます。
手軽さの裏にある注意点
非常に便利なチューブわさびですが、知っておきたい注意点も存在します。それは、やはり「すりたて」の生のわさびが持つ、揮発性で高貴な香りには及ばないという点です。チューブわさびは、加工工程や保存料によって、どうしても生の風味とは少し異なる仕上がりになります。
これは製品の善し悪しではなく、特性の違いと捉えるのが良いでしょう。日常使いでは手軽なチューブタイプを、特別な日や、わさび本来の香りを存分に楽しみたい時には生のわさびを、というように使い分けるのが賢い方法です。
チューブわさびの風味をできるだけ長く保つためには、使用後にキャップをしっかりと閉めることが大切です。また、チューブ内の空気に触れると風味が落ちやすくなるため、中身を絞り出す際は根元から押し出すようにし、空気が入らないように心がけましょう。保管場所はもちろん冷蔵庫です。
本わさびは、きれいな水が流れる渓流などで育つ植物で、栽培が難しいことから高価です。一方、西洋わさびはヨーロッパ原産で、畑で栽培できるため供給が安定しています。ローストビーフに添えられる白いクリーム状のソースは、この西洋わさびから作られています。
このように、手軽さと保存性に優れたチューブわさびは、現代の食生活において非常に心強い存在です。S&Bの製品ラインナップの中から、自分の好みや料理の用途に合わせて最適な一本を見つけることで、日々の食事がより豊かになることでしょう。
本格的な香りと辛味を求めるなら
食卓で本格的なわさびの風味を追求したいのであれば、S&Bの「本わさび」と表示された商品を選ぶのがおすすめです。なぜなら、一般的な「生わさび」チューブとは、主原料であるわさびの種類や配合比率が大きく異なるため、香りや辛味の質が格段に違うからです。
普段何気なく手に取っているチューブわさびですが、その中身を意識することで、いつもの料理が一段と美味しくなります。ここでは、本格志向の方に「本わさび」をおすすめする理由を、具体的な違いとともに詳しく解説していきます。


「本わさび」と「生わさび」の決定的な違いとは?
チューブわさびの名称の違いは、法律や業界の基準で定められています。最も大きなポイントは、「本わさび」をどれくらいの割合で使用しているかという点にあります。
多くの「生わさび」と表示される商品は、西洋わさび(ホースラディッシュ)を主原料とし、そこに本わさびを加えて風味を調整しています。一方で、「本わさび使用」と表示できるのは、原材料のわさびに占める本わさびの割合が50%以上のものに限られます。
さらに「本わさび入り」という表示は、本わさびの割合が50%未満の商品に使われます。
つまり、「本わさび」と名の付く商品は、本わさびならではの繊細な風味をより強く感じられるように作られているのです。
| 名称 | 本わさびの比率 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 本わさび使用 | 50%以上 | 爽やかな香りと上品な辛味。本わさび本来の風味が主役。 |
| 本わさび入り | 50%未満 | 西洋わさびの強い辛味に、本わさびの香りを加えたバランス型。 |
本わさびがもたらす格別な風味
本わさびの魅力は、ただ辛いだけではない点にあります。西洋わさびが持つ、鼻にガツンとくる直線的な辛さとは異なり、本わさびの辛味は非常に上品です。すりおろした瞬間に立ち上る清流を思わせるような爽やかな香りと、ツーンとした辛味の後に訪れるほのかな甘みが、その最大の特徴と言えるでしょう。
この繊細な風味は、素材の味を邪魔することなく、むしろ引き立てる役割を果たします。例えば、新鮮な魚介類に添えれば、魚の旨味と甘みをより一層際立たせてくれます。
本わさびを選ぶべき理由
本わさびが持つ独特の風味は、他のわさびでは代用が難しいものです。特に、以下の点を重視する方には「本わさび」表示の商品が適しています。
- 素材本来の味を活かしたい
- 上品で爽やかな香りを楽しみたい
- 辛さだけでなく、風味の奥深さを求めたい
どんな料理に合わせるのがおすすめ?
S&Bの「本わさび」は、その上質な風味を活かせる様々な料理で活躍します。定番の使い方はもちろん、少し意外な組み合わせも試す価値があります。
まず試していただきたいのは、やはりお刺身やお寿司です。特に白身魚やイカなど、淡白で繊細な味わいのネタと合わせると、本わさびの香りの良さが際立ち、格別な味わいを体験できるでしょう。
また、お蕎麦の薬味としても最適です。蕎麦つゆに溶かすのではなく、蕎麦に直接少しだけのせてすすると、蕎麦とわさび両方の香りが鼻を抜け、豊かな風味を楽しめます。
その他にも、ローストビーフやステーキといった肉料理に添えると、脂のしつこさを和らげ、肉の旨味を引き立ててくれます。意外なところでは、アボカドと混ぜてディップにしたり、クリームチーズと合わせたりするのも美味しい食べ方です。


「本わさび」を選ぶ際の注意点
本格的な風味が魅力の「本わさび」ですが、いくつか知っておきたい点もあります。まず、西洋わさびが主体の製品に比べて価格が少し高くなる傾向があります。また、本わさびの繊細な香りは揮発しやすいため、開封後は冷蔵庫で保存し、なるべく早めに使い切ることをおすすめします。
このように、S&Bの「本わさび」は、本物志向の方や、普段の食事を少し豊かにしたいと考える方にとって、非常に価値のある選択肢です。価格は少し上がりますが、それ以上に得られる風味の満足感は大きいものでしょう。
次にお店でチューブわさびを選ぶ際は、ぜひ裏の原材料表示にも注目して、「本わさび」を選んでみてはいかがでしょうか。
コスパ重視?それとも風味重視?
スーパーの香辛料コーナーでチューブわさびを手に取ったとき、「生わさび」と「本わさび」、どちらを選ぶべきか迷った経験はありませんか。パッケージは似ていても、実はこの二つには明確な違いがあります。
結論から言うと、コストパフォーマンスを重視し、力強い辛さを求めるなら「生わさび」、そして風味や香りを最優先し、上品な辛さを楽しみたいなら「本わさび」がおすすめです。
この違いは、主に使われている「わさびの種類」に由来します。あなたの食卓にぴったりの一本を見つけるために、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。


主役が違う!原材料の決定的な違い
「生わさび」と「本わさび」の最も大きな違いは、主原料にあります。多くの人が「わさび」と聞いてイメージする植物には、実は2つの種類が存在します。
S&Bの「名匠 生わさび」は、主に「西洋わさび」を主原料としています。これはホースラディッシュとも呼ばれ、ローストビーフの付け合わせなどにも使われる、ツーンと鼻に抜ける強い辛さが特徴の植物です。これに本わさびをブレンドすることで、風味のバランスを整えています。
一方、S&Bの「本わさび」は、その名の通り「本わさび」を主原料にしています。本わさびは、きれいな水が流れる沢などで栽培される植物で、西洋わさびに比べて栽培が難しく希少価値が高いです。爽やかな香りと、後を引かない上品で繊細な辛みが持ち味となっています。
原材料のまとめ
- S&B 生わさび:西洋わさび(ホースラディッシュ)が主原料。力強い辛さが特徴。
- S&B 本わさび:本わさびが主原料。爽やかな香りと上品な辛みが特徴。
つまり、「本わさび」と表示するためには、原材料に本わさびを50%以上使用する必要があると定められています。逆に言えば、「生わさび」は本わさびの使用量が50%未満ということになるのです。
風味と辛さのキャラクターを比較
原材料が違うため、当然ながら風味や辛さの質も大きく異なります。どちらが良い・悪いというわけではなく、それぞれの個性として理解すると、料理に合わせて使い分けやすくなるでしょう。
「生わさび」の魅力は、何と言ってもガツンとくる力強い辛さです。西洋わさび特有の、涙が出るようなツーンとした刺激は、脂ののったお肉や濃厚な味わいの料理と合わせても負けない存在感を放ちます。
対して「本わさび」は、すりおろしたてのような爽やかな香りが一番の魅力といえます。辛さもツーンとくる刺激よりは、口の中に広がる清涼感と、スッと消えていくキレの良さが際立ちます。素材の味を邪魔せず、むしろ引き立てる上品さを持っています。
| S&B 生わさび | S&B 本わさび | |
|---|---|---|
| 主原料 | 西洋わさび | 本わさび (50%以上) |
| 辛さ | ツーンと鼻に抜ける力強い辛み | 上品でキレのある繊細な辛み |
| 風味 | シャープで刺激的 | 爽やかで香り高い |
| 価格 | 手頃 | 比較的高価 |
あなたはどっち派?おすすめの使い分け
それぞれの特徴を理解したところで、具体的にどのような料理に合うのかを見ていきましょう。これはあくまで一例ですが、ぜひ参考にしてみてください。
「本わさび」の繊細な風味は、素材の味を活かしたい料理にぴったりです。例えば、お刺身やお寿司、お蕎麦などが挙げられます。ネタや出汁の風味を消すことなく、わさび本来の香りが料理全体を格上げしてくれます。白身魚やイカなど、淡白な味わいの素材と合わせると、その良さが一層引き立つでしょう。
一方で、「生わさび」の力強い辛さは、味わいの濃い料理や、アクセントを加えたいときに活躍します。焼肉やステーキの薬味にすれば、肉の脂っぽさをリフレッシュさせてくれます。また、マヨネーズと混ぜてわさびマヨソースを作ったり、アボカドと和えたり、ドレッシングに加えたりするのもおすすめです。


知っておきたい注意点と豆知識
チューブわさびを美味しく使い切るために、いくつか知っておきたいポイントがあります。
開封後の保存と風味について
わさびのツーンとした辛みや爽やかな香りの成分は、揮発性(空気中に逃げやすい性質)があります。そのため、開封後はキャップをしっかりと閉め、冷蔵庫で保存することが大切です。風味が落ちてしまう前に、なるべく早めに使い切ることをおすすめします。
ちなみに、商品名にある「生」という言葉が気になる方もいるかもしれません。これは一般的に「加熱処理をしていない」という意味で使われています。加熱しないことで、わさび本来の風味や辛さを損なわずに製品化できるというメリットがあるのです。
豆知識:「本わさび」はなぜ高い?
本わさびが西洋わさびに比べて高価なのは、栽培に手間がかかるためです。本わさびは水温が安定した清流でしか育ちにくく、収穫までに1年半から2年もの歳月を要します。このような希少性が価格に反映されているのです。
このように、「生わさび」と「本わさび」は、それぞれの良さを持つ全く異なるキャラクターの調味料です。
日々の食卓ではコストパフォーマンスに優れた「生わさび」を使い、お刺身やお寿司など特別な日には風味豊かな「本わさび」を選ぶといったように、シーンに合わせて賢く使い分けることで、食生活がより一層豊かになります。
次にスーパーを訪れた際は、ぜひこの記事を思い出して、あなたの目的に合った一本を選んでみてくださいね。
まとめ:S&Bの生わさびと本わさびの違いを理解して食卓を豊かに
S&Bの「生わさび」と「本わさび」の違いは原料にあります。「生」は西洋わさび主体の力強い辛さが、「本」は本わさびの上品な香りが特徴です。価格や色、食感の違いを理解し、料理に応じて使い分ければ食卓はさらに豊かになります。
- 「生わさび」は西洋わさびが主原料でツーンと鼻に抜ける辛さが特徴
- 「本わさび」は日本原産の本わさびが主原料で繊細な香りが魅力
- 日本原産の本わさびは清流で育つため栽培が難しく希少価値が高い
- ヨーロッパ原産の西洋わさびは畑で栽培でき安定供給と価格が魅力
- チューブわさびは二種類をブレンドして風味と辛さ、価格を両立
- 「生わさび」は鮮やかな緑色で醤油に溶けやすい滑らかな食感が特徴
- 「本わさび」は自然な淡い緑色でシャキシャキとした繊維感が楽しめる
- 価格差は希少な本わさびと安価な西洋わさびの原料コストに由来する
- S&Bの製品群では「本わさび」がプレミアムラインに位置づけられる
- 日常使いには力強い辛さの「生わさび」がスタンダードラインとされる
- 素材の味を活かす刺身や寿司には上品な香りの「本わさび」が最適
- 脂の多いネタやステーキには力強い辛さの「生わさび」がよく合う
- 繊細な風味のお蕎麦には「本わさび」を直接乗せて香りを味わう
- 購入時は原材料表示で本わさびが先に書かれているかを確認しよう
- 開封後は香りが飛びやすいのでキャップを閉め冷蔵庫で早めに使う






