ダイソーのキャリーカートは、手頃な価格で日常の荷物運びをぐっと楽にしてくれる便利なアイテムです。しかし、使っているうちに「もう少し荷物を積めたら…」「荷物が安定しない」「持ち手が少し痛い」といった小さな不満を感じたことはありませんか?実は、簡単なDIYを加えるだけで、その使い心地は驚くほど向上します。
この記事では、ダイソーのキャリーカート改造の基本から応用まで、あなたの「もっとこうだったら」を叶えるアイデアを網羅的にご紹介します。まずは、荷台を拡張して積載量をアップさせる方法や、ゴム紐やフックで荷物をしっかり固定する工夫といった基本的な改造から始めましょう。
さらに、底板を追加して安定性を向上させたり、持ち手にクッションを付けて運びやすくするといった手軽なカスタマイズ、そして改造に必要な基本の道具と材料についても詳しく解説します。
また、キャンプや釣りで活躍するクーラーボックスを載せるアイデアや、イベント参加で便利な折りたたみコンテナをドッキングさせる方法など、用途に合わせた専門的な改造術も必見です。
移動時の音が気になるならタイヤを交換して静音化と走破性を高めることもできますし、塗装やステッカーでオリジナルデザインに仕上げて、世界に一つだけのキャリーカートを作る楽しみもあります。
もちろん、作業を始める前に、いくつか改造する前に知っておきたい注意点も押さえておきましょう。この記事を最後まで読めば、あなたもダイソーのキャリーカート改造で快適な運搬を実現できるようになるはずです。
- 100均グッズだけで積載量を大幅アップさせる改造方法がわかる
- 不快な走行音を消しスムーズな移動を実現するタイヤ交換のコツ
- キャンプやイベントで役立つクーラーボックスの安定固定テクニック
- 塗装やステッカーで世界に一つだけのカートを作るアイデア
目次
ダイソーのキャリーカートを改造する基本アイデア
- 荷台を拡張して積載量をアップさせる方法
- ゴム紐やフックで荷物をしっかり固定する工夫
- 底板を追加して安定性を向上させる
- 持ち手にクッションを付けて運びやすくする
- 改造に必要な基本の道具と材料
荷台を拡張して積載量をアップさせる方法
ダイソーのキャリーカートは、手軽な価格で荷物運びを楽にしてくれる便利なアイテムです。しかし、「もう少し荷台が広ければ、もっとたくさんの物や大きな荷物を載せられるのに…」と感じたことはありませんか。実は、簡単なDIYで荷台を拡張し、積載量を大幅にアップさせることが可能です。
ここでは、誰でも手軽に挑戦できる荷台の拡張方法について、具体的な手順や材料、そして改造する上での注意点を詳しく解説していきます。


なぜ荷台の拡張が有効なのか
ダイソーのキャリーカートが持つ本来の荷台は、コンパクトさを重視した設計になっています。そのため、底面積の広い段ボール箱やクーラーボックス、複数の買い物袋などを載せると、不安定になりがちでした。
そこで、荷台の面積を物理的に広げることで、これらの問題を解決します。土台が広くなることで、大きな荷物でも安定して置けるようになり、運搬中のグラつきや荷崩れのリスクを軽減できるのです。
言ってしまえば、小さな軽トラックの荷台を少し大きくするようなイメージでしょうか。これにより、これまで運ぶのをためらっていたような物も、安心して運べるようになります。
荷台拡張に必要な基本的な材料
荷台の拡張改造は、驚くほど身近な材料で実現できます。ホームセンターはもちろん、多くはダイソーなどの100円ショップでも揃えることが可能です。
主に必要となるのは、土台となる「板」と、それを固定するための「道具」の2種類です。
- 土台となる板材:すのこ、MDFボード、プラスチックボード、ワイヤーネットなど
- 固定用の道具:結束バンド、ボルトとナット、強力な接着剤など
- あると便利な工具:ドリル、ニッパー、カッター、メジャー
これらの材料の中から、自分の用途や作りたいイメージに合わせて選ぶのが良いでしょう。例えば、最も手軽なのは「すのこ」と「結束バンド」の組み合わせです。これだけで、工具を使わずに簡単に荷台を拡張できます。
【実践】荷台の拡張・改造手順
それでは、実際に荷台を拡張する手順を見ていきましょう。ここでは、最もポピュラーな「すのこ」と「結束バンド」を使った方法を例にご紹介します。
- すのこの準備:まず、キャリーカートの荷台の幅に合わせて、すのこを配置します。もし、すのこのサイズが大きい場合は、ノコギリで適切な大きさにカットしてください。このとき、カットした断面で怪我をしないよう、ヤスリで滑らかにしておくと安全です。
- 位置決めと穴あけ:すのこを荷台に置き、結束バンドを通す位置を決めます。カートのフレーム部分にしっかりと固定できるよう、複数箇所で留めるのがポイントです。多くの場合、すのこの隙間をそのまま利用できますが、最適な位置に隙間がない場合は、ドリルで結束バンドが通る大きさの穴を開けます。
- 結束バンドでの固定:決めた位置に結束バンドを通し、すのことキャリーカートの荷台フレームを強く縛り付けます。ガタつきがなくなるまで、力強く締め上げるのがコツです。何か所か固定することで、強度が格段にアップします。
- 仕上げ:すべての結束バンドを締め終えたら、余った部分をニッパーで切り取ります。切り口が尖っていると危険なので、できるだけ根元からカットしましょう。最後に、すのこがしっかりと固定されているか、手で揺すって最終確認を行えば完成です。


拡張に使う板材ごとの特徴
土台に使う板材によって、仕上がりの強度や重さ、使い勝手が変わってきます。それぞれの素材のメリット・デメリットを理解し、自分に合ったものを選びましょう。
| 板材の種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| すのこ | 安価で加工しやすい。軽量で通気性が良い。 | 板材に比べて強度はやや劣る。隙間に小物が落ちる可能性がある。 |
| MDFボード・合板 | 強度が高く、表面が平らで荷物が安定する。塗装などカスタムしやすい。 | すのこに比べて重い。水濡れに弱い製品もある。 |
| ワイヤーネット | 非常に軽量。フックなどを追加してさらに拡張できる。 | 強度が低く、重い荷物には不向き。網目に荷物が引っかかることがある。 |
| プラスチックボード | 軽量で水に強い。カッターで加工できるものもある。 | 強度や耐久性は製品による。熱で変形する可能性がある。 |
このように、何を運びたいかによって最適な素材は異なります。例えば、キャンプで使う薪やクーラーボックスなど、重いものを運びたいのであればMDFボードや合板が適しています。一方、普段の買い物で使う程度であれば、手軽で軽量なすのこやワイヤーネットでも十分役立つでしょう。
改造はあくまで「かさばる物を安定して運ぶ」ためのものであり、耐荷重を上げるものではないことを必ず覚えておいてください。また、改造はすべて自己責任で行う必要があります。
ゴム紐やフックで荷物をしっかり固定する工夫
ダイソーのキャリーカートは非常に便利ですが、「付属のゴム紐だけでは荷物がぐらついて不安…」と感じたことはありませんか。実は、100円ショップで手に入るゴム紐やフックを追加するだけで、荷物の固定力は劇的に向上します。これにより、運搬中の荷崩れを防ぎ、より安全で快適に荷物を運べるようになるのです。
なぜなら、キャリーカートに最初から付いているゴム紐は、長さや強度が限られているため、重い荷物や複数の荷物を一度に運ぶ際には心もとない場合があります。そこで、用途に合わせた固定グッズをプラスすることで、荷物全体をしっかりと包み込むようにホールドすることが可能になります。


固定力を高めるおすすめアイテム
ここでは、ダイソーなどの100円ショップで手軽に入手できる、荷物の固定に役立つアイテムを紹介します。荷物の種類や量に合わせて使い分けるのがおすすめです。
おすすめ固定アイテム一覧
- フック付きゴムロープ:自転車の荷台用として売られていることが多い定番アイテム。両端に金属やプラスチックのフックが付いており、カートのフレームに引っ掛けやすいのが特徴です。
- キャリーカート用ゴムネット:網状になったゴムで、形の不揃いな荷物や複数の小物をまとめて固定するのに最適。荷物全体を覆うように被せるだけで、安定感が格段にアップします。
- 荷締めベルト:バックルで長さを調整できるベルトタイプ。ゴムのように伸縮しないため、重い荷物をがっちりと固定したい場合に威力を発揮します。
- カラビナ:ゴム紐と組み合わせることで、フックを掛けたい場所に自由に固定ポイントを作れます。工夫次第で様々な使い方ができる便利な小物です。
これらのアイテムは、ダイソーだけでなくセリアやキャンドゥなど、他の100円ショップでも類似の商品が見つかります。アウトドア用品や自転車用品のコーナーを探してみると良いでしょう。
荷物を安定させる固定テクニック
アイテムを手に入れたら、次は効果的な固定方法を実践してみましょう。少しの工夫で、荷物の安定性は大きく変わってきます。
最も基本的で効果的なのが「十字掛け」です。これは、ゴムロープをまず縦方向に1本かけ、次に横方向に1本かけて十字の形に固定する方法を指します。箱型の荷物であれば、この方法だけでかなり安定させることが可能です。
また、背の高い荷物や不安定な荷物には、複数本のゴムロープを使うのが有効です。例えば、荷物の上段・中段・下段と、高さを分けてそれぞれ横方向にロープを掛けることで、縦揺れによる荷崩れを防げます。
もし、細々とした買い物袋などをたくさん運ぶのであれば、ゴムネットの活用が断然おすすめです。全ての荷物を荷台に載せた後、上からゴムネットを被せてフックをフレームの数カ所に引っ掛けるだけで、荷物がバラバラになるのを防いでくれます。
| 固定方法 | おすすめの荷物 | ポイント |
|---|---|---|
| 十字掛け | 段ボール箱、ペットボトルのケースなど | 縦と横から均等に力をかけることで、安定感が増します。 |
| 複数本使い(水平) | 高さのある荷物、重ねた荷物 | 荷物の重心が偏らないように、上中下のバランスを見て固定するのがコツです。 |
| ゴムネット | 形の違う複数の荷物、買い物袋など | 全体をすっぽり覆うことで、小さな荷物の飛び出しも防げます。 |
ゴム紐やフックを使用する際の注意点
便利アイテムですが、使い方にはいくつか注意が必要です。まず、ゴム紐を強く張りすぎないようにしましょう。過度なテンションは、荷物を傷つけたり、カートのフレームを破損させたりする原因になりかねません。
また、ゴムは紫外線や経年で劣化します。ひび割れや伸びきった状態のものは、切れてしまう危険があるため、定期的に点検し、早めに交換することをおすすめします。
このように、いくつかのアイテムとテクニックを組み合わせることで、ダイソーのキャリーカートの利便性はさらに向上します。100円ショップで手軽に始められる工夫で、日々の荷物運びをより安全で快適なものにしてみてはいかがでしょうか。
底板を追加して安定性を向上させる
ダイソーのキャリーカートをさらに便利にする第一歩として、底板の追加は非常におすすめです。この一手間を加えるだけで、荷物の安定性が劇的に向上し、使い勝手が格段に良くなります。
なぜなら、元々の底面は格子状になっているため、どうしても荷物が安定しにくいという弱点があるからです。例えば、柔らかいエコバッグや、底面積の小さいペットボトルなどを載せると、格子の隙間に落ち込んだり、傾いてしまったりすることがあります。そこで、平らで安定した土台を作ることが、この改造の最大の目的になります。


底板におすすめの材料
底板に使う材料は、ホームセンターや100円ショップで手軽に入手できるもので十分です。それぞれの特徴を理解して、ご自身の用途に合ったものを選びましょう。
| 材料名 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| MDFボード | 安価で加工がしやすい。表面が滑らかで荷物を傷つけにくい。 | 水濡れに弱い。湿気の多い場所での使用には不向き。 |
| プラスチック段ボール(プラダン) | 非常に軽く、耐水性に優れている。カッターで簡単に切れる。 | MDFやベニヤ板に比べて強度は劣る。重い荷物には不向き。 |
| ベニヤ板 | 比較的安価で強度が高い。薄いものであれば加工も難しくない。 | カット面にささくれができやすい。水に濡れると劣化しやすい。 |
ちなみに、ダイソーなどの100円ショップでも、DIYコーナーで小さめのMDFボードやプラスチックボードが販売されていることがあります。カートのサイズに合えば、コストをさらに抑えることが可能でしょう。
簡単!底板の作り方
材料さえ準備できれば、あとは簡単な作業で底板を作ることができます。ここでは、基本的な作成手順をご紹介します。
1. サイズを正確に測る
まずは、キャリーカートの底面のサイズをメジャーで正確に測ります。縦と横の長さをしっかりと計測することが、ぴったりはまる底板を作るための最初のステップです。
2. 材料をカットする
計測したサイズに合わせて、用意した板をカットします。MDFボードやベニヤ板の場合はノコギリを、プラダンの場合は大きめのカッターを使うと良いでしょう。このとき、少しだけ小さめにカットするのがコツです。
なぜならば、大きすぎるとカートにはまらない可能性があるからです。最初は少し小さめに切り出し、実際にカートに合わせてみてから微調整すると失敗が少なくなります。
カッターやノコギリを使用する際は、必ず手袋を着用し、ケガには十分注意してください。また、作業は安定した平らな場所で行うことを心がけましょう。
3. 角を処理して安全性を高める
カットした板の角は、そのままだと鋭く危険な場合があります。紙やすり(サンドペーパー)を使って角を丸く削っておくと、荷物を出し入れする際に手や荷物を傷つける心配が減ります。このひと手間で、仕上がりの美しさと安全性が大きく向上します。
4. カートに設置して固定する
最後に、完成した底板をキャリーカートの底に設置します。ジャストサイズに作れていれば、置くだけでも安定しますが、よりしっかりと固定したい場合は、結束バンドやマジックテープを使うのがおすすめです。
結束バンドで数カ所をフレームに固定すればズレる心配がなくなり、マジックテープを使えば必要に応じて簡単に取り外せるようになります。
底板を追加することで得られる最大のメリットは、荷物の種類を選ばずに安定して運べるようになることです。これまでためらっていた不安定な形状の荷物も、安心して載せられるようになります。
このように、底板を追加する改造は、少ない費用と手間でキャリーカートの性能を格段に引き上げる効果的な方法です。ぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
持ち手にクッションを付けて運びやすくする
ダイソーのキャリーカートは非常に便利ですが、重い荷物を運んでいるとプラスチック製の持ち手が硬く、手が痛くなってしまうという経験はありませんか。この問題を解決するため、持ち手にクッションを取り付ける改造は非常に効果的です。簡単なひと手間を加えるだけで、驚くほど快適に荷物を運べるようになります。
なぜなら、元のハンドルは細くて硬いため、荷物の重さが直接手のひらの一点に集中しやすいからです。クッション性のある素材で持ち手を覆うことで、圧力が分散され、グリップ力も向上するため、長時間の使用でも手の負担を大幅に軽減できるのです。


手軽さとデザイン性で選ぶなら「テニス用グリップテープ」
最も手軽で人気のある方法の一つが、テニスラケット用のグリップテープを巻き付けるカスタムです。スポーツ用品店はもちろん、最近では100円ショップでも手軽に入手可能になりました。
手順はとてもシンプルです。まず、グリップテープの巻き始めをテープなどで持ち手に仮止めします。そこから、少しずつ重ねながら斜めにきつく巻き付けていくだけで完成します。巻き終わりは付属のテープでしっかりと固定してください。これだけの作業で、見た目もおしゃれな、滑りにくくクッション性のあるハンドルに生まれ変わります。
グリップテープはカラーバリエーションが豊富なので、自分のカートを個性的にカスタマイズできる楽しみがあります。また、吸汗性に優れた製品も多く、夏場の使用にも適しているでしょう。汚れたり古くなったりしたら、簡単に巻き直せるのも魅力的な点です。
クッション性を最優先するなら「配管用保温チューブ」
握り心地とクッション性をより重視したい方には、ホームセンターなどで手に入る配管用の保温チューブがおすすめです。発泡ポリエチレン製で、厚みと弾力性があるため、重い荷物の衝撃をしっかりと吸収してくれます。
改造の際は、まず持ち手の長さに合わせて保温チューブをカッターで切断します。次に、チューブに元から入っている切れ目に沿って開き、持ち手に被せるように取り付けます。チューブが動かないように、両端を結束バンドや強力なビニールテープで固定すれば作業は完了となります。
持ち手の太さに合った内径のチューブを選ぶのがポイントになりますが、多少サイズが合わなくてもテープで固定すれば問題なく使用できるでしょう。見た目は少し無骨になりますが、その実用性は非常に高いものがあります。
| 改造方法 | 主な材料 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| グリップテープ | テニス用グリップテープ | 安価・手軽・デザイン豊富・滑りにくい | クッション性は中程度・定期的な交換が必要な場合がある |
| 保温チューブ | 配管用保温チューブ、結束バンドなど | クッション性が非常に高い・耐久性がある | 持ち手が太くなる・見た目が無骨になりがち |
今回ご紹介した改造は、ご自身の責任において行ってください。グリップテープやチューブの固定が不十分だと、使用中にずれたり外れたりして、思わぬ事故につながる可能性があります。取り付け後は、必ずしっかりと固定されているかを確認してから使用するようにしましょう。
このように、わずかな費用と手間で、ダイソーのキャリーカートは格段に使いやすいアイテムへと進化します。ご自身の使い方や好みに合わせて、ぜひ持ち手のカスタマイズに挑戦してみてください。
改造に必要な基本の道具と材料
ダイソーのキャリーカートを自分好みに改造するためには、いくつかの道具と材料が必要です。しかし、「改造」と聞くと大掛かりな工具が必要に思えるかもしれませんが、実はその多くが100円ショップやホームセンターで手軽に揃えられます。
ここでは、改造の第一歩として、最低限揃えておきたい基本的な道具と、代表的な改造でよく使われる材料を具体的に紹介していきます。


まずはこれだけ!基本の道具リスト
キャリーカートの改造を始めるにあたり、持っておくと作業がスムーズに進む基本的な道具をご紹介します。
まずは、結束バンドとそれを切るためのニッパー(またはハサミ)さえあれば、簡単な補強やパーツの追加が可能です。そこから、作りたいものに合わせて少しずつ道具を揃えていくのが良いでしょう。
| 道具の名前 | 主な用途 | 入手場所の例 |
|---|---|---|
| 結束バンド | 板やすのこ、ワイヤーネットなどをフレームに固定する際に使用。最も手軽で基本的な固定具です。 | 100円ショップ、ホームセンター |
| ニッパー / ハサミ | 結束バンドの余った部分をきれいにカットするために使います。 | 100円ショップ、ホームセンター |
| プラスドライバー | ネジを使ってパーツを固定する場合に必須となります。 | 100円ショップ、ホームセンター |
| メジャー / 定規 | 板材の採寸や、パーツを取り付ける位置を決める際に正確な長さを測るために必要です。 | 100円ショップ、文房具店 |
これらの基本的な道具に加えて、より本格的な改造に挑戦するなら、以下の道具があると作業の幅が大きく広がります。
- 電動ドリルドライバー: 木材やプラスチックにネジ用の下穴を開ける際に非常に便利。作業効率が格段に向上します。
- のこぎり / カッター: 木材やプラスチックケースなどを好きなサイズにカットする際に使用します。
- ヤスリ: カットした木材の角を滑らかにしたり、バリを取ったりして安全性を高めるために役立ちます。
作業時の注意点
のこぎりやカッター、ドリルなどを使う際は、必ず軍手や作業用手袋を着用し、ケガのないように十分注意してください。また、木くずやホコリが舞う可能性があるので、屋外や換気の良い場所で作業することをおすすめします。
アイデアが広がる!改造に使える主な材料
次に、キャリーカートの機能を拡張するためによく使われる材料を紹介します。これらの材料を組み合わせることで、荷台を広くしたり、荷物の落下を防いだり、様々なカスタマイズが可能になります。
多くの材料は100円ショップで手に入りますが、より大きな板材や特定のサイズのネジなどが必要な場合は、ホームセンターを活用すると良いでしょう。ホームセンターでは、木材のカットサービスを利用できる店舗も多く、DIY初心者には心強い味方です。
| 材料の名前 | 主な用途 | ポイント |
|---|---|---|
| MDFボード / すのこ | 荷台の底板として設置し、安定性を高めたり、積載面積を広げたりします。 | 軽くて加工しやすいのが特徴。100円ショップのものはサイズが小さいので、カートに合わせて選びましょう。 |
| ワイヤーネット | カートの側面に取り付けて、荷物の落下を防ぐ柵として活用できます。 | 結束バンドで簡単に固定でき、フックなどをかければ小物も吊り下げられて便利です。 |
| ネジ / ボルト / ナット | 結束バンドよりもしっかりと、強固にパーツを固定したい場合に使用します。 | 取り付ける部材の厚さに合った長さのものを選ぶことが重要です。 |
| ゴムバンド / 荷締めベルト | 改造したカートに荷物を載せた際、しっかりと固定するために必須のアイテムです。 | 100円ショップでも様々な長さや太さのものが手に入ります。 |
このように、身近で手に入る道具と材料を組み合わせるだけで、ダイソーのキャリーカートは驚くほど便利に変身します。まずは簡単な改造から始めて、自分だけのオリジナルキャリーカート作りを楽しんでみてください。
もっと便利に!ダイソーキャリーカートの用途別改造術
- 【キャンプ・釣り】クーラーボックスを載せるアイデア
- 【イベント参加】折りたたみコンテナをドッキングさせる方法
- タイヤを交換して静音化&走破性を高める
- 塗装やステッカーでオリジナルデザインに
- 改造する前に知っておきたい注意点
【キャンプ・釣り】クーラーボックスを載せるアイデア
キャンプや釣りといったアウトドア活動では、飲み物や食材を冷やしておくクーラーボックスが欠かせません。しかし、駐車場からキャンプサイトや釣り場まで距離がある場合、重たいクーラーボックスを運ぶのは一苦労です。そこで活躍するのが、ダイソーのキャリーカートです。
結論から言うと、ダイソーのキャリーカートは少しの工夫を加えることで、クーラーボックスを安定して運べる非常に便利な道具に変わります。標準の状態では荷台が小さいため、そのまま載せると不安定になりがちですが、簡単な改造で弱点を克服できるのです。
ここでは、誰でも手軽に試せるクーラーボックスを載せるための改造アイデアを、具体的な方法とあわせてご紹介します。


アイデア1:荷台を拡張して安定感をアップ
最も効果的でポピュラーな改造が、荷台そのものを広くする方法です。クーラーボックスの底面がしっかりと乗るスペースを確保することで、格段に安定感が増します。
主な材料としては、同じく100円ショップで手に入る「すのこ」や「ワイヤーネット」、「MDF材」などがおすすめです。これらの材料を、結束バンドや短いネジを使ってキャリーカートの荷台に固定します。
例えば、すのこを使う場合、クーラーボックスの大きさに合わせてすのこを選び、カートの荷台部分に結束バンドで数カ所をしっかりと結びつけるだけで完成します。これだけで、クーラーボックスが傾きにくくなり、移動中のストレスが大幅に軽減されるでしょう。
荷台拡張のポイント
拡張する板やすのこは、クーラーボックスの底面より少し大きめのサイズを選ぶと、より安定します。また、固定する際は、結束バンドを複数本使って、ガタつかないようにきつく縛り付けることが重要です。ドリルがあれば、荷台に穴を開けてボルトとナットで固定すると、さらに強度が上がります。
アイデア2:滑り止めシートでズレを防止
荷台を拡張しても、走行中の振動でクーラーボックスが滑ってしまうことがあります。そこで役立つのが「滑り止めシート」です。車のダッシュボードに小物を置く際などに使われる、網目状のシートが有効でしょう。
使い方は非常に簡単で、拡張した荷台の上に滑り止めシートを敷くだけです。両面テープなどで軽く固定しておくと、シート自体がズレる心配もありません。この一手間を加えることで、クーラーボックスと荷台の摩擦が大きくなり、振動による荷物のズレを効果的に防ぐことが可能となります。
特に、中身が液体で揺れやすいクーラーボックスを運ぶ際には、この滑り止め対策が大きな安心感につながります。
アイデア3:固定用ゴムバンドを強化する
キャリーカートに付属しているゴム紐は、細くて耐久性に少し不安が残る場合があります。重いクーラーボックスを確実に固定するためには、より強力な固定用バンドを追加することを強くおすすめします。
100円ショップでも、自転車用の荷台ゴムや、長さのある面ファスナー式のバンドが手に入ります。これらのアイテムを使えば、クーラーボックスをカートの背面フレームごと、がっちりと固定できます。他にも、ホームセンターなどで販売されている荷締めベルト(ラチェット式ではない簡易的なもの)を使うと、さらに安心感が高まります。
固定をさらに便利にする小技
カートのフレーム部分にカラビナやS字フックを取り付けておくと、ゴムバンドやネットを引っ掛ける場所が増えて便利です。荷物の形に合わせて固定場所を柔軟に変えられるようになり、クーラーボックス以外の荷物を運ぶ際にも重宝します。
これらのアイデアは、単独で行うよりも複数を組み合わせることで、より効果を発揮します。例えば、「すのこで荷台を拡張」し、「滑り止めシートを敷き」、「強化したゴムバンドで固定する」という3ステップで、まるで専用品のような安定感のあるクーラーボックスカートが完成します。
耐荷重には十分注意してください
ダイソーのキャリーカートには、商品ごとに耐荷重が設定されています。改造によって安定感が増したとしても、この耐荷重を超えて使用するのは非常に危険です。カートの破損や事故の原因となるため、載せるクーラーボックスと中身の合計重量が耐荷重の範囲内に収まるよう、必ず確認してから使用するようにしましょう。
【イベント参加】折りたたみコンテナをドッキングさせる方法
同人誌即売会やフリーマーケット、コミケなどのイベント参加時、一番の悩みは荷物の搬入・搬出ではないでしょうか。作品や頒布物、設営道具など、気づけば大荷物になり、会場までの移動だけで疲れてしまうことも少なくありません。
そんな悩みを解決してくれるのが、ダイソーのキャリーカートと折りたたみコンテナを組み合わせた、お手製の運搬カートです。
この方法であれば、市販の高価なキャリーカートを購入しなくても、驚くほど安価で、かつ自分好みの使いやすい運搬ツールを手に入れることが可能になります。
何より、改造といっても非常に簡単で、誰でも手軽に挑戦できるのが大きな魅力と言えるでしょう。ここでは、その具体的なドッキング方法と、活用する上でのポイントを詳しく解説していきます。


準備するものはダイソーで揃います
この改造の最大のメリットは、必要な材料のほとんどをダイソーで調達できる点にあります。思い立ったらすぐにでも作業に取り掛かれる手軽さが嬉しいですね。まずは、以下のアイテムを準備しましょう。
| アイテム名 | 価格の目安(税込) | 選ぶ際のポイント |
|---|---|---|
| キャリーカート | 550円~ | 耐荷重を必ず確認してください。運ぶ荷物の重さに合ったものを選びましょう。 |
| 折りたたみコンテナ | 330円~550円 | キャリーカートの荷台に乗るサイズのものを選びます。深さがあるタイプがおすすめです。 |
| 結束バンド | 110円 | 屋外での使用も考慮し、耐候性のある太めのタイプを選ぶとより頑丈になります。 |
| ニッパー or ハサミ | 110円~ | 結束バンドの余った部分をカットするために使用します。 |
これらの材料を全て揃えても、1,000円から1,500円程度で済むことが多く、コストパフォーマンスは抜群です。
ドッキングは簡単3ステップ
材料が揃ったら、早速組み立てていきましょう。作業は非常にシンプルで、工具の扱いに慣れていない方でも安心して行えます。
ステップ1:位置を決める
まずは、キャリーカートの荷台を広げ、その上に折りたたみコンテナを乗せます。ここで一番重要なのは、重心が安定する最適な位置を見つけることです。コンテナを前後に少しずつずらしながら、カートを傾けてもぐらつかない場所を探してください。多くの場合、カートの背面にぴったりとくっつけると安定します。
ステップ2:結束バンドで固定する
位置が決まったら、いよいよ結束バンドで固定していきます。コンテナの網目部分とキャリーカートのフレームを、複数箇所でしっかりと結びつけましょう。固定する際のコツは、縦方向と横方向、両方からバランス良く固定することです。最低でも四隅と、中央部分の数カ所を留めると、強度が格段に上がります。
ステップ3:最終確認と仕上げ
全ての結束バンドを留め終えたら、コンテナを軽く揺すってみて、ぐらつきやガタつきがないか最終チェックを行います。もし不安定な箇所があれば、結束バンドを追加して補強してください。問題がなければ、ニッパーかハサミを使い、結束バンドの余った部分を根元から綺麗にカットします。切り口が尖っていると危険なので、注意して作業しましょう。


使用上の注意点とデメリット
手軽で便利な改造キャリーカートですが、使用する上でいくつか知っておきたい注意点やデメリットも存在します。安全に活用するためにも、以下の点を必ず理解しておきましょう。
- 耐荷重の限界を必ず守る
ベースとなるダイソーのキャリーカートには、製品ごとに耐荷重が定められています。これを無視して重すぎる荷物を載せると、車輪やフレームが破損し、思わぬ事故につながる可能性があります。必ずパッケージの表示を確認し、耐荷重の範囲内で使用してください。 - 結束バンドは消耗品と心得る
結束バンドは、紫外線や温度変化、繰り返しの負荷によって徐々に劣化します。特に屋外で使用する場合、劣化のスピードは早まるでしょう。イベントで使用する前には、必ず結束バンドにひび割れや緩みがないかを確認し、少しでも不安があれば新しいものに交換する習慣をつけることが大切です。 - 段差や悪路には注意が必要
ダイソーのキャリーカートの車輪は、それほど大きくありません。そのため、駅のホームの隙間やアスファルトの亀裂、大きな段差などには弱い傾向があります。無理に引っ張ると転倒や破損の原因になるため、障害物がある場所では慎重に操作する必要があります。
これらの注意点を守ることで、安全かつ快適に改造キャリーカートを長く愛用できます。
折りたたみコンテナには、別売りの「フタ」が用意されている場合があります。このフタも一緒に購入しておくと、急な雨から大切な荷物を守れるだけでなく、イベント会場で机の上が手狭になった際の簡易的な物置きスペースとしても活用できて非常に便利です。
このように、少しの工夫でイベント参加の負担を大きく軽減できるのが、この改造キャリーカートの魅力です。何よりも、自分の手で作り上げた道具には愛着が湧くもの。このカートと共に、次回のイベント参加をより一層楽しんでみてはいかがでしょうか。
タイヤを交換して静音化&走破性を高める
ダイソーのキャリーカートは非常に便利ですが、使っていると「ガラガラ」という走行音が気になったり、少しの段差でつまずいてしまったりすることがあります。この主な原因は、標準装備されているプラスチック製のタイヤにあります。しかし、このタイヤを交換するだけで、驚くほど静かでスムーズな使い心地に生まれ変わらせることが可能です。
ここでは、ダイソーのキャリーカートの静音性と走破性を劇的に向上させるための、タイヤ交換という改造方法について詳しく解説していきます。


なぜタイヤ交換で性能が向上するのか
性能が向上する理由は主に二つあります。
一つ目は、「静音性」の向上です。純正の硬いプラスチックタイヤは、地面の細かな凹凸を拾うたびに振動し、大きな騒音を発生させます。これを衝撃吸収性の高いゴム製やウレタン製のタイヤに交換することで、振動が吸収され、走行音が劇的に小さくなります。
そしてもう一つは、「走破性」の向上です。純正タイヤは直径が小さく幅も狭いため、点字ブロックや歩道のわずかな段差、砂利道などでつまずきやすいという弱点があります。これを直径が大きく、幅の広いタイヤに交換することで、障害物を乗り越える能力が格段にアップし、不安定な道でも安定して荷物を運べるようになります。
タイヤ交換の2大メリット
- 静音性の向上: 硬質プラスチックからゴム・ウレタン素材へ変更することで、不快な走行音を大幅にカットできます。
- 走破性の向上: タイヤの径を大きくすることで、段差や悪路でもスムーズな走行が可能になります。
交換用タイヤの選び方と購入場所
実際にタイヤを交換するにあたり、まずは適切な交換用タイヤを選ぶ必要があります。ポイントは「素材」「サイズ」「ベアリングの有無」です。
ホームセンターのキャスターコーナーや、Amazon、楽天市場などのオンラインストアで「交換用キャスター」「静音車輪」といったキーワードで探すと、様々な種類のタイヤが見つかります。
| 項目 | 選び方のポイント | 備考 |
|---|---|---|
| 素材 | ゴム製やウレタン製がおすすめ。ゴムは静音性とグリップ力に優れ、ウレタンは耐摩耗性が高い特徴があります。 | 純正のプラスチック製は避けるのが無難です。 |
| サイズ | 純正タイヤの「直径」「車軸の穴の直径」「幅」を事前に測定します。走破性を高めたいなら、純正より一回り大きい直径のタイヤを選びましょう。 | 大きすぎると本体フレームに干渉したり、折りたたみ時に邪魔になったりする可能性があるので注意が必要です。 |
| ベアリング | 車軸部分にベアリングが内蔵されているタイプは、転がり抵抗が少なく、より滑らかな走行が可能です。 | 少し価格は上がりますが、快適性を求めるならベアリング付きが断然おすすめです。 |
豆知識:サイズの確認は忘れずに!
ダイソーのキャリーカートは販売時期によって微妙に仕様が異なる場合があります。改造前には、必ずご自身のカートのタイヤサイズ(特に車軸の直径)をノギスなどで正確に測っておくことが、部品選びで失敗しないための重要なポイントです。
タイヤ交換の具体的な手順
ここからは、実際の交換手順を解説します。作業自体はそれほど難しくありませんが、ケガをしないように注意して行ってください。
準備するもの
- 交換用のタイヤ(2個)
- ペンチ、またはプライヤー
- 軍手
- (必要に応じて)ワッシャー、交換用のシャフト(ボルト&ナット)
手順1:純正タイヤの取り外し
まず、車軸の末端についている金属のキャップ(Eリングやピン)をペンチで外します。このキャップは固くはまっていることが多いので、ペンチでしっかり掴んで、ねじるように引き抜くのがコツです。
力を入れすぎるとパーツが飛んで紛失したり、指を挟んだりする危険があるので、慎重に作業してください。キャップが外れれば、純正タイヤは簡単に引き抜けます。
手順2:新しいタイヤの取り付け
純正タイヤを外した車軸に、新しく購入したタイヤを取り付けます。このとき、タイヤの幅が純正品と異なると、車軸との間に隙間ができてガタつくことがあります。そのような場合は、隙間の幅に合わせてワッシャーを数枚挟み込むことで、ガタつきをなくし安定させることができます。
手順3:タイヤの固定
最後に、最初に取り外したキャップを元の位置にはめ込み、タイヤを固定します。ペンチで挟んで押し込むか、硬い場合はプラスチックハンマーなどで軽く叩くとしっかり固定できます。これで片側の交換は完了です。反対側も同様の手順で交換します。


改造を行う上での注意点
タイヤ交換は比較的簡単な改造ですが、いくつか注意すべき点があります。
- 改造は自己責任で: メーカーの保証対象外となる行為です。作業中のケガや、改造によるカートの破損については、すべて自己責任となります。
- 耐荷重は変わらない: タイヤを頑丈なものに交換しても、キャリーカート本体のフレーム強度が上がるわけではありません。本来の耐荷重を超えた荷物は絶対に載せないでください。
- コストがかかる: 当然ですが、交換用のタイヤや工具を揃えるための費用が発生します。
これらの注意点を理解した上で、ぜひチャレンジしてみてください。少しの手間をかけるだけで、あなたのダイソーキャリーカートは、市販の高価なカートにも引けを取らない、快適なパートナーへと生まれ変わるはずです。
塗装やステッカーでオリジナルデザインに
ダイソーのキャリーカートは、そのままでも十分便利ですが、少し手を加えるだけで世界に一つだけのオリジナルアイテムに変身させることが可能です。
中でも、塗装やステッカーを使ったカスタマイズは、初心者でも手軽に挑戦できる人気の改造方法です。既製品のシンプルなデザインに物足りなさを感じているなら、自分だけの色やデザインを加えてみませんか。


このカスタマイズの魅力は、なんといっても低コストで自分だけの個性を表現できる点にあります。ダイソーや他の100円ショップで手に入るスプレー塗料やステッカーを使えば、最小限の費用で大きな変化を楽しめます。
キャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンで使えば、他の人のキャリーカートと見分けがつきやすく、注目を集めることでしょう。
塗装でガラッとイメージチェンジ
それでは、具体的な塗装の手順を見ていきましょう。キャリーカートの素材は主にポリプロピレン(PP)というプラスチックで、塗料が密着しにくい特性を持っています。そのため、下地処理が非常に重要になります。
塗装を成功させる3つのコツ
- 下地処理を丁寧に: 塗料の密着性を高める「足付け」と「脱脂」は省略しない。
- 薄く何度も重ね塗り: 一度に厚く塗ろうとせず、薄く均一に数回重ねるのがキレイに仕上げる秘訣です。
- 乾燥時間を守る: 焦らず、各工程で塗料が完全に乾くのを待つことが、耐久性のある仕上がりにつながります。
まずは、塗装に必要な道具を揃えることから始めます。多くは100円ショップやホームセンターで手に入ります。
| 工程 | 必要なもの | ポイント |
|---|---|---|
| 分解・清掃 | ドライバー、中性洗剤、スポンジ | 塗装しないパーツ(タイヤなど)は取り外しておくと作業が楽になります。 |
| 足付け(やすりがけ) | 耐水ペーパー(400番~600番程度) | 表面に細かい傷をつけ、塗料の食いつきを良くする工程です。 |
| 脱脂 | シリコンオフ、パーツクリーナーなど | 油分や汚れが残っていると、塗料が剥がれる原因になります。 |
| 下地塗装 | プラスチック用プライマー(サーフェイサー) | ポリプロピレン(PP)に対応した製品を選びましょう。 |
| 本塗装 | ラッカースプレーなど好みの塗料 | アースカラーやミリタリーカラーが人気です。 |
| 仕上げ | クリアスプレー(つや消し・光沢) | 塗装面を保護し、耐久性を高める効果が期待できます。 |
手順としては、まずカートをできるだけ分解し、中性洗剤で汚れをきれいに洗い流します。乾燥後、耐水ペーパーで表面全体を軽くこすり、細かい傷をつける「足付け」作業を行いましょう。そして、シリコンオフなどで油分を完全に取り除く「脱脂」を済ませます。この下準備が終わったら、いよいよ塗装です。プライマーを吹き付け、乾燥させてから、お好みの色のスプレーを薄く数回に分けて重ね塗りしていきます。最後にクリアスプレーで表面を保護すれば完成となります。
塗装作業時の注意点
スプレー塗料は引火性のガスを含んでいるため、必ず屋外の風通しの良い場所で作業してください。火気は絶対に近づけないようにしましょう。また、塗料のミストを吸い込まないよう、マスクやゴーグル、手袋を着用することをおすすめします。
ステッカーで手軽にドレスアップ
「塗装は少しハードルが高いな」と感じる方には、ステッカーチューンがおすすめです。これであれば、好きなステッカーを選んで貼るだけで、簡単にオリジナル感を出すことができます。
ポイントは、屋外での使用を想定して耐水性・耐候性のあるステッカーを選ぶことです。アウトドアブランドのロゴステッカーや、自分でデザインしたカッティングシートなどを使えば、より個性的な仕上がりになるでしょう。貼る前には、塗装の時と同様に、貼る面の汚れや油分をきれいに拭き取っておくと、ステッカーが剥がれにくくなります。
ステッカーを長持ちさせる豆知識
ステッカーを貼る際、ドライヤーで温めながら貼ると、曲面にもきれいに馴染みやすくなります。また、貼り付けた後に再度ドライヤーで軽く温め、柔らかい布で圧着すると、粘着力が高まると言われています。角のあるステッカーは、角の部分をハサミで少し丸くカットしておくと、引っかかって剥がれるのを防ぐ効果が期待できます。
このように、塗装やステッカーを活用することで、ダイソーのキャリーカートは単なる荷物運びの道具から、あなたの個性を表現するファッションアイテムへと生まれ変わります。少しの手間をかけるだけで愛着が深まりますので、ぜひ自分だけのオリジナルカート作りに挑戦してみてください。
改造する前に知っておきたい注意点
ダイソーのキャリーカートは、その手頃な価格から改造のベースとして非常に人気があります。しかし、気軽に始められるからこそ、事前に知っておくべき大切な注意点がいくつか存在します。これらを理解せずに進めてしまうと、思わぬ失敗やトラブルにつながる可能性も否定できません。
ここでは、改造を楽しむために、まず押さえておきたい基本的な心構えと具体的なリスクについて詳しく解説していきます。


改造はすべて「自己責任」が原則
まず最も重要な心構えとして、改造はすべて自己責任で行うという点を理解しておく必要があります。メーカーは製品が設計通りに使用されることを前提に安全性を保証しています。そのため、一度でも手を加えた場合、製品本来の保証は一切受けられなくなると考えた方が良いでしょう。
例えば、改造したキャリーカートが使用中に破損しても、メーカーに修理や交換を求めることはできません。また、万が一、改造が原因で事故が起き、自分や他人が怪我をしたり、他人の物を壊してしまったりした場合、その責任はすべて自分自身が負うことになります。手軽に始められるDIYですが、このようなリスクが伴うことを忘れないでください。
耐荷重と安全性の低下リスク
ダイソーのキャリーカートには、製品ごとに定められた耐荷重があります。改造によってテーブルを取り付けたり、収納ボックスを追加したりすると、カート全体の重量が増加します。このとき、元の耐荷重性能が維持されるとは限らない点に注意が必要です。
改造によって重心のバランスが崩れ、転倒しやすくなることも考えられます。特に、重い荷物を乗せることを想定した改造を行う場合は、フレームの補強や、より頑丈な車輪への交換なども検討する必要があるかもしれません。
しかし、一部を補強したことで、他の部分に予期せぬ負荷がかかり、結果的に破損につながるケースも少なくありません。安全性を最優先し、無理な改造は避けるべきでしょう。
改造前に確認したいチェックリスト
改造に着手する前に、以下の点について一度考えてみましょう。
- メーカーの保証が受けられなくなることを理解していますか?
- 万が一の事故の際、責任はすべて自分にあることを認識していますか?
- 改造によって、本来の耐荷重や安全性が損なわれる可能性を考慮していますか?
- 改造にかかる費用が、キャリーカート本体の価格を大幅に超えていませんか?
- 改造に失敗した場合、元に戻せない可能性があることを受け入れていますか?
材料費が本体価格を上回る可能性
「安く手に入れたカートを自分好みに」というのが改造の醍醐味の一つですが、ついつい夢中になると思わぬ出費につながることもあります。
例えば、天板に使う木材、固定用のネジや金具、塗装用のスプレーやニス、デザイン性を高めるためのパーツなど、材料を一つひとつ揃えていくと、あっという間にキャリーカート本体の価格(550円など)を大きく超えてしまうケースは珍しくありません。
もちろん、趣味として楽しむ上では問題ありませんが、「安く済ませたい」という目的で改造を始める場合は、事前に簡単な設計図と見積もりを作成し、予算を決めておくことをおすすめします。


このように、ダイソーのキャリーカート改造には魅力的な側面がある一方で、いくつかの注意すべき点が存在します。これらのリスクを事前にしっかりと理解し、安全に配慮しながら、あなただけのオリジナルキャリーカート作りを楽しんでください。
まとめ:ダイソーのキャリーカート改造で快適な運搬を実現しよう
ダイソーのキャリーカートは安価で便利ですが、簡単な改造で積載量や安定性、静音性を向上させられます。100均の材料で荷台拡張やタイヤ交換などが可能です。ただし、改造は自己責任であり、耐荷重を守ることが重要です。
- すのこやワイヤーネットを結束バンドで固定し荷台を拡張すれば積載量を増やせます
- フック付きゴムロープやゴムネットを追加し運搬中の荷崩れを防ぎ固定力を高めます
- 底面にMDFボードやプラダンを追加すれば荷物の安定性が劇的に向上し使いやすくなります
- 持ち手にテニス用グリップテープや保温チューブを巻き付け手の負担を大幅に軽減できます
- 改造に必要な道具の多くは結束バンドを含め100円ショップで手軽に揃えることが可能です
- 荷台拡張と滑り止めシートの併用で重いクーラーボックスも安定して運搬できます
- 折りたたみコンテナを結束バンドで固定すればイベントでの大量の荷物搬入が楽になります
- 硬い純正タイヤをゴム製に交換することで不快な走行音を大幅に抑え静かに移動できます
- 純正より径の大きいタイヤに交換すると走破性が向上し段差や悪路でも楽に進めます
- プラスチック用プライマーを使いスプレー塗装でお好みの色にカスタマイズできます
- 耐水性や耐候性のあるステッカーを貼るだけで手軽にオリジナルデザインを楽しめます
- 改造はメーカー保証の対象外となるため破損や事故は全て自己責任で行う必要があります
- 改造で見た目が頑丈になってもカート本体の耐荷重は決して超えないようにしてください
- 運ぶ荷物の重さや用途に応じてすのこや合板など最適な板材を選ぶことが大切です
- 結束バンドは紫外線などで劣化するため定期的に状態を確認し早めに交換してください






