Xiaomiの充電器を失くしてしまった」「外出先で急に充電が必要になったけど、純正品が手元にない…」そんな時、代用品で充電できるのか不安になりますよね。この記事では、Xiaomiの充電器の代用について、あなたの疑問や不安を解消します。

まず結論から言うと、多くのUSB充電器で代用は可能です。しかし、安全かつ快適に充電するためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。

代用品を選ぶ際の重要なチェックポイントとして、W数つまりワット数を確認することや、使用するUSB Type-Cケーブルの規格を理解することが不可欠です。また、Xiaomi独自の急速充電であるTurbo Chargeについても知っておけば、充電速度を最大限に活かすことができるでしょう。

さらに、信頼できるサードパーティ製メーカーの選び方を学べば、安心して使える製品が見つかります。

具体的な製品としてはUSB PD、つまりPower Delivery対応製品がおすすめですが、緊急時にはコンビニや100均で買える充電器は使えるのか、そして代用品を使う際の注意点とリスクは何か、という点も気になるところです。

手元にコンセントがない状況で、パソコンのUSBポートからの充電は可能なのかといった疑問にもお答えします。最終的には純正品の充電器を改めて購入する方法も検討しつつ、この記事を通して、まとめとして自分に合ったXiaomi充電器の代用品を見つけようと、最適な選択ができるようになるはずです。

  • 純正品がなくても慌てない緊急時の対処法がわかる
  • スマホを傷めない安全な代用充電器の選び方が身につく
  • Xiaomiの急速充電を最大限活かすための知識が手に入る
  • 無駄な出費を抑えて最適な充電環境を構築できる

Xiaomiの充電器は代用できる?安全な選び方の基本

  • 結論:多くのUSB充電器で代用は可能
  • チェックポイント①:W数(ワット数)を確認する
  • チェックポイント②:USB Type-Cケーブルの規格
  • Xiaomi独自の急速充電(Turbo Charge)について
  • 信頼できるサードパーティ製メーカーの選び方

結論:多くのUSB充電器で代用は可能

Xiaomi(シャオミ)のスマートフォンを使っていて、「純正の充電器をなくしてしまった」「旅行先に持ってくるのを忘れた」といった経験はありませんか。急いで充電したいのに、専用の充電器がないと不安になりますよね。

結論からお伝えすると、多くの市販されているUSB充電器でXiaomiのスマートフォンを充電することは可能です。そのため、過度に心配する必要はありません。

ナルちゃん

え、そうなの!じゃあ、家族が使っている他のスマホの充電器とかでも大丈夫ってこと?

その通りです。なぜなら、現在のスマートフォンの多くは「USB Type-C」という共通の規格を採用しているからです。これは、メーカーの垣根を越えてケーブルや充電器を使い回せるようにするための世界的な標準規格で、Xiaomiもこの流れに沿って製品を開発しています。

だからこそ、端子の形さえ合えば、他の多くの充電器でも代用できるというわけです。

例えば、お使いのノートパソコンの充電器がUSB Type-Cタイプであれば、スマートフォンも充電できる可能性があります。また、コンビニエンスストアや家電量販店で手に入る汎用の充電器でも、問題なく充電できるケースがほとんどでしょう。

しかし、「どの充電器を使っても全く同じように充電できる」というわけではない点には注意が必要です。代用の充電器を使う際には、知っておくべきいくつかの重要なポイントが存在します。

代用する際の注意点

代用は可能ですが、快適かつ安全に利用するためには以下の点を確認することが大切です。特に、Xiaomi独自の急速充電技術の恩恵を受けたい場合や、バッテリーの寿命を長く保ちたい場合は、注意深く充電器を選ぶ必要があります。

  • 急速充電の性能が最大限に発揮されない可能性
  • 安全性とバッテリーへの影響
  • 充電器の出力(W数)の確認

このように、ただ充電できるというだけでなく、充電速度や安全性といった側面も考慮に入れることが重要になります。次の見出しからは、これらの注意点について、より詳しく解説していきます。

このパートのまとめ

Xiaomiのスマートフォンは、USB Type-C規格に対応しているため、多くの市販充電器で代用ができます。ただし、充電速度や安全性は使用する充電器によって異なるため、代用品を選ぶ際にはいくつかの注意点があることを覚えておきましょう。

チェックポイント①:W数(ワット数)を確認する

Xiaomiの充電器を代用する上で、最初に確認すべき最も重要なポイントが「W数(ワット数)」です。このW数を正しく理解して選ぶことが、スマートフォンの性能を最大限に活かし、安全に充電するための第一歩となります。

なぜなら、W数とは「どれくらいの速さで電気を送れるか」を示す数値であり、これがスマートフォンの充電速度に直結するためです。Xiaomiのスマートフォンは、独自の急速充電技術を採用しており、モデルによって対応する最大のW数が異なります。

例えば、33W、67W、あるいは120Wといったように、様々な規格が存在します。お使いのスマートフォンが求めるW数と、代用する充電器のW数が合っていないと、本来のスピードで充電できなくなってしまうのです。

ナルちゃん

「自分のスマホが何ワットに対応しているか知らない…」という方も多いかもしれませんね。でも大丈夫!確認方法は意外と簡単ですよ。

スマホの対応W数と充電器のW数、その関係は?

それでは、具体的に充電器のW数がお使いのスマホと違う場合、どのようなことが起こるのでしょうか。2つのパターンで見ていきましょう。

まず、お使いのスマホが求めるW数よりも低いW数の充電器を使った場合です。結論から言うと、充電速度が大幅に遅くなります。例えば、120Wの急速充電に対応したスマートフォンに、一般的な20Wの充電器を接続した場合、充電は20Wの速度で行われることになります。

充電自体は可能ですが、本来なら数十分で完了するはずの充電に、何時間もかかってしまう事態も考えられます。

逆に、スマホの対応W数よりも高いW数の充電器を使用するケースはどうでしょうか。こちらは基本的に問題ありません。

例えば67W対応のスマホに120Wの充電器を接続しても、スマートフォン側が自動的に受け取れる電力を67Wに調整してくれます。そのため、充電器の性能が高すぎてスマートフォンが故障するという心配は不要です。むしろ、将来的に新しい機種に買い替えた際にも充電器を使い回せるというメリットも考えられます。

W数選びの基本ルール

  • 低いW数の充電器 → 充電速度が遅くなる
  • 高いW数の充電器 → スマホ側の最大W数で安全に充電される

これらの理由から、代用の充電器を選ぶ際は「お使いのスマホの対応W数と『同じ』か『それ以上』のW数」のものを選ぶのがおすすめです。

自分のスマホの対応W数を確認する方法

ご自身のスマートフォンの対応W数を知るには、いくつかの方法があります。最も手軽で確実な方法を2つ紹介します。

  • 購入時の箱や付属品を確認する: スマートフォンが入っていた箱の側面や、付属していた純正充電器本体に「〇〇W」といった表記がある場合が多いです。まずは身の回りを探してみてください。
  • Xiaomi公式サイトで調べる: Xiaomiの公式サイトにアクセスし、ご自身の機種名で検索してスペック(仕様)ページを確認するのが最も確実な方法といえます。
ナルちゃん

公式サイトの情報が一番正確で安心ですよ!自分のスマホのモデル名を検索して、スペック表の「充電」の項目をチェックしてみてくださいね。

参考として、近年の主なXiaomiスマートフォンの最大対応W数を表にまとめました。ご自身の機種があるかチェックしてみましょう。

モデル名 最大対応W数
Xiaomi 14 Ultra 90W
Xiaomi 13T Pro 120W
Redmi Note 13 Pro+ 5G 120W
Redmi Note 12 Pro 5G 67W
POCO F6 Pro 120W

上記は一例です。世代や販売地域によって仕様が異なる場合があるため、ご自身のモデルの正確な仕様は必ず公式サイトでご確認ください。

W数だけでは不十分?Xiaomi独自の充電規格に注意

ここまでW数の重要性について解説してきましたが、実は一つ注意点があります。それは、Xiaomi独自の急速充電規格の存在です。Xiaomiは「Xiaomi HyperCharge」といった独自の規格を採用しており、この規格に対応した充電器とケーブルをセットで使うことで、初めて公称通りの超高速充電が実現されます。

W数が同じでも速度が出ないケース

代用品として選んだ充電器のW数が120Wだったとしても、Xiaomiの独自規格に対応していない製品の場合、最大速度での充電ができない可能性があります。

これは、スマートフォンと充電器の間で「お互いが対応している安全な充電方法」をやり取りした結果、より汎用的な充電規格(例えばUSB Power Delivery)での充電に切り替わるためです。W数と合わせて、製品がXiaomiの急速充電に対応しているかどうかも確認できると、より安心といえるでしょう。

このように、代用充電器選びではまずW数を確認することが基本となります。しかし、最高のパフォーマンスを求めるのであれば、W数以外の要素も関わってくることを覚えておくと良いでしょう。

チェックポイント②:USB Type-Cケーブルの規格

ACアダプターと並んで、充電速度を左右する重要な要素がUSB Type-Cケーブルの規格です。たとえ高性能なACアダプターを用意しても、ケーブルがその性能に対応していなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。見た目は同じUSB Type-Cケーブルでも、内部の構造や性能は製品によって大きく異なるのです。

ここでは、Xiaomiのスマートフォンに最適なケーブルを選ぶための重要なチェックポイントを解説していきます。

ナルちゃん

意外と見落としがちなのがケーブル選びなんですよね…!せっかく急速充電対応のアダプターを買っても、ケーブルが原因で充電が遅くなってはもったいないです!

なぜケーブルの規格が重要なのでしょうか?

その理由は、ケーブルが電気の通り道としての役割を担っているからです。例えば、広い高速道路(ACアダプター)があっても、その先の道(ケーブル)が一車線の細い道では、車はスムーズに流れず渋滞してしまいますよね。充電もこれと同じで、ケーブルが対応できる電力の上限を超えた電気は流すことができません。

つまり、120WのパワフルなACアダプターを使っていても、ケーブルが60Wまでしか対応していない場合、実際にスマートフォンに供給される電力は最大でも60Wに制限されてしまうのです。これが、ケーブルの規格が充電速度に直結する理由といえるでしょう。

確認すべきケーブルの3つのポイント

代用のUSB Type-Cケーブルを選ぶ際には、主に以下の3つのポイントを確認することが大切です。

1. 対応電力(W数)

まず最も重要なのが、ケーブルが何ワット(W)までの電力供給に対応しているかという点です。これは製品のパッケージや説明書に「最大〇〇W対応」のように記載されています。

少なくとも、あなたが使用するACアダプターの出力W数と同じか、それ以上のW数に対応したケーブルを選ぶ必要があります。例えば、67WのACアダプターを使うのであれば、67W以上(100W対応など)のケーブルを選ぶと安心です。

ポイント

ケーブルの対応W数は、ACアダプターの出力W数以上のものを選びましょう。大は小を兼ねるため、将来的にさらに高出力なアダプターを使う可能性も考えて、100W対応のケーブルを一つ持っておくと便利かもしれません。

2. USB PD(Power Delivery)への対応

前述の通り、USB PD(Power Delivery)は、USB Type-Cで利用できる汎用的な急速充電規格です。多くのサードパーティ製充電器やケーブルがこの規格に対応しており、XiaomiのスマートフォンもUSB PDによる急速充電が可能です。

特に、60Wを超える高出力で充電するためには、「eMarker」というチップが内蔵されたUSB PD対応ケーブルが必要不可欠になります。このeMarkerが、ケーブルの性能情報(対応電力など)を充電器とスマートフォンに伝達し、安全かつ最適な電力供給を可能にしています。

製品仕様に「USB PD対応」や「eMarker内蔵」といった記載があるか、必ず確認するようにしましょう。

充電電力 必要なケーブルの仕様
最大60W (20V/3A) まで 通常のUSB PD対応ケーブル
60W超~100W (20V/5A) まで eMarker内蔵の100W対応USB PDケーブル
100W超~240W (48V/5A) まで eMarker内蔵の240W対応USB PD EPRケーブル
3. Xiaomi独自規格への対応

Xiaomiの一部のハイエンドモデルでは、「Xiaomiハイパーチャージ(HyperCharge)」といったメーカー独自の急速充電規格が採用されています。この独自規格の性能を100%引き出すためには、原則としてXiaomi純正のACアダプターとケーブルの組み合わせが必要です。

サードパーティ製のケーブルの中には、Xiaomiの独自規格への対応を謳っている製品も存在しますが、その数はまだ多くありません。もし独自規格での最速充電にこだわるのであれば、純正品を選ぶのが最も確実な方法といえます。

粗悪なケーブルに潜む危険性

市場には非常に安価なUSB Type-Cケーブルも出回っていますが、これらを選ぶことには注意が必要です。安価なケーブルは、コストを削減するために必要な安全対策が施されていなかったり、品質の低い素材が使われていたりする可能性があります。

注意:安価なケーブルのリスク

品質の低いケーブルを使用すると、以下のようなリスクが考えられます。

  • 充電中にケーブルやスマホが異常に発熱する
  • ショートして火花が出る、発火する
  • スマートフォンの充電ポートを破損させる
  • 充電が頻繁に途切れる、または全く充電できない

スマートフォンの故障や思わぬ事故を防ぐためにも、信頼できるメーカーの製品を選び、極端に安い製品は避けることを強く推奨します。

このように考えると、ケーブル選びは単に充電速度だけでなく、あなたの大切なスマートフォンを守るための重要なステップでもあるのです。

Xiaomi独自の急速充電(Turbo Charge)について

Xiaomi(シャオミ)のスマートフォンが持つ大きな魅力の一つに、その驚異的な充電速度が挙げられます。わずかな時間でバッテリー残量を大幅に回復できるこの性能は、「Turbo Charge(ターボチャージ)」「Xiaomi HyperCharge(シャオミ ハイパーチャージ)」と呼ばれる独自の急速充電技術によって実現されています。

しかし、この素晴らしい性能を最大限に引き出すためには、少しだけ知っておくべきポイントが存在します。ここでは、Xiaomi独自の急速充電技術の仕組みと、なぜ代用の充電器ではその真価を発揮できないのかについて、分かりやすく解説していきます。

ナルちゃん

「充電が速い」と聞いてXiaomiを選んだ方も多いのではないでしょうか?その秘密に迫ってみましょう!

Turbo Chargeとは?Xiaomi独自の高速充電技術

結論から言うと、Turbo ChargeはXiaomiが独自に開発した、非常に高い電力でスマートフォンを充電するための規格です。多くのスマートフォンで採用されている汎用的な急速充電規格「USB Power Delivery(USB PD)」とは異なる仕組みで動作しています。

なぜなら、Xiaomiはより高い充電効率と安全性を両立させるため、スマートフォン本体、ACアダプター(充電器)、そしてUSBケーブルの三者が互いに通信し、最適な電圧と電流をリアルタイムで調整する独自のプロトコルを採用しているからです。つまり、この3点セットが揃って初めて、Turbo Chargeが有効になるというわけです。

例えば、120WのXiaomi HyperChargeに対応したスマートフォンを充電する場合、ただ120Wの電力を送り込むのではなく、バッテリーの状態を監視しながら細かく電力を制御することで、発熱を抑えつつ最大限の速度で充電を行う仕組みになっています。

驚異的な速度を支える仕組みと種類

Xiaomiの急速充電技術は、年々進化を続けており、ワット数(W)によっていくつかの種類に分かれています。ワット数が大きいほど、充電速度は速くなる傾向があります。

Xiaomiの主な急速充電技術の例

33W、55W、67Wの「Turbo Charge」や、さらに高速な120Wの「Xiaomi HyperCharge」などが存在し、モデルによって対応する規格が異なります。最近ではさらに高出力な技術も開発されているようです。

これらの技術は、主にGaN(窒化ガリウム)という新しい半導体素材を充電器に採用することで、高出力でありながらもコンパクトなサイズを実現しています。従来のシリコン素材の充電器に比べてエネルギー効率が高く、発熱が少ないのが大きな特徴です。

実際にどれくらいの速度なのか、代表的な例を見てみましょう。

充電規格 最大出力 充電時間の目安(機種による)
33W Turbo Charge 33W 約1時間でフル充電
67W Turbo Charge 67W 約40分でフル充電
120W Xiaomi HyperCharge 120W 最短で約17分〜20分でフル充電

上記の充電時間はあくまで目安であり、お使いのスマートフォンのモデルやバッテリーの状態、充電開始時の残量によって変動します。

市販の充電器で代用するとどうなるのか

それでは、もしXiaomi純正の充電器ではなく、市販の充電器を使った場合、一体どうなるのでしょうか。

結論を言うと、Turbo Chargeは作動せず、充電速度は大幅に低下します。

前述の通り、Turbo ChargeはXiaomi独自の通信プロトコルを必要とします。そのため、市販のUSB PD対応充電器などを接続しても、スマートフォン側が「これはTurbo Charge対応の充電器ではない」と判断します。

結果として、その充電器が対応している汎用的な充電規格(例えば、18Wや27WのUSB PDなど)の範囲内で、比較的遅い速度で充電されることになります。

ナルちゃん

せっかく120Wの充電に対応した最新スマホを持っていても、市販の充電器では20W程度でしか充電できず、本来20分で終わるはずの充電が1時間以上かかってしまう…なんてことも起こり得るんです。これはもったいないですよね!

もちろん、充電が全くできないわけではありません。しかし、Xiaomiスマートフォンの最大の魅力である「充電速度」を完全に失ってしまうことになるのです。このように考えると、いかに純正品の組み合わせが重要であるかがお分かりいただけるかと思います。

Turbo Chargeを安全に利用するための注意点

非常に便利なTurbo Chargeですが、利用する上でいくつか知っておきたい注意点もあります。正しく理解し、スマートフォンの性能を最大限に活用しましょう。

【注意】Turbo Charge利用時のポイント

  • 純正品のセット利用が絶対条件
    最高のパフォーマンスと安全性を確保するためには、必ずスマートフォンに付属していた、あるいはXiaomiが公式に販売しているACアダプターとUSBケーブルを使用してください。ケーブルだけでも非対応のものを使うと、Turbo Chargeは作動しません。
  • 充電中の発熱
    高い電力で充電を行うため、スマートフォン本体や充電器が通常よりも温かくなることがあります。これは異常ではありませんが、極端に熱くなる場合は一度充電を中断しましょう。Xiaomiのスマートフォンには、過熱を防ぐための多数の安全センサーが搭載されています。
  • バッテリー寿命への影響
    一般的に、急速充電はバッテリーに負荷をかけると言われることがあります。しかし、Xiaomiはバッテリーの健康状態を管理する「Xiaomi AdaptiveCharge」などの機能を搭載し、充電パターンを学習して過充電を防ぐなど、バッテリー寿命への影響を最小限に抑えるための工夫を凝らしています。

これらの理由から、もし充電器やケーブルを紛失したり、追加で購入したりする必要がある場合は、安価なサードパーティ製品ではなく、信頼できるXiaomiの純正品を選ぶことを強く推奨します。それこそが、お使いのスマートフォンを長く快適に、そして安全に使い続けるための最善の方法と言えるでしょう。

信頼できるサードパーティ製メーカーの選び方

Xiaomiの純正充電器が手に入らない時、サードパーティ製の製品は非常に心強い選択肢となります。しかし、市場には数多くの製品が出回っており、どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。結論から言うと、信頼できるメーカーを選ぶためには、「実績」「安全認証」「ユーザーレビュー」の3つのポイントを確認することが極めて重要です。

ナルちゃん

安さだけで選んでしまうと、大切なスマートフォンを危険にさらすことにもなりかねませんからね…。

なぜなら、品質の低い充電器はスマートフォンのバッテリー寿命を縮めたり、最悪の場合は発火や感電といった重大な事故を引き起こす可能性があるからです。そのため、価格の安さだけで判断するのではなく、安全性と信頼性を最優先に考える必要があります。

ここでは、安心して使えるサードパーティ製メーカーを見極めるための具体的な方法を解説します。

ポイント1:販売実績とブランドの信頼性

まず最初に確認したいのが、メーカーの販売実績とブランドとしての信頼性です。長年にわたってスマートフォンアクセサリーを製造・販売しているメーカーは、それだけで一定の信頼がおけるといえるでしょう。

例えば、Anker(アンカー)UGREEN(ユーグリーン)Belkin(ベルキン)といったブランドは、世界中の多くのユーザーから支持されています。

これらのメーカーは品質管理体制がしっかりしており、万が一の際のサポートも充実していることが多いです。新興の無名メーカーの製品に比べて価格は少し高くなる傾向にありますが、その分、安心感を得られます。

代表的な信頼できるメーカー例

以下のようなメーカーは、品質と安全性で定評があり、多くのユーザーに選ばれています。

  • Anker(アンカー): モバイルバッテリーや充電器の分野で圧倒的なシェアを誇る定番ブランド。
  • UGREEN(ユーグリーン): 高品質ながら比較的手頃な価格帯の製品が多く、コストパフォーマンスに優れています。
  • Belkin(ベルキン): Apple製品の公式アクセサリーも手掛けるなど、高い技術力と信頼性で知られています。

このように言うと、有名ブランド以外はダメなのかと思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。大切なのは、そのメーカーがどのような製品を、どれくらいの期間提供してきたかという実績です。公式サイトや製品情報をしっかりと確認し、信頼できる企業かどうかを見極めることが肝心です。

ポイント2:安全認証マークの有無を確認する

次に、製品自体やパッケージに記載されている安全認証マークを確認してください。これは、製品が国の定める安全基準を満たしていることを証明する、いわば「安全のお墨付き」です。

特に日本国内で電気製品を販売するためには、「PSEマーク」の表示が法律で義務付けられています。このマークがない製品は、日本の安全基準を満たしていない可能性が非常に高く、そもそも国内での販売が許可されていません。

PSEマークのない製品の危険性

インターネット通販サイトなどでは、PSEマークのない海外製の安価な充電器が販売されているケースが見受けられます。これらの製品は、適切な安全設計がなされていないおそれがあり、使用中に異常な発熱を起こしたり、ショートして火災の原因になったりする危険が伴います。絶対に購入・使用しないようにしましょう。

他にも、世界各国で用いられる安全基準のマークがあります。例えば、EU加盟国の基準を満たす「CEマーク」や、米国の連邦通信委員会の基準をクリアした「FCCマーク」などが代表的です。これらのマークが複数表示されていれば、よりグローバルな基準で安全性が確保されている製品だと判断できるでしょう。

ポイント3:実際のユーザーレビューを多角的にチェック

メーカーの実績や安全認証を確認したら、最後の仕上げとして、実際に製品を使ったユーザーのレビューや口コミをチェックしましょう。Amazon楽天市場、価格.comといった通販サイトやレビューサイトには、多くの生の声が寄せられています。

ここで重要なのは、高評価のレビューだけを鵜呑みにしないことです。むしろ、低評価のレビューにこそ目を通し、「どのような問題が起きているのか」を確認することが大切になります。

チェックすべきレビュー内容 確認するポイント
発熱 「触れないほど熱くなる」「異常な熱を持つ」といった報告がないか。
充電速度 「思ったより充電が遅い」「急速充電されない」といった不満がないか。
耐久性 「すぐに壊れた」「ケーブルの根元が断線した」などの報告がないか。
異音・ノイズ 「充電中にコイル鳴きがする」といった、不快な音に関する記述がないか。

もちろん、個人の感じ方や使用環境による差はありますが、同様の不具合報告が多数見られる場合は、その製品に何らかの構造的な問題がある可能性を疑うべきです。複数のサイトでレビューを比較検討し、総合的に判断することをおすすめします。

豆知識:Xiaomi独自の急速充電規格について

Xiaomiの一部のスマートフォンは、「Mi Turbo Charge」や「Xiaomi HyperCharge」といった独自の急速充電規格を採用しています。

サードパーティ製の充電器の多くは、USB PD(Power Delivery)やQuick Chargeといった汎用的な急速充電規格に対応していますが、Xiaomi独自の規格に完全に対応している製品は限られます。そのため、サードパーティ製充電器を使った場合、純正品と同じ最速のスピードで充電できない可能性があることは理解しておきましょう。

これらの3つのポイント、「実績」「安全認証」「ユーザーレビュー」を丁寧に確認することで、あなたは安全で信頼性の高いサードパーティ製充電器を見つけることができるはずです。手間を惜しまず、じっくりと吟味することが、あなたの大切なスマートフォンを守ることに繋がります。

シーン別に見るXiaomi充電器の代用品と注意点

  • USB PD(Power Delivery)対応製品がおすすめ
  • コンビニや100均で買える充電器は使える?
  • 代用品を使う際の注意点とリスク
  • パソコンのUSBポートからの充電は可能?
  • 純正品の充電器を改めて購入する方法

USB PD(Power Delivery)対応製品がおすすめ

Xiaomiの充電器をなくしてしまったり、故障してしまったりした際に、代わりの製品を探している方もいらっしゃるのではないでしょうか。もし代用品をお探しであれば、結論から言うとUSB PD(Power Delivery)に対応した充電器が最もおすすめです。

USB PDは、USB Type-C端子を利用した給電規格の一つで、スマートフォンだけでなくタブレットやノートパソコンなど、さまざまなデバイスを高速に充電できる特徴を持っています。

近年の多くのXiaomi製スマートフォンもこのUSB PD規格に対応しているため、純正品でなくても安全かつスピーディーな充電が可能になります。この記事では、なぜUSB PD対応製品がおすすめなのか、そして選ぶ際のポイントや注意点について詳しく解説していきます。

ナルちゃん

「充電器が壊れた!」「もう一つ予備が欲しい!」そんな時に、どんな製品を選べばいいか迷いますよね。USB PDなら、きっとあなたの悩みを解決してくれますよ!

汎用性の高さが最大の魅力

USB PD充電器をおすすめする最大の理由は、その圧倒的な汎用性の高さにあります。USB PDは業界標準の規格であるため、Xiaomiのスマートフォンはもちろんのこと、iPhoneやAndroidの他社製スマートフォン、iPadなどのタブレット、さらにはMacBookのようなノートパソコンまで、一つの充電器でまとめて充電できるようになります。

例えば、自宅ではXiaomiスマホとノートPCを、外出先ではモバイルバッテリーを充電するといったシーンでも、充電器は一つで済みます。これにより、コンセント周りがスッキリするだけでなく、旅行や出張の際の荷物を大幅に減らせるでしょう。

Xiaomiスマホの急速充電にも対応

Xiaomiのスマートフォンには、「Mi Turbo Charge」や「HyperCharge」といった独自の急速充電規格がありますが、多くの場合、これと並行してUSB PDによる急速充電にも対応しています。

そのため、USB PD対応の充電器を使えば、純正品ではなくても十分な速度で充電を行うことが可能です。わざわざ高価な純正品を探さなくても、サードパーティ製の高品質なUSB PD充電器で代用できるのは大きなメリットと言えるでしょう。

USB PD充電器を選ぶメリット

  • Xiaomiスマホだけでなく、様々なデバイスを充電できる
  • 純正品でなくても急速充電の恩恵を受けられる
  • 今後の標準規格であり、一度購入すれば長く使える

USB PD充電器を選ぶ際の具体的なポイント

それでは、実際にUSB PD充電器を選ぶ際には、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。ここでは、購入前に確認しておきたい3つのポイントを紹介します。

ポイント1:必要な出力(W数)を確認する

まず最も重要なのが、お使いのXiaomiスマートフォンが対応している充電の出力(W数)を確認することです。充電器の出力がスマホの要求するW数より低いと、充電速度が遅くなってしまいます。逆に、充電器の出力がスマホの対応W数より高くても問題はありませんが、スマホ側が受け取れるW数までしか出力されません。

例えば、最大67Wの急速充電に対応したスマートフォンに30Wの充電器を使用すると、充電速度は30Wが上限となります。お使いの機種の仕様を公式サイトなどで確認し、そのW数以上の出力を持つ充電器を選ぶようにしてください。

ナルちゃん

もしノートパソコンも一緒に充電したいなら、65W以上の出力があるモデルを選ぶと安心ですよ。一つで何役もこなせるのがUSB PDのいいところです!

参考として、一部のXiaomi製品の急速充電に関する公式情報を以下の表にまとめました。

機種名 急速充電の仕様(一例)
Xiaomi 13T Pro 120W ハイパーチャージ対応
Redmi Note 12 Pro+ 5G 120W ハイパーチャージ対応
Xiaomi 12T Pro 120W ハイパーチャージ対応
Redmi Note 11 Pro 5G 67W ターボチャージ対応
Xiaomi Pad 6 33W 急速充電対応

上記はXiaomi独自の急速充電規格のW数です。これらの機種はUSB PD規格にも対応していますが、最大W数は異なる場合があります。正確な情報は各製品の公式サイトでご確認ください。

ポイント2:PPS規格に対応しているか

より安全で効率的な充電を求めるなら、PPS(Programmable Power Supply)という規格に対応した充電器を選ぶことをおすすめします。PPSはUSB PDのオプション規格で、接続されたデバイスの状態に合わせて電圧や電流を細かく調整する機能を持っています。

これにより、充電中の発熱を抑え、バッテリーへの負担を軽減する効果が期待できます。特に高性能なスマートフォンを長く大切に使いたいと考えている方には、PPS対応の充電器が適しています。

ポイント3:信頼できるメーカーの製品を選ぶ

充電器は電力に関わる重要なアクセサリーです。安全性を確保するためにも、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。例えば、AnkerやUGREEN、Belkinといったメーカーは、高品質で安全性の高い充電関連製品を数多く販売しており、良い選択肢となります。

また、日本国内で正規に販売されている電気用品には「PSEマーク」の表示が義務付けられています。このマークがない製品は安全基準を満たしていない可能性があるため、購入は避けるべきです。

USB PD充電器を選ぶ際の注意点

非常に便利なUSB PD充電器ですが、いくつか注意すべき点もあります。購入してから後悔しないよう、以下のポイントを必ず確認してください。

1. ケーブルもUSB PD対応品が必要
急速充電の性能を最大限に引き出すには、充電器だけでなく、接続するUSB Type-CケーブルもUSB PDに対応している必要があります。非対応のケーブルを使うと、充電速度が大幅に低下してしまうので注意が必要です。特に60Wを超える高出力で充電する場合は、「e-Marker」というチップが内蔵されたケーブルが必須となります。

2. 120Wなどの独自規格は再現できない場合がある
前述の通り、Xiaomi 13T Proなどが対応する120Wの「ハイパーチャージ」は、Xiaomi独自の技術です。この最高のパフォーマンスは、多くの場合、純正の充電器とケーブルを組み合わせたときにのみ発揮されます。市販のUSB PD充電器でも高速な充電は可能ですが、純正品と全く同じ速度が出るとは限らない点は理解しておきましょう。

3. 安価すぎる製品には注意
インターネット通販などでは、非常に安価なノーブランドの充電器が見られます。しかし、これらの製品は安全保護回路が不十分であったり、品質に問題があったりするケースも少なくありません。最悪の場合、スマートフォン本体の故障や、発火などの事故につながる危険性もあるため、価格だけで選ぶのは絶対に避けてください。

コンビニや100均で買える充電器は使える?

結論からお伝えすると、コンビニや100円ショップで販売されている充電器の多くは、Xiaomi(シャオミ)のスマートフォンに使用できます。

しかし、これはあくまで「緊急時に充電できる」という意味合いが強く、日常的に使い続けるにはいくつかの重要な注意点が存在します。そのため、基本的には一時的な代用品として考えるのが賢明でしょう。

なぜコンビニや100均の製品が使えるのか

その理由は、現在のXiaomi製スマートフォンのほとんどが、充電ポートに「USB Type-C」という広く普及している規格を採用しているからです。

このUSB Type-Cは、Androidスマートフォン市場で標準的な規格となっています。だからこそ、コンビニや100円ショップで売られているUSB Type-C対応のケーブルやACアダプターを使えば、物理的に接続して充電を開始することが可能なのです。

ナルちゃん

昔の携帯電話みたいに、メーカーごとに端子の形がバラバラ…なんてことがなくなったのは本当に便利になりましたよね!

ただし、問題となるのは「充電の質」です。特に、Xiaomiが誇る独自の急速充電技術には対応していないため、本来のスピードで充電することはできません。

コンビニと100均の充電器、それぞれの特徴

それでは、具体的にコンビニと100円ショップの充電器にはどのような違いがあるのでしょうか。

コンビニで手に入る充電器

セブン-イレブンファミリーマートローソンといった大手コンビニで販売されている充電器は、品質面での信頼性が比較的高いのが特徴と言えます。価格は1,000円から3,000円程度と少し高価ですが、その分、出力が18Wや20Wなど、ある程度の速度で充電できる製品が揃っています。

また、多くの場合、電気用品安全法が定める安全基準をクリアした証である「PSEマーク」が表示されているため、最低限の安全性は確保されていると考えてよいでしょう。

100円ショップで手に入る充電器

一方、ダイソーやセリアなどの100円ショップでも、充電関連の製品は手に入ります。こちらはACアダプターが330円~550円、ケーブルが110円といったように、非常に安価に揃えられるのが最大のメリットです。

しかし、注意したいのはその性能になります。多くは出力が5W(5V/1A)程度と低く、Xiaomiスマホのような大容量バッテリーを搭載したモデルを充電するには非常に長い時間がかかります。言ってしまえば、電源に繋いでもなかなかバッテリー残量が増えない、という事態も起こりえるのです。

項目 コンビニの充電器 100円ショップの充電器
価格帯 1,000円~3,000円程度 110円~550円程度(ケーブル・アダプタ別)
充電速度 比較的速い(18Wなど) 非常に遅い(5Wなど)
品質・安全性 比較的高い(PSEマーク付きが多い) 製品によるばらつきが大きい
おすすめの用途 急な出張や旅行での代用 一時的なしのぎ、緊急連絡用

最大の注意点!Xiaomi独自の急速充電は利用不可

市販の充電器を使う上で、最も理解しておくべきデメリットは、Xiaomi独自の急速充電技術である「Mi Turbo Charge」や「HyperCharge」が利用できなくなる点です。

これらの技術は、対応する純正の充電器とケーブルをセットで使うことで初めて機能するように設計されています。そのため、コンビニや100均の製品では、たとえW数が高くても通常の充電速度、あるいはそれ以下のスピードしか出ません。

急速充電ができないことによるデメリット

  • 充電時間が大幅に長くなる(機種によっては数倍かかることも)
  • 純正充電器の快適さに慣れていると、大きなストレスを感じる可能性がある
  • バッテリー残量が少ない状態から、短時間で回復させることが難しい

安全性とバッテリーへの影響も考慮しよう

もう一つの注意点は、安全性とスマートフォン本体への影響です。
特に安価な製品の中には、過充電や過熱を防ぐための保護回路が十分に備わっていないものも存在する可能性があります。このような製品を使い続けると、バッテリーの劣化を早めたり、最悪の場合、スマートフォンの故障に繋がったりするリスクもゼロではないことを覚えておきましょう。

コンビニ・100均で選ぶ際のチェックポイント

  • 端子の確認: 自分のXiaomiスマホに対応する「USB Type-C」ケーブルを選びましょう。
  • 出力(W数)の確認: ACアダプターのパッケージを見て、できるだけW(ワット)数が大きいものを選んでください。最低でも10W以上が望ましいです。
  • PSEマークの有無: 日本の安全基準を満たしている証である「PSEマーク」が付いているか必ず確認しましょう。
ナルちゃん

このように考えると、コンビニや100均の充電器は「今すぐ少しでも充電したい!」という緊急事態を乗り切るためのお守りのようなもの、と捉えるのが正解ですね。帰宅したら、すぐに純正の充電器を使うように心がけましょう!

代用品を使う際の注意点とリスク

Xiaomiのスマートフォンに付属してきた充電器を紛失したり、故障してしまったりした場合、代用品の利用を検討する方は少なくありません。結論から言うと、代用品を使うこと自体は可能ですが、いくつかの重要な注意点と無視できないリスクが伴います。そのため、何も知らずに安価な製品を選んでしまうと、後悔する結果になりかねません。

なぜなら、スマートフォンの充電は単に電気を流し込むだけの単純な作業ではないからです。特にXiaomiのようなメーカーは、独自の急速充電技術を開発しており、安全かつ高速に充電するために、スマートフォン、充電器、ケーブルが三位一体で連携するように設計されています。

ここでは、代用品を選ぶ際に必ず知っておくべき注意点と、それに伴うリスクについて具体的に解説していきます。

ナルちゃん

純正品が一番なのは分かっているけど、急いでいるときとか、つい手近なもので済ませたくなりますよね。でも、その「つい」が大きなトラブルにつながることもあるんです…!

充電規格(W数やV/A)の確認は必須

まず最初に確認すべきなのは、充電器の出力規格です。これは、充電器がどれだけのパワーで電気を送り出せるかを示す数値で、ワット(W)、ボルト(V)、アンペア(A)で表されます。

例えば、お使いのXiaomiスマートフォンが67Wの急速充電に対応している場合、代用品の充電器も67W以上の出力に対応している必要があります。もし、10Wや20Wしか出力できない充電器を使ってしまうと、充電速度は著しく低下し、満充電までに何時間もかかってしまうでしょう。

ただし、単純にW数だけが合っていれば良いというわけではありません。W数は電圧(V)と電流(A)を掛け合わせた数値(W = V × A)です。スマートフォン側が要求するVとAの組み合わせに充電器が対応していないと、たとえ最大W数が同じでも急速充電は行われないのです。

確認のポイント

  • 自分のスマホが対応している最大W数を確認する。
  • 代用品の充電器が、そのW数(およびV/Aの組み合わせ)に対応しているかを確認する。

これらの情報は、スマートフォンの公式サイトや、純正充電器の表面にある小さな印字で確認できます。

Xiaomi独自の急速充電技術への非対応

Xiaomiのスマートフォンには、「Mi Turbo Charge」「Xiaomi HyperCharge」といった独自の急速充電技術が搭載されているモデルがあります。これらは、一般的なUSB Power Delivery(PD)規格をベースにしながらも、Xiaomi独自の通信プロトコルを追加することで、驚異的な充電速度を実現しています。

このため、市販されている多くのサードパーティ製充電器では、この独自技術の恩恵を受けることができません。たとえ120W出力に対応した高価なPD充電器を使ったとしても、スマートフォンと充電器の間で独自の「合言葉」が交わされないため、一般的なPD規格の範囲内、あるいはそれ以下の速度でしか充電されないのです。

本来であれば19分で満充電できるはずのスマートフォンが、代用品を使ったことで1時間以上かかってしまう、ということも十分にあり得ます。この性能を最大限に活かしたいのであれば、やはり純正品か、Xiaomiの独自規格への対応を明記している信頼できるメーカーの製品を選ぶ必要があります。

安全性に関する重大なリスク

代用品を選ぶ際、最も注意しなければならないのが安全性です。市場には、安全基準を満たしていない安価で粗悪な製品も数多く出回っています。これらの製品を使用することには、次のような重大なリスクが潜んでいます。

安価な非認証製品に潜む危険性

  • 過充電・過電流保護機能の欠如: スマートフォンのバッテリーが必要以上に充電されるのを防ぐ機能がなかったり、不十分だったりする場合があります。これはバッテリーの寿命を著しく縮める原因となります。
  • 異常な発熱: 適切な熱設計がされていない製品は、充電中に危険なレベルまで高温になることがあります。これが原因で充電器本体が溶けたり、スマートフォンにダメージを与えたりする危険性があります。
  • 発火・発煙のリスク: 最悪の場合、内部のショートなどが原因で発火や発煙事故につながる恐れも否定できません。就寝中に充電している際にこのような事故が起きると、火災などの大惨事につながる可能性もあります。

このようなリスクを避けるためにも、代用品を選ぶ際は、必ず「PSEマーク」が付いている製品を選んでください。PSEマークは、日本の電気用品安全法で定められた安全基準をクリアした製品にのみ表示が認められている、安全性の証です。

PSEマークとは?
Product Safety Electrical Appliance & Materialsの略で、電気用品の安全性を確保するための日本の法律です。このマークがない電気製品を国内で販売することは法律で禁止されています。信頼できる製品選びの、最低限の基準と心得ましょう。

ケーブルの選択も重要

見落としがちですが、USBケーブルも充電性能を左右する重要な要素です。せっかく高性能な充電器を用意しても、ケーブルがその出力に対応していなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。

見た目が同じUSB Type-Cケーブルでも、内部の構造は製品によって大きく異なります。対応できる電力(W数)が決まっており、例えば100Wの急速充電に対応したケーブルもあれば、20W程度までしか対応していないケーブルも存在するのです。

特に67Wや120Wといった高出力の急速充電を行うには、充電器だけでなくケーブルもその電力に対応した、いわゆる「eMarker」というチップが内蔵された高性能なものが必要になります。代用品のケーブルを選ぶ際も、製品仕様をよく確認し、必要なW数に対応しているかしっかりとチェックすることが大切です。

ナルちゃん

このように考えると、ただ「充電できればいい」というわけではないことがよく分かりますね。大切なスマートフォンを長く安全に使うためにも、充電器選びは慎重に行いましょう!

パソコンのUSBポートからの充電は可能?

ナルちゃん

Xiaomiの充電器、家に忘れてきちゃった…でもパソコンはある!」こんな時、パソコンのUSBポートで充電できたら便利ですよね。実際、できるんでしょうか?

結論からお伝えすると、パソコンのUSBポートを使ってXiaomiスマートフォンを充電することは可能です。

しかし、手軽にできるからといって、日常的にこの方法で充電するのはあまりおすすめできません。なぜなら、ACアダプター(コンセントに挿すタイプの充電器)を使った充電と比べて、いくつかのデメリットや注意点があるためです。

ここでは、パソコンのUSBポートからの充電について、その実態と知っておくべきポイントを詳しく解説します。

最大のデメリットは充電速度の遅さ

パソコンからの充電を推奨しない最大の理由は、充電に非常に長い時間がかかってしまう点にあります。体感的に「遅いな」と感じるだけでなく、実際に供給される電力に大きな差が存在します。

本来、パソコンのUSBポートはデータ転送を主な目的として設計されており、充電のために大きな電力を供給するようには作られていません。一方で、Xiaomiのスマートフォンに付属してくる純正アダプターは、短時間で充電を完了させる「急速充電」に対応しており、非常に大きな電力を供給できるのです。

充電方法 一般的な供給電力の目安 特徴
パソコンのUSB 2.0ポート 約2.5W データ転送が主目的。電力は非常に小さいです。
パソコンのUSB 3.0ポート 約4.5W 2.0よりは大きいものの、それでも低速です。
Xiaomi純正の急速充電器 33W, 67W, 120Wなど モデルによるが、非常に大きな電力で高速充電が可能です。

このように表で比較すると、その差は一目瞭然でしょう。例えば、67Wの急速充電に対応したXiaomiスマートフォンをパソコンのUSBポートで充電しようとすると、単純計算でも10倍以上の時間がかかる可能性があります。急いでいる時には全く役に立たないばかりか、「充電しているつもりなのに、なかなか増えない…」というストレスを感じてしまうかもしれません。

ナルちゃん

寝る前に充電を開始して、朝起きても満タンになっていない…なんてことも十分に考えられますね。

パソコン本体への影響も考慮しよう

スマートフォンの充電が遅いだけでなく、充電元であるパソコン本体にも負荷がかかることを忘れてはいけません。

特にノートパソコンをバッテリーで動かしている時にスマートフォンを充電すると、当然ながらパソコン自体のバッテリー消費が早くなります。コンセントに繋いでいる場合でも、パソコンの電源ユニットに余計な負担をかけることになります。

パソコンへの負荷に関する注意点

USBハブなどを使って複数の機器(外付けHDD、マウス、キーボードなど)を同時に接続している状態でスマートフォンを充電すると、電力供給が不安定になることがあります。最悪の場合、データ転送が中断されたり、パソコンの動作が不安定になったりする可能性も否定できません。

大切なデータを扱っている最中などは、パソコンからの充電は避けた方が賢明だと言えるでしょう。

あくまで「緊急手段」としての活用が基本

ここまでデメリットをお伝えしてきましたが、もちろんパソコンからの充電が役立つ場面もあります。

それは、どうしても充電が必要なのに、手元にACアダプターもモバイルバッテリーもない、という緊急時です。例えば、外出先でスマートフォンの充電が切れそうで、連絡を取るためだけでも回復させたい、といった状況が考えられます。

こんな時には役立つ!

  • ACアダプターもモバイルバッテリーも手元にない緊急時
  • パソコンとスマホを繋いでデータ転送をする際の「ついで充電」
  • 少しでもバッテリー残量を回復させておきたい時

このように、パソコンからのUSB充電は、日常的に使うメインの充電方法ではなく、いざという時のための「最終手段」と位置づけておくのが良いでしょう。

知っておきたいパソコン側の設定や仕様

最後に、パソコンから充電する際に知っておくと便利な豆知識を少しだけご紹介します。

多くのパソコンでは、画面を閉じてスリープモードや休止状態に入ると、USBポートへの電力供給が停止、あるいはごくわずかな量に制限されてしまいます。そのため、「パソコンを閉じて、カバンの中に入れておけば充電できるだろう」と考えていても、実際にはほとんど充電が進んでいないことがあります。

補足:スリープ中の給電設定

パソコンの機種や設定によっては、「電源オフUSB充電機能」のように、スリープ中や電源がオフの状態でも特定のUSBポートから給電し続けられる機能を搭載しているものもあります。お使いのパソコンにそのような機能があるか、一度確認してみるのも良いかもしれません。

もしパソコンから充電を行う際は、パソコンがスリープ状態にならないように設定を変更するか、画面を開いたままにしておく必要があります。

純正品の充電器を改めて購入する方法

ここまで代用品について解説してきましたが、やはり最も安心・安全なのはXiaomiの純正充電器を改めて手に入れることです。スマートフォンの性能を最大限に引き出し、長く使い続けるためには、純正品を選ぶのが一番の近道と言えるでしょう。

ナルちゃん

そうだよね!じゃあ、その純正品って具体的にどこで買えるの?

それでは、Xiaomi純正の充電器を購入できる主な方法と、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

確実なのは「Xiaomi公式サイト」での購入

何よりも確実性を重視するなら、Xiaomiの公式サイト(Mi.com)での購入が最もおすすめです。メーカー直販のため、100%本物の純正品が手に入ります。最新のスマートフォンに対応した充電器や、過去のモデルのアクセサリーも探しやすいのが大きなメリットです。

公式サイトでは、時折セールやキャンペーンが開催されることもあります。急ぎでなければ、そうしたタイミングを狙うことで、お得に購入できる可能性もあるかもしれません。ただし、注文から配送までに少し時間がかかる場合や、一定金額以上購入しないと送料が発生するケースもあるため、その点は事前に確認しておくと良いでしょう。

ポイントも貯まる「オンライン公式ストア」

普段から利用しているオンラインショッピングサイトで購入したい方には、Amazon楽天市場に出店しているXiaomi公式ストアが便利です。これらのプラットフォームを利用する最大の利点は、ポイントを貯めたり使ったりできることでしょう。

また、Amazonプライム会員であれば迅速な配送が期待できるなど、各サイト独自のサービスを受けられるのも魅力の一つです。しかし、注意点として、公式ストアではない販売者(いわゆる転売業者など)が同じ商品ページに表示されることがあります。購入時には、販売元が「Xiaomi」や「Xiaomi公式」となっているかを必ず確認するようにしてください。

公式ストアの見分け方
商品ページの販売元情報をチェックするのが基本です。「Xiaomi 公式ストア」「Xiaomi Japan」といった表記があるかを確認しましょう。もし不安な場合は、ストアの評価やレビューを参考にすることも有効な手段となります。

すぐに手に入れたいなら「家電量販店」

「今日中に充電器が必要!」といった緊急の場合は、ビックカメラヨドバシカメラなどの大手家電量販店に足を運ぶのが最も早い方法です。店頭に在庫があれば、その場ですぐに持ち帰ることができます。

実際に商品を手に取って確認できる安心感や、店員さんに自分のスマートフォンに合う充電器を相談できる点も実店舗ならではのメリットです。一方で、オンラインストアに比べて取り扱いモデルが限られている場合や、在庫がない可能性もあります。もし特定のモデルを探している場合は、事前に店舗へ電話で在庫を確認しておくとスムーズです。

購入先ごとの特徴まとめ

どこで購入するか迷った際の参考に、それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。

購入場所 メリット デメリット
Xiaomi公式サイト 確実に純正品が手に入る、品揃えが豊富 送料がかかる場合がある、配送に時間がかかることも
オンライン公式ストア ポイントが貯まる・使える、配送が早い場合がある 非公式ストアと見間違える可能性がある
家電量販店 すぐに手に入る、実物を確認できる 在庫がない場合がある、取り扱いモデルが少ないことも

フリマアプリなどでの個人間取引は要注意

偽物や故障品のリスク

フリマアプリやネットオークションでは、純正品が安く出品されていることがあります。しかし、これらの個人間取引には大きなリスクが伴うことを理解しておかなければなりません。

最も懸念されるのが、精巧に作られた偽物(模倣品)の存在です。見た目だけでは本物と見分けるのが非常に難しく、実際に使用してみると「充電速度が異常に遅い」「すぐに壊れた」といったトラブルにつながるケースが後を絶ちません。最悪の場合、スマートフォン本体の故障や、発火などの事故を引き起こす危険性も考えられます。

もちろん、個人が出品しているものですから、メーカー保証は受けられません。たとえ安価であっても、安全性を考慮すると、フリマアプリなどでの充電器の購入は避けるのが賢明な判断です。

まとめ:自分に合ったXiaomi充電器の代用品を見つけよう

Xiaomi充電器は市販品で代用可能ですが、最適な速度や安全性を得るにはW数やケーブル規格の確認が不可欠です。USB PD対応品は汎用性が高く便利ですが、独自規格の性能を活かすなら純正品が最善。用途に応じて適切な製品を選びましょう。

  • 多くのUSB Type-C充電器で代用は可能ですが、注意点を理解することが大切
  • スマホの対応W数を確認し、それと同じかそれ以上の出力を持つ製品を選ぶ
  • 充電器のW数がスマホの要求より低いと、充電速度は著しく低下してしまう
  • ACアダプターだけでなくケーブルも必要なW数に対応したものを選ぶことが重要
  • 60Wを超える高出力な急速充電にはeMarker内蔵ケーブルが不可欠
  • Xiaomi独自の急速充電は、純正のアダプターとケーブルの組み合わせでのみ機能
  • 多くの市販充電器ではTurbo Chargeが作動せず、充電速度が大幅に低下する
  • サードパーティ製品を選ぶ際はAnkerなど実績のあるメーカーのものが安心
  • 安全のため日本国内で販売される製品はPSEマークの有無を必ず確認する
  • USB PD対応充電器はスマホ以外にもPCなど様々な機器に使え汎用性が高い
  • PPS規格に対応した充電器は発熱を抑えるためバッテリーへの負担が少ない
  • コンビニや100均の充電器は性能が低いため緊急時の一時的な使用に留める
  • パソコンのUSBポートからの充電は非常に低速なため緊急手段と考えるべき
  • 最も安全で確実なのは公式サイトや家電量販店で純正品を購入すること
  • フリマアプリでの個人間取引は偽物や故障品のリスクがあるため避けるべき