キャッチーなメロディと心に響く日本語詞で多くのファンを魅了するMrs. GREEN APPLE。しかし、彼らの音楽の魅力はそれだけではありません。
実は、バンドの持つ多彩な音楽性をよりダイレクトに感じられる、素晴らしい英語の曲が数多く存在することをご存知でしたか?「たくさんあって、どれから聴けばいいかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたのために、ファンが選ぶミセスの英語曲を徹底解説します。まずは、インパクト大の代表曲Speakingや、日本語版とは違う魅力を持つWanteD! WanteD! (English Ver.)は外せません。
さらに、CMソングでもおなじみのCHEERS、朝に聴きたい爽快な一曲In the Morning、そしてオシャレでグルーヴィーなL.Pまで、最初に聴くべき名曲たちの聴きどころをご紹介します。
もちろん、ミセスの英語曲の魅力はそれだけにとどまりません。ライブで盛り上がるWHOO WHOO WHOOや、その独創的な世界観に引き込まれるOz (English Ver.)、ストレートな歌詞が心に響くAttitudeなど、もっと深く彼らの音楽を知るための隠れた名曲も掘り下げていきます。
壮大なサウンドスケープが広がるnornから、軽快なリズムが心地よいHow-toまで、あなたの知らないミセスの新たな一面に出会えるはずです。
さあ、この記事を読み終える頃には、あなたの好きなミセスの英語の曲を見つけようという目標がきっと達成されていることでしょう。お気に入りの一曲が、あなたを待っています。
- 日本語版とは一味違う英語版の新たな魅力がわかる
- CMやアニメで話題になった英語曲の秘密がわかる
- 英語詞だからこそ伝わる深いメッセージ性が理解できる
- ライブやドライブで聴きたいお気に入りの一曲が見つかる
ファンが選ぶ!まずは聴きたいミセスの英語の曲
- インパクト大の代表曲「Speaking」
- 日本語版とは違う魅力「WanteD! WanteD! (English Ver.)」
- CMソングでもおなじみ「CHEERS」
- 朝に聴きたい爽快な一曲「In the Morning」
- オシャレでグルーヴィーな「L.P」
インパクト大の代表曲「Speaking」
Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)の楽曲の中でも、初期の代表曲として絶大な人気を誇るのが「Speaking」です。この楽曲は、彼らの名を一躍世に知らしめるきっかけとなった一曲であり、今なお多くのファンに愛され続けています。
その理由は、一度聴いたら忘れられないキャッチーなメロディと、聴く人の心を奮い立たせるような疾走感あふれるサウンドにあります。加えて、人気アニメのタイアップ曲に起用されたことで、バンドのファン層を大きく広げることにも成功しました。
ここでは、「Speaking」がなぜこれほどまでにインパクトを残し、代表曲として位置づけられているのか、その魅力を多角的に掘り下げていきます。
「Speaking」楽曲情報
- リリース日:2015年12月16日
- 収録アルバム:1stシングル「Speaking」
- 作詞・作曲:大森元貴
- タイアップ:テレビ東京系アニメ「遊☆戯☆王ARC-V」エンディングテーマ
アニメの世界観とリンクした疾走感
「Speaking」の最大の魅力は、なんといってもそのエネルギッシュで疾走感のあるバンドサウンドでしょう。イントロの印象的なギターリフから始まり、一気に駆け抜けていくような曲展開は、聴く者の気分を高揚させます。
特に、この楽曲はアニメ「遊☆戯☆王ARC-V」のエンディングテーマとして書き下ろされました。そのため、物語の登場人物たちが抱える葛藤や、未来へ向かって進んでいこうとする強い意志が、歌詞やメロディに見事に反映されているのです。
実際、アニメのエンディング映像では、キャラクターたちが駆け出すシーンと共にこの曲が流れ、物語の余韻と次回への期待感を大いに盛り上げました。このように、作品の世界観と深く結びついたことで、「Speaking」はアニメファンからも熱い支持を受けることになったのです。
希望と不安が入り混じる歌詞の深み
この楽曲の歌詞は、若さゆえの希望や未来への期待だけでなく、その裏側にある不安や迷いといった感情も巧みに描き出しています。
例えば、サビで繰り返される「I’m just Speaking Speaking now」というフレーズは、直訳すると「今、ただ話しているだけ」となります。これは、自分の想いを伝えたいけれど、それが本当に相手に届いているのか、言葉だけが空回りしているのではないかという、もどかしい心情を表しているようにも解釈できるでしょう。
また、歌詞の中には英語が効果的に散りばめられています。日本語の繊細な表現と、英語の持つストレートな響きが組み合わさることで、楽曲に独特のリズム感と深みを与えているのです。

明るい曲調なのに、どこか切なさを感じるのがミセスの楽曲のすごいところですよね!この絶妙なバランスが、多くの人の心に響くのかもしれません。
ライブで化ける圧巻のパフォーマンス
「Speaking」は、音源で聴くだけでなく、ライブで体験することでその真価をさらに発揮する楽曲です。
ライブでは定番曲として演奏されることが多く、イントロが流れた瞬間に会場のボルテージは最高潮に達します。メンバーの熱量の高いパフォーマンスと、オーディエンスの一体感が織りなす空間は圧巻の一言に尽きます。
大森元貴さんの突き抜けるようなハイトーンボイスと、それを支えるバンドのダイナミックな演奏が融合し、音源以上のエネルギーと感動を生み出すのです。もし、これからミセスのライブに参加する機会があれば、ぜひ「Speaking」のパフォーマンスに注目してみてください。
このように、「Speaking」はキャッチーなサウンド、深い歌詞、そしてアニメタイアップという要素が奇跡的に融合し、Mrs. GREEN APPLEのキャリア初期における大きなインパクトを残しました。彼らの音楽性の高さを証明し、多くのファンを獲得するきっかけとなった、まさに記念碑的な一曲と言えるでしょう。
日本語版とは違う魅力「WanteD! WanteD! (English Ver.)」
Mrs. GREEN APPLEの数ある名曲の中でも、特に高い人気を誇る「WanteD! WanteD!」。実はこの楽曲に、全編英語詞で歌われたバージョンが存在することをご存知でしょうか。
結論から言うと、この「WanteD! WanteD! (English Ver.)」は、単に歌詞を翻訳しただけのものではありません。楽曲の持つ疾走感やクールな雰囲気がさらに増し、日本語版とは全く異なる新たな魅力を放つ一曲として昇華されています。
ここでは、日本語版とは一味も二味も違う「WanteD! WanteD! (English Ver.)」の魅力について、多角的に掘り下げていきます。

同じ曲なのに、言語が違うだけで全然印象が変わるんだよね!どっちのバージョンも最高にかっこいいよ!
歌詞の響きが生み出すスタイリッシュな世界観
この英語版の最大の魅力は、英語詞になることで生まれる独特の響きとグルーヴ感です。日本語版の歌詞も非常に巧みで、言葉遊びや韻の踏み方が印象的ですが、英語版ではより直接的でスタイリッシュな表現が使われています。
例えば、日本語版のサビ「WANTED! WANTED! 僕らは逃げている」というフレーズは、どこか切実で焦燥感に駆られる印象を与えます。一方で、英語版では「WANTED! WANTED! We’re running from the light」と歌われており、「光から逃げている」という比喩的な表現に変わっています。
これにより、物語性が増し、よりクールでミステリアスな雰囲気を醸し出しているのです。
また、英語特有のリズム感が楽曲の疾走感をさらに加速させ、聴いていると思わず体が動き出すような、洋楽ロックに近い感覚を味わえるでしょう。
ボーカル・大森元貴の新たな表現力
「WanteD! WanteD! (English Ver.)」を聴いて、多くの人が驚くのはボーカル・大森元貴さんの流暢な英語の発音と表現力の高さではないでしょうか。
彼の歌声は、英語詞になることで、日本語版とは違ったニュアンスを帯びています。息遣いや発音の細かな部分までこだわり抜かれており、まるでネイティブのシンガーが歌っているかのような自然さがあります。そのため、楽曲全体が洗練された洋楽のような仕上がりになっているのです。
日本語で歌う時とは異なる声の出し方や節回しからは、彼のボーカリストとしての新たな一面を発見できます。これは、ファンにとってたまらないポイントと言えるでしょう。
聴き比べで楽しむ2つの「WanteD! WanteD!」
日本語版と英語版、それぞれの魅力を理解した上で聴き比べると、楽曲の奥深さをより一層楽しむことができます。どちらか一方だけを聴くのではなく、ぜひ両方のバージョンを体験してみてください。
日本語版と英語版の魅力比較
それでは、具体的に日本語版と英語版ではどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を比較してみましょう。
項目 | 日本語版「WanteD! WanteD!」 | 英語版「WanteD! WanteD! (English Ver.)」 |
---|---|---|
歌詞の印象 | 言葉遊びや韻が巧みで、ストーリーの焦燥感が伝わる | 直接的でスタイリッシュ。比喩表現が多くミステリアスな雰囲気 |
ボーカルの表現 | 日本語の響きを活かしたリズミカルな歌い方 | 流暢な発音と洋楽的なグルーヴ感のある歌い回し |
楽曲全体の雰囲気 | J-POP/J-ROCKとしてのキャッチーさと疾走感が際立つ | 海外のロックバンドのようなクールで洗練された印象 |
おすすめの聴き方 | 歌詞の意味をじっくり噛み締めながら聴きたい時 | ドライブや作業中のBGMとして気分を上げたい時 |

こうして比べてみると、違いがはっきり分かるね!シチュエーションによって聴き分けるのも楽しそう!
英語版を楽しむ上での注意点
このように多くの魅力を持つ英語版ですが、一つ注意点も挙げておきます。
日本語版の歌詞に強い思い入れがある方や、独特の言葉の響きを愛している方にとっては、もしかすると英語版に少し違和感を覚えることがあるかもしれません。
これは優劣の問題ではなく、あくまで表現方法の違いです。「もう一つの『WanteD! WanteD!』」として、新しい作品に触れるような気持ちで聴いてみると、素直に楽しめるはずです。
いずれにしても、Mrs. GREEN APPLEというバンドの音楽的引き出しの多さや、世界を見据えたスケールの大きさを感じさせてくれるのが、この英語版の存在価値と言えるでしょう。
これまで日本語版しか聴いたことがなかったという方は、ぜひこの機会に「WanteD! WanteD! (English Ver.)」を聴いてみてください。きっと、楽曲の新たな魅力に気づき、Mrs. GREEN APPLEの世界にさらに深く引き込まれることでしょう。
CMソングでもおなじみ「CHEERS」
Mrs. GREEN APPLEの楽曲の中でも、特に爽やかで開放的なイメージを持つのが「CHEERS」です。この曲は、キリン「淡麗グリーンラベル」のCMソングとして書き下ろされ、多くの人がテレビを通じて耳にしたことがあるのではないでしょうか。心地よい風が吹き抜けるようなサウンドと、全編英語で歌われる歌詞が特徴的な一曲といえるでしょう。
そのため、この曲をきっかけにMrs. GREEN APPLEを知ったという方も少なくないかもしれません。ここでは、「CHEERS」が持つ魅力や、CMソングとして多くの人に愛される理由について深く掘り下げていきます。

CMで流れてきた瞬間に「この曲良いな!」って思ったのを今でも覚えています!爽やかさが本当に心地良いですよね。
CMの世界観と見事にマッチしたサウンド
「CHEERS」が多くの人の心に残った大きな理由は、やはりCMのイメージとの完璧な調和にあると考えられます。広大な緑の中で気持ちよさそうに過ごす登場人物たちと、この曲の持つ開放的なメロディーが見事にリンクしていました。
このように言うと、まるでCMのために音楽が存在するかのように聞こえるかもしれませんが、むしろ楽曲がCMの世界観を何倍にも増幅させていたのです。軽快なリズムと華やかなブラスの音色は、商品の持つ「爽快感」や「リフレッシュ」といったコンセプトを、音で見事に表現していました。
歌詞に込められた「人生への乾杯」というメッセージ
この楽曲は、サウンドだけでなく、歌詞に込められたメッセージも非常にポジティブです。「CHEERS」というタイトルは、日本語で「乾杯」を意味します。つまり、日々の生活や自分自身の人生を祝福し、応援するという温かいメッセージが込められているのです。
全編英語詞であるため、一聴しただけでは意味を掴むのが難しいと感じる人もいるでしょう。しかし、歌詞を読み解いていくと、「ありのままの自分でいいんだよ」「素晴らしい人生に乾杯しよう」といった、自己肯定感を高めてくれるような言葉が並んでいます。
- CMにぴったりの爽やかでキャッチーなメロディー
- 聴く人を元気づけるポジティブな歌詞
- 全編英語詞ならではの洗練されたおしゃれな雰囲気
英語が苦手でも楽しめる?全編英語詞の魅力
Mrs. GREEN APPLEの楽曲には英語詞のものがいくつかありますが、「CHEERS」はその中でも特に洋楽のような軽やかさを持っています。そのため、普段あまり邦楽を聴かないという方にも受け入れられやすいかもしれません。
一方で、英語が苦手な方にとっては、少しハードルが高く感じられる可能性もあります。
全編が英語詞であるため、歌詞カードや和訳を見ないと、この曲が持つ深いメッセージ性を受け取りにくい場合があります。メロディーだけでも十分に楽しめますが、ぜひ一度、歌詞の意味を調べてみることをおすすめします。新たな発見があり、さらにこの曲を好きになるはずです。
ただ単に、歌詞の意味を追うだけでなく、まずは音楽として、音の響きやリズムの心地よさを感じるだけでも十分に楽しめるのがこの曲の素晴らしいところです。むしろ、言葉の意味が直接入ってこないからこそ、純粋にサウンドに身を委ね、BGMとして様々なシチュエーションで活躍してくれる一曲ともいえます。

最初はメロディーの心地よさで聴き始めて、後から歌詞の意味を知って感動する…という二度楽しめる構造になっているんですね!ドライブ中に聴くと最高に気持ちいいですよ!
このように、「CHEERS」はCMソングという枠を超えて、一つの完成されたポップソングとして多くの魅力を持っています。ミセスの英語曲への入り口としても、気分を上げたい時の一曲としても、最適なナンバーではないでしょうか。
朝に聴きたい爽快な一曲「In the Morning」
数多くの名曲を持つMrs. GREEN APPLEですが、その中でも一日の始まりを最高に気持ちの良いものにしてくれる一曲が「In the Morning」です。
この楽曲は、彼らのインディーズ時代にリリースされた2ndミニアルバム『Variety』に収録されており、初期の魅力が凝縮された爽快感あふれるナンバーとして、今もなお多くのファンに愛されています。
なぜなら、軽快なアコースティックギターの音色から始まるこの曲は、まるで朝の光が部屋に差し込んでくるような、穏やかで希望に満ちた雰囲気を持っているからです。そこから徐々にバンドサウンドが加わり、疾走感あふれるサビへと展開していく構成は、眠たい頭をスッキリと目覚めさせてくれるでしょう。

本当に、この曲を聴くと「よし、今日も頑張ろう!」って自然と思えるんですよね!通勤や通学の電車の中で聴くのが私のお気に入りです。
全編英語詞が織りなす洋楽のような心地よさ
「In the Morning」の大きな特徴の一つに、歌詞が全て英語で書かれている点が挙げられます。
そのため、J-POPでありながら洋楽のような洗練された雰囲気をまとっており、おしゃれなカフェで流れていても全く違和感がありません。大森元貴さんの透明感あふれる歌声と滑らかな英語の発音が、楽曲の爽やかさを一層引き立てています。
歌詞の内容は、直訳すると「朝に君のことを想う」といったニュアンスで、新しい一日の始まりに希望を見出すような、非常にポジティブなメッセージが込められています。たとえ歌詞の意味がすぐに分からなくても、音の響きだけで心地よく、前向きな気持ちにさせてくれるのが、この曲の持つ不思議な力なのです。
- アコースティックギターから始まる爽やかなイントロ
- 希望に満ちたポジティブな英語の歌詞
- 眠気を吹き飛ばす疾走感のあるバンドサウンド
聴くシーンを選ばない万能性
この楽曲は、単に朝の目覚めだけでなく、様々なシチュエーションに寄り添ってくれます。
例えば、休日のブランチのお供にすれば、いつもより少し特別な時間を演出できるでしょう。また、勉強や仕事で行き詰まった時のリフレッシュにも最適です。軽快なリズムが思考をクリアにし、新たなアイデアをもたらしてくれるかもしれません。
一方で、全編英語詞という点に少しだけ注意が必要です。
もちろん、音楽はメロディーやサウンドだけでも十分に楽しめます。しかし、もし「In the Morning」の世界観をより深く味わいたいのであれば、一度歌詞の和訳を調べてみることをお勧めします。そこに込められた優しく前向きなメッセージを知ることで、この曲がさらに特別な一曲になるはずです。
このように、「In the Morning」はサウンドと歌詞の両面から、私たちの日常に彩りと活力を与えてくれる貴重な一曲と言えます。Mrs. GREEN APPLEのファンはもちろん、まだ聴いたことがないという方も、ぜひ明日の朝、この曲と共に一日をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
オシャレでグルーヴィーな「L.P」
Mrs. GREEN APPLEの楽曲には、心を揺さぶる日本語の歌詞が印象的な名曲がたくさんあります。しかし、彼らの魅力はそれだけにとどまりません。今回は、彼らのレパートリーの中でも特に異彩を放つ、全編英語詞のオシャレな一曲「L.P」に焦点を当ててご紹介します。
この楽曲は、普段彼らの音楽を聴いているファンはもちろん、洋楽好きの方にもぜひ聴いてほしい、洗練された魅力に満ちあふれています。一体どのような楽曲なのでしょうか。
都会的で洗練されたサウンドの秘密
「L.P」を初めて聴いた人がまず驚くのは、そのサウンドのグルーヴィーさではないでしょうか。この曲の最大の特徴は、70年代や80年代のディスコやファンクミュージックを彷彿とさせる、思わず体が動き出してしまうような心地よいリズムにあります。
例えば、曲の冒頭から鳴り響く軽快なギターカッティングや、楽曲全体を支える弾むようなベースラインは、聴く人を一瞬で非日常的な空間へと誘います。さらに、華やかなブラスセクション(トランペットやサックスなどの管楽器)が加わることで、楽曲のゴージャスさは一層増しているのです。
このように、「L.P」はJ-POPの枠には収まらない、非常に洋楽的なアプローチで作られた楽曲といえるでしょう。だからこそ、ミセスの音楽性の幅広さを象徴する一曲として、多くのファンから愛され続けています。

この曲、夜の首都高をドライブしながら聴くと最高に気分が上がるんですよね!まるで映画のワンシーンに入り込んだような気分になれますよ。
タイトルに込められたポジティブなメッセージ
全編英語詞であるため、一聴しただけでは歌詞の意味を掴むのが難しいと感じるかもしれません。しかし、この楽曲のタイトル「L.P」が“Life is a Party”(人生はパーティーだ)の略であることを知ると、曲の印象がまた変わってきます。
歌詞の中では、人生をパーティーに例え、もっと楽しもうというポジティブなメッセージが歌われています。ただ、単純に「楽しもう!」と呼びかけるだけでなく、どこか達観したような視点から人生を俯瞰しているような、深みのある表現が魅力です。
大森元貴さんの艶やかで伸びやかなボーカル、特に多用されるファルセット(裏声)が、この都会的で少し大人な世界観を完璧に表現しています。サウンドと歌詞、そしてボーカルが見事に融合し、「L.P」という唯一無二の楽曲が完成しているのです。
「L.P」の聴きどころポイント
この楽曲をさらに楽しむためのポイントをいくつかご紹介します。
- 楽器隊のアンサンブルに注目する: ギター、ベース、ドラム、キーボード、ブラス隊がそれぞれ高度な演奏をしながらも、見事に一つのグルーヴを生み出しています。各楽器の音を一つひとつ追いかけて聴いてみるのも面白い体験です。
- 歌詞の和訳を調べてみる: 英語詞のままでも十分に楽しめますが、和訳を読むことで、大森さんが描く「人生というパーティー」の情景がより鮮明に浮かび上がってきます。
- ライブ映像を観てみる: ライブでの「L.P」は格別です。メンバーが心から楽しんで演奏している様子や、CD音源とはまた違ったアレンジが楽しめます。
楽曲の基本情報
ここで、「L.P」がどのような位置づけの楽曲なのか、基本的な情報を表で確認してみましょう。
項目 | 情報 |
---|---|
リリース日 | 2018年4月18日 |
収録アルバム | 3rdフルアルバム「ENSEMBLE」 |
作詞・作曲 | 大森元貴 |
特徴 | 全編英語詞、ファンク・ディスコ調のサウンド |
この楽曲が収録されているアルバム「ENSEMBLE」は、他にも多彩なジャンルの楽曲が詰まった、まさに彼らの音楽の”アンサンブル”を体現した作品です。「L.P」を気に入った方は、ぜひアルバム全体を通して聴いてみることをおすすめします。
聴く際のワンポイントアドバイス
「L.P」は、サビで一気に盛り上がるような典型的なJ-POPの構成とは少し異なります。そのため、普段あまり洋楽を聴かない方にとっては、最初は少し掴みどころがないように感じるかもしれません。しかし、曲全体の流れやリズムの心地よさに身を任せるように聴いてみると、徐々にこの曲が持つ中毒性の高い魅力に気づくはずです。
このように、「L.P」はMrs. GREEN APPLEの新たな一面を発見できる、非常に奥深い一曲です。休日の朝や気分を上げたい時、少しオシャレな雰囲気に浸りたい夜など、様々なシチュエーションであなたの日常を彩ってくれることでしょう。
もっと深く知る!隠れた名曲も多いミセスの英語の曲
- ライブで盛り上がる「WHOO WHOO WHOO」
- 世界観に引き込まれる「Oz (English Ver.)」
- 歌詞が心に響く「Attitude」
- 壮大なサウンドスケープ「norn」
- 軽快なリズムが心地よい「How-to」
ライブで盛り上がる「WHOO WHOO WHOO」
Mrs. GREEN APPLEのライブといえば、会場全体が一体となる熱狂的な盛り上がりが魅力の一つです。その中でも、イントロが流れた瞬間に歓声が沸き起こり、オーディエンスのボルテージを一気に最高潮へと引き上げる楽曲があります。それが、今回ご紹介する「WHOO WHOO WHOO」です。
この曲は、彼らのライブパフォーマンスにおいて欠かすことのできないキラーチューンとして知られています。なぜ「WHOO WHOO WHOO」はこれほどまでにライブで盛り上がるのでしょうか。その理由は、シンプルでありながら強力なコール&レスポンスと、自然と体が動き出すダンサブルなサウンドにあります。

本当にこの曲のイントロが流れた瞬間の空気の変化はすごいんです!「待ってました!」という感じで、会場の熱気が一気に高まるのを肌で感じられますよ。
ここでは、「WHOO WHOO WHOO」がライブでどのようにファンを魅了するのか、その具体的な楽しみ方や覚えておきたいポイントを詳しく解説していきます。
会場が揺れるほどの一体感!コール&レスポンスの魅力
「WHOO WHOO WHOO」の最大の魅力は、何と言ってもサビで繰り返される「WHOO WHOO WHOO」というフレーズでしょう。
この部分は、ボーカルの大森元貴さんがオーディエンスにマイクを向けることも多く、ファンは待ってましたとばかりに声を張り上げます。
難しい歌詞や複雑なメロディーではないため、ライブに初めて参加した人でも、周りの雰囲気に合わせてすぐに参加できるのが大きな特徴です。数万人が一つのフレーズを一緒に叫ぶ瞬間は、まさに圧巻の一言に尽きます。
このように言うと、ただ叫ぶだけのように聞こえるかもしれません。しかし、そこには音楽を通じてメンバーとファン、そしてファン同士が繋がるという、ライブならではの特別な体験が生まれるのです。このシンプルさが、逆に爆発的な一体感を生み出す原動力となっています。
予習なしでも大丈夫?ライブでの楽しみ方
「WHOO WHOO WHOO」は全編英語詞の楽曲です。そのため、「英語の曲は難しそう…」「ライブまでに歌詞を全部覚えないと楽しめないのかな?」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、心配は無用です。この楽曲を楽しむために最も大切なのは、完璧に歌うことではなく、その場の雰囲気を心から楽しむ姿勢です。もちろん、歌詞を知っていれば、より深く楽曲の世界に浸れるでしょう。一方で、知らなくても十分に盛り上がれる工夫が、この曲には散りばめられています。
1. サビの「WHOO WHOO WHOO」だけ覚える:まずはここだけ!周りのファンと一緒に声を出すだけで、すぐに一体感を味わえます。
2. リズムに合わせて体を揺らす:EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の要素が強い楽曲なので、難しいことは考えずにビートに合わせて体を揺らしたり、手を叩いたりするだけでも最高に楽しいです。
3. 周りの動きを真似してみる:もしどうしていいか分からなくなったら、周りのファンの動きを真似してみましょう。多くの人が手を挙げたりジャンプしたりしているので、自然と輪の中に入っていけます。
言ってしまえば、この曲は理屈ではなく体で感じるタイプの楽曲です。音の波に身を任せ、解放的な気分で楽しむことが、最高の体験に繋がります。
ライブ初心者への注意点
「WHOO WHOO WHOO」は非常に盛り上がる楽曲ですが、楽しむ上でのちょっとした注意点もあります。
まず、この曲はライブの定番曲であり、非常に高い熱量でパフォーマンスされます。そのため、ジャンプしたり声を上げたりすることで、思った以上に体力を消耗することがあります。ライブ全体のペース配分を考えながら、無理のない範囲で楽しむことが大切です。
この曲では、多くのファンがジャンプをしたり腕を大きく振ったりします。そのため、周りの人にぶつからないように少しだけ配慮が必要です。もちろん、お互い様ではありますが、全員が気持ちよく楽しめるように、自分のスペースを意識すると良いでしょう。
また、全編英語詞であるため、歌詞の意味をじっくり味わいたい方は、事前に和訳などをチェックしておくことをお勧めします。楽曲の持つメッセージ性を理解することで、ライブでの感動がさらに深まるかもしれません。
この曲は、2017年にリリースされた2ndフルアルバム『Mrs. GREEN APPLE』に収録されている楽曲です。当時からライブでの人気は絶大で、フェスなどでも頻繁に披露されてきました。アップテンポなダンスナンバーでありながら、どこか切なさを感じさせるメロディーラインもミセスらしい魅力の一つと言えるでしょう。
これらの理由から、「WHOO WHOO WHOO」はMrs. GREEN APPLEのライブ体験を象徴する一曲となっています。音楽の知識や言語の壁を越えて、誰もが主役になれる瞬間がそこにはあります。もしあなたがこれから彼らのライブに参加する機会があれば、ぜひこの曲で思い切り声を出して、会場との一体感を全身で感じてみてください。
世界観に引き込まれる「Oz (English Ver.)」
Mrs. GREEN APPLEが放つ楽曲の中でも、特にその世界観の深さで多くのファンを魅了しているのが「Oz」です。そして、この曲には日本語版とはまた違った魅力を持つ「Oz (English Ver.)」が存在します。
結論から言えば、この英語版は、単に歌詞を英語に置き換えただけのものではありません。むしろ、楽曲が内包する物語のダークな側面やシニカルな視点をより鮮明に描き出す、全く新しい作品と言えるでしょう。
なぜなら、言語が変わることで歌の響きや言葉の持つ力が変化し、大森元貴さんのボーカル表現もそれに合わせて新たな表情を見せるからです。今回は、そんな「Oz (English Ver.)】の奥深い世界へとご案内します。

日本語版を聴き込んでいる人ほど、英語版との違いに驚くかもしれませんよ!
日本語版とは異なるダークファンタジーの世界
「Oz (English Ver.)」を聴いて多くの人が最初に感じるのは、日本語版とは明らかに異なるその雰囲気でしょう。日本語版が持つ、どこか優しく絵本を読み聞かせるようなファンタジックな印象に対し、英語版はよりダークで、物語に隠された皮肉や登場人物たちの葛藤を生々しく描き出しています。
例えば、メロディは同じであるにもかかわらず、英語の持つストレートな響きが、歌詞のメッセージ性をより鋭くリスナーに突き刺してくる感覚があります。
これは、童話『オズの魔法使い』をモチーフにしながらも、そこに現代社会への風刺や人間の普遍的な悩みを織り込んだ、ミセスならではの巧みな作詞術が、英語というフィルターを通すことで一層際立つためです。
ポイント
英語版は、物語の美しい側面だけでなく、影の部分にも焦点を当てています。そのため、聴き手はより深く物語に没入し、登場人物たちの感情に寄り添うことができるのです。
英語詞だからこそ際立つ、大森元貴の表現力
この楽曲の魅力を語る上で欠かせないのが、ボーカル大森元貴さんの圧倒的な表現力です。彼のボーカルは、英語詞と組み合わさることで、また新たな次元の魅力を放ちます。
滑らかな発音はもちろんのこと、単語一つひとつのニュアンスを的確に捉え、感情を乗せて歌い上げる技術は圧巻の一言に尽きます。囁くような繊細なパートから、魂を振り絞るようなパワフルなサビまで、その緩急自在なボーカルワークが、英語の響きと相まって楽曲のドラマ性を極限まで高めているのです。
特に、韻の踏み方や言葉のハマり具合は、まるでネイティブのアーティストが作った楽曲かと錯覚するほどの完成度を誇ります。これにより、リスナーは心地よいリズム感とともに、歌詞が持つ本来の意味を直感的に感じ取ることができるでしょう。
2つの「Oz」を聴き比べてみよう
ここまで「Oz (English Ver.)」の魅力について解説してきましたが、その素晴らしさを最も体感できるのは、やはり日本語版と聴き比べてみることです。同じ楽曲でありながら、ここまで印象が変わるのかと驚くはずです。
ここでは、両バージョンの違いを分かりやすく表にまとめてみました。
比較ポイント | Oz (日本語版) | Oz (English Ver.) |
---|---|---|
全体的な雰囲気 | 優しく幻想的、物語の導入のよう | ダークでシニカル、物語の核心に迫る |
ボーカルの印象 | 柔らかく、語りかけるような歌唱 | 力強く、直接的に感情をぶつける印象 |
歌詞のニュアンス | 比喩的で詩的な表現が多い | ストレートで皮肉めいた表現が際立つ |
おすすめの聴き方 | 物語の世界観にゆったり浸りたい時に | 楽曲のメッセージ性を深く味わいたい時に |
注意点:英語が苦手な方へ
もちろん、英語バージョンは歌詞が英語のため、意味をすぐに理解するのが難しい場合もあるかもしれません。しかし、そんな時はまず日本語版の歌詞を読み込んだり、有志の方が公開している和訳を参考にしたりすることをおすすめします。歌詞の意味を理解した上で聴くと、音の響きや歌い方のニュアンスから、より深い感情が伝わってきますよ。
このように、「Oz (English Ver.)」は日本語版のファンはもちろん、洋楽ファンや、これからMrs. GREEN APPLEを聴いてみようという方にも自信を持っておすすめできる一曲です。ぜひ、二つの「Oz」が織りなす魔法の世界を、あなたの耳で確かめてみてください。
歌詞が心に響く「Attitude」
Mrs. GREEN APPLEが奏でる数々の名曲の中でも、「Attitude」は特別な輝きを放っています。この楽曲が多くのリスナーの心を捉えて離さない理由は、そのメロディーの美しさだけではありません。何よりも、リスナー自身の生き方や価値観に深く問いを投げかける、哲学的で力強い歌詞にあります。
特に、効果的に用いられる英語詞は、楽曲のメッセージに普遍的な深みを与え、日本語詞だけでは表現しきれないニュアンスを伝えているのです。ここでは、なぜ「Attitude」の歌詞がこれほどまでに心に響くのか、その構造とメッセージを紐解いていきましょう。
自分自身と向き合うための哲学的な問いかけ
この曲の核心にあるのは、「Attitude(姿勢・態度)」というタイトルが示す通り、自分自身の在り方を問う非常に哲学的なテーマです。歌詞全体を通じて、「僕」と「君」という対比の中で、他者との関係性や社会の中でいかに自分らしくあるべきか、という根源的な問いが繰り返されます。
例えば、「誰かの掲げた旗を 目印にして」といったフレーズは、つい他人の価値観や社会の常識を自分の道しるべにしてしまいがちな私たちへの、鋭い指摘とも受け取れます。このように、聴く人それぞれが自身の日常や葛藤と歌詞を重ね合わせ、深く内省するきっかけを与えてくれる点こそ、多くの共感を呼ぶ大きな理由と言えるでしょう。

日常の中で何となく感じていたモヤモヤを、ズバリ言葉にしてくれるような感覚がありますよね。ハッとさせられるフレーズがたくさん詰まっています。
英語詞が拓くメッセージの普遍性
「Attitude」の歌詞を語る上で、巧みに織り交ぜられた英語詞の存在は欠かせません。これらは単なる装飾的なものではなく、メッセージの射程を広げ、より本質的な意味を伝えるための重要な装置として機能しています。
曲の冒頭で繰り返される「I know, I know」というフレーズは、日本語に訳せば「わかってる、わかってる」となります。これは、頭では理解しているのに心が追い付かなかったり、行動に移せなかったりする、多くの人が経験する内面の葛藤を見事に表現しているのです。
また、サビで力強く歌われる「Let go」は、単に「手放す」という意味だけでなく、過去の執着や不要なプライドから自分を「解放する」という、より大きなスケール感を持ったメッセージとして響きます。
このように、あえて誰もが知るシンプルな英語表現を用いることで、特定の文化や言語の壁を越え、人間共通の悩みや希望としてリスナーに届くのです。
英語フレーズが持つニュアンス
歌詞に登場する主要な英語フレーズとその解釈をまとめました。文脈によって様々な受け取り方ができるのも、この曲の魅力の一つです。
英語フレーズ | 日本語訳(一例) | 歌詞における解釈 |
---|---|---|
Attitude | 姿勢、態度、心構え | 楽曲全体のテーマ。生き方そのものを指し示す言葉。 |
I know, I know | わかってる、わかってる | 理性と感情の狭間で揺れる内面の葛藤を象徴しています。 |
Let go | 手放す、解放する | 固定観念や執着から自由になることへの力強い促し。 |
解釈の余白が生む「自分ごと」の物語
「Attitude」の歌詞が持つもう一つの大きな特徴は、全てを具体的に語りすぎない「余白」にあります。抽象的な表現や比喩が多く用いられており、聴き手一人ひとりに解釈の自由を与えてくれるのです。
この解釈の余地があるからこそ、リスナーは自分の経験や感情を歌詞に投影し、この曲を「他人事」ではなく「自分ごとの物語」として深く味わうことが可能になります。
そのため、聴くタイミングやその時々の心境によって、心に響くフレーズが変わったり、以前とは違う意味合いに感じられたりすることもあるでしょう。何度も繰り返し聴くたびに新たな発見がある、まさにスルメのような魅力を持った楽曲だと言えます。
歌詞の解釈は一つではない
前述の通り、「Attitude」の歌詞は非常に哲学的で、抽象的な表現が多用されています。そのため、一度聴いただけではその真意を掴むのが難しいと感じるかもしれません。
しかし、すぐに理解しようと焦る必要はありません。メロディーに身を委ねながら何度も聴き返し、自分なりに「このフレーズはどういう意味だろう?」と思いを巡らせる時間こそが、この楽曲を深く楽しむための重要なプロセスなのです。
「Attitude」の歌詞が心に響く理由のまとめ
「Attitude」の歌詞が持つ魅力は、主に以下の3つの要素に集約されます。
- 自己の在り方や生きる姿勢を問う、深く哲学的なテーマ性
- 英語詞を用いることで獲得した、メッセージの普遍性と奥行き
- 聴き手に解釈を委ねることで、「自分ごと」として捉えられる余白の存在
これらの要素が複雑に絡み合い、リスナーに単なる音楽鑑賞を超えた、自己との対話の機会を提供してくれます。まだじっくりと歌詞を聴いたことがないという方は、ぜひ一度、言葉の一つひとつに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
壮大なサウンドスケープ「norn」
Mrs. GREEN APPLEが紡ぎ出す楽曲の中には、日本語の繊細な表現とはまた違った魅力を持つ英語詞のナンバーが数多く存在します。その中でも、ひときわ壮大な世界観で聴く者を圧倒するのが、アルバム「Attitude」に収録されている「norn」という楽曲です。
この曲は、単にメロディーが美しいという言葉だけでは表現しきれない、まるで一本の長編映画を観ているかのような深い感動と没入感を与えてくれます。ここでは、「norn」がどのようにしてその壮大なサウンドスケープを構築しているのか、その魅力の核心に迫っていきましょう。

初めて「norn」を聴いた時の衝撃は今でも忘れられません!静かな始まりから、どんどん世界が広がっていく感覚に鳥肌が立ちました。
音の粒子が織りなす幻想的な風景
「norn」の最大の特徴は、何と言ってもその緻密に計算されたサウンドプロダクションにあります。静寂の中から聴こえてくる繊細なピアノの音色に始まり、徐々に加わる壮麗なストリングス、そして幾重にも重ねられたコーラスが、まるで音の波となって押し寄せてくるのです。
これは、ただ単に楽器の数を増やしているわけではありません。一つひとつの音がそれぞれ役割を持ち、絡み合いながら一つの大きな物語を描き出しています。
言ってしまえば、大森元貴さんの頭の中にある幻想的な風景を、音の粒子で一つひとつ丁寧に描き出しているような作業なのかもしれません。だからこそ、聴き手は目を閉じると、広大な自然や生命の息吹、さらには宇宙の広がりまでも感じ取ることができるのでしょう。
「norn」のサウンドスケープを構成する主な要素
- 繊細かつエモーショナルなピアノの旋律
- 楽曲全体を包み込む壮大なストリングスアレンジ
- 神々しささえ感じさせる多重録音のコーラス
- 静と動のコントラストを際立たせる巧みな曲展開
タイトルに隠された深遠なテーマ
この楽曲の深みをさらに増しているのが、「norn」というタイトルです。これは北欧神話に登場する運命を司る三女神「ノルン」に由来しています。
ノルンは、人間の生と死、そして運命の糸を紡ぐ存在とされています。この神話を知った上で歌詞を読み解くと、楽曲全体が「生命の循環」や「抗えない運命」、そして「生きることの意味」といった普遍的で深遠なテーマを扱っていることに気づかされます。例えば、歌詞の中にはこのような一節が登場します。
「We’re all born to be loved(私たちは皆、愛されるために生まれてきた)」
このフレーズは、壮大な物語の中心にある、温かくも力強いメッセージとして私たちの心に響きます。たとえ運命の渦中にあっても、全ての生命は祝福されるべき存在なのだと、この楽曲は優しく語りかけているのかもしれません。
なぜ全編英語詞で歌われるのか
これほど壮大で哲学的なテーマを、なぜあえて全編英語詞で表現したのでしょうか。もちろん、明確な答えはアーティスト自身の中にしかありません。しかし、そこにはいくつかの理由が考えられます。
一つは、英語という言語が持つ音の響きが、この壮大なメロディーと非常に親和性が高いからという点です。また、生命や愛といった普遍的なテーマを歌う上で、特定の国や文化に縛られない英語詞を選ぶことで、より多くの人々の心にメッセージを届けたいという想いがあったのかもしれません。
英語が苦手な方でも大丈夫!
「全編英語詞だと、歌詞の意味が分からなくて楽しめないかも…」と感じる方もいるかもしれません。しかし、心配は不要です。まずは純粋にサウンドだけを味わい、その世界観に浸ってみてください。
そして、気になったら歌詞の和訳を調べてみることをお勧めします。意味を知ることで、一度聴いただけでは気づかなかった新たな発見があり、楽曲の世界がさらに何倍にも広がりますよ。
このように、「norn」は単なる一曲としてではなく、音、言葉、そしてテーマが一体となった一つの総合芸術として楽しむことができる作品です。ぜひ一度、少し良いヘッドホンを用意して、目を閉じてこの壮大な音の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
楽曲「norn」の基本情報
項目 | 情報 |
---|---|
アーティスト | Mrs. GREEN APPLE |
収録アルバム | Attitude(2019年10月2日リリース) |
作詞・作曲 | 大森元貴 |
特徴 | 全編英語詞、オーケストラサウンド |
軽快なリズムが心地よい「How-to」
Mrs. GREEN APPLEが放つ楽曲の中でも、特に海外の音楽ファンからも注目を集めているのが「How-to」です。この曲は、彼らの4thフルアルバム『Attitude』に収録されており、全編が英語詞で構成されている点が大きな特徴となっています。
そのため、初めて聴いた方は「洋楽かな?」と感じるかもしれません。しかし、そこには紛れもなくミセスならではのポップセンスと、きらびやかなサウンドが詰め込まれているのです。

私も初めて聴いたときは、日本のバンドの曲だとは思いませんでした!それくらい洗練されたサウンドですよね。
この記事では、「How-to」が持つ軽快なリズムと心地よさの秘密を、音楽的な側面や歌詞のメッセージから解き明かしていきます。
心を躍らせる疾走感あふれるサウンド
「How-to」の最大の魅力は、何と言ってもその疾走感あふれるサウンドにあります。イントロから鳴り響く軽快なシンセサイザーの音色と、ファンキーなギターカッティングが絡み合い、聴く人の心を一瞬で掴んでしまうでしょう。
この楽曲は、旅行予約サービス「エアトリ」のCMソングとしても起用されたため、テレビで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。旅の始まりを予感させるような、ワクワクする雰囲気がCMのイメージとも見事にマッチしていました。
また、楽曲全体を支えるのは、心地よいグルーヴを生み出すベースラインとタイトなドラムです。これらのリズム隊が、華やかなブラスセクションや多彩なシンセサウンドを見事にまとめ上げ、一つのポップソングとして高い完成度を誇っています。
ファンキーなギター、きらびやかなシンセサイザー、そして厚みのあるブラスサウンドが融合し、80年代の洋楽ポップスを彷彿とさせるような、懐かしくも新しいサウンドを生み出しています。自然と体が動き出すような、ダンスミュージックとしての側面も持っているのです。
全編英語詞に込められた普遍的なメッセージ
この曲が他の楽曲と一線を画すのは、歌詞がすべて英語で書かれている点です。日本のバンドが全編英語詞の楽曲を制作することは珍しくありませんが、ミセスの場合はサウンドと英語の発音が自然に溶け合っており、全く違和感がありません。
歌詞の内容に目を向けると、「Tell me how to love myself(自分自身を愛する方法を教えて)」や「Tell me how to carry on(どうやって続けていけばいいか教えて)」といった、非常にストレートで普遍的な問いかけが繰り返されます。これは、多くの人が心のどこかで抱えている悩みや葛藤を代弁しているかのようです。
このように、「How-to」は単にノリの良い楽曲というだけでなく、自己肯定や人生の歩み方といった深いテーマを扱っています。軽快なメロディに乗せて届けられるからこそ、重くなりすぎず、リスナーの心にすっと染み渡るのでしょう。
もちろん、英語が苦手な方にとっては、歌詞の意味をすぐに理解するのは難しいかもしれません。しかし、まずはメロディとリズムを純粋に楽しむだけでも、この曲の魅力は十分に伝わります。歌詞の意味を知ると、さらに楽曲の奥深さに気づくことができるでしょう。

歌詞カードの和訳を読みながら聴くと、「こんな切実なことを歌っていたんだ!」って驚きますよ。サウンドとのギャップもまた魅力の一つですね。
楽曲の基本情報まとめ
ここで、「How-to」の基本的な情報を表にまとめておきます。
項目 | 内容 |
---|---|
アーティスト | Mrs. GREEN APPLE |
リリース日 | 2019年10月2日 |
収録アルバム | Attitude |
タイアップ | 旅行予約サービス「エアトリ」CMソング |
作詞・作曲 | 大森元貴 |
このように、「How-to」はMrs. GREEN APPLEの音楽的な挑戦と、普遍的なメッセージが見事に融合した一曲です。軽快なリズムはドライブや気分を上げたいときにぴったりですし、歌詞をじっくりと読み解けば、自分自身と向き合うきっかけを与えてくれます。まだ聴いたことがない方は、ぜひ一度この心地よいサウンドに身を委ねてみてください。
まとめ:あなたの好きなミセスの英語の曲を見つけよう
Mrs. GREEN APPLEの英語詞が魅力の楽曲を特集。初期の代表曲から、日本語版とは違う魅力を持つバージョン、爽やかなCMソング、壮大な世界観を持つ曲まで、多彩なナンバーを紹介しました。各曲のサウンドや歌詞の深いメッセージを解説します。
- 「Speaking」は疾走感あふれるサウンドで人気アニメの主題歌に
- 「WanteD! WanteD!」の英語版はよりクールでスタイリッシュな印象
- 大森元貴の流暢な英語の発音と豊かな表現力の高さも聴きどころ
- CMソング「CHEERS」は人生そのものを祝福するポジティブな応援歌
- 「In the Morning」は朝に聴きたい希望に満ちた爽快なナンバー
- 「L.P」は体が自然と動き出すファンキーでグルーヴィーな一曲
- 「WHOO WHOO WHOO」はライブで絶大な一体感を生むキラーチューン
- コール&レスポンスでライブ初心者でもすぐに楽しめるのが魅力
- 「Oz」の英語版は日本語版とは異なるダークな世界観が味わえる
- 「Attitude」は生きる姿勢を問う哲学的で力強い歌詞が心に響く
- 効果的に使われる英語のフレーズがメッセージに普遍性を与えている
- 「norn」は北欧神話をテーマにした壮大なオーケストラサウンドが圧巻
- 「How-to」は洋楽のような軽快なリズムが心地よいダンスナンバー
- ミセスの楽曲は英語詞になることで新たな魅力を発見することができる
- サウンドや歌詞の違いを日本語版と比較して楽しんでみるのもお勧め